【 最新版 】マレーシア航空 370 便墜落の真相は?行方不明から 4 年が経過した現在の状況

マレーシアといえば、マレーシア航空が起こしたMH 370 便の行方不明事件を鮮明に覚えておられる方も多いのではないでしょうか。

これまで何度も捜索活動が行われたものの、今だに機体や乗員乗客は不明のまま。

航空史上最大のミステリーともされています。

今回は、マレーシア航空 370 便墜落?に関する過去の記録〜2018.6 月に至るまでの情報を詳しくお伝えします。

事件の概要

日付2014年3月8日
出発地マレーシア クアラルンプール国際空港
目的地中国 北京首都国際空港
乗員乗客数239名
出発時間午前0時41分 ( 現地時間 )
 機種ボーイング777-200ER
墜落認定2014年3月24日
機長ザハリエ・アフマド・シャー ( マレーシア人 )

消息不明機と同型のマレーシア航空機 ボーイング777-200ER (photo by flickr)

マレーシア航空 370 便 ( MH 370 便 ) は 2014 年 3 月 8 日の未明に乗員乗客239名を乗せてクアラルンプールから北京に出発。

その後南シナ海上空で突如消息不明となりました。

最後の地上との交信で残された言葉は、「 Good night. malaysian three seven zero. ( おやすみなさい。マレーシア370 ) 」。

副操縦士の言葉だったのでは、と言われていますが、事実は分かっていません。

搭乗していた乗客乗員は総数 239 名でした。

そのうち、153 人の乗客は中国人だったことが分かっています。

4 年以上が経過した現在も、墜落場所、墜落原因、行方不明になっている乗客乗員など墜落に関する詳細は分かっていません。

とはいえ、墜落が故意に行われたとの見方が一般的に受け入れられているようです。

一つの理由として、地上との通信が機体破壊などの理由で一瞬にして途絶した訳ではなかったことが挙げられています。

同機が地上に送信する二つのシステム ( エーカーズとATCトランスポンダ ) が時間差で途切れていることから、 なんらかの人為的な操作が行われたとみられています。

消息不明となった地点

MH 370 機が最後にマレーシアの管制当局 ( スバン空港 ) と正常交信を行ったのが午前 1 時 30 分。

離陸から約 50 分後のことでした。

その時刻には、MH 370 機はベトナム南部の海岸近くの海上を航行しているのが確認されています。

救難信号等は発信されていませんでした。

3 月 18 日にタイ政府が発表したところによると、タイ軍の軍事レーダーでも同機の飛行経路に関するデータ等の情報を 3 月 8 日午前 1 時 22 分まで通常通り受信していました。

しかし、突然レーダーから機影が消えて、6 分後に正体不明の信号を受信した際には同機の針路が逆を向いていたとのこと。

これにより、MH 370 がなんらかの事情で突如機体を方向変換して目的地とは違う場所へと向かった、との見方が強まることになります。

3 月 11 日には、マレーシア空軍の幹部が、新たに情報を追加。

同機が飛行経路を外れた後に、マラッカ海峡のペラク島上空にて、3 月 8 日午前 2:40 分頃に姿を消した可能性を指摘しています。

この辺りも情報が錯綜しており、政府や軍、その他の機関が不明機に関する新情報を発表してはのちに否定を繰り返し、なかなか真実が特定されません。

その後、3 月 24 日にマレーシアのナジブ首相が公式に発表した声明では、不明機はインド洋南部のどこかで飛行を終えたとみられています。

不明機が飛行可能な範囲

不明機は、クアラルンプールを出発するときに、北京までの片道分の燃料しか積んでいませんでした。

つまり、積まれていた燃料から計算すると、最後の交信地点からさらに約 4000 ㎞ ( 2.500 マイル ) は飛行が可能だったと考えられています。

これを時間に換算すると、交信が途切れたあと、7 時間半ほどは飛行が継続できた可能性があります。

7 時間半というと相当の距離を飛ぶことができます。

通常マレーシアから日本へのダイレクトフライトも 7 時間ほどはかかります。

実際、人工衛星との通信が途絶えたのは、通常のレーダーから消えた 7 時間後だったことを考えると、燃料を使い切るまで飛行していた可能性が高いと思われます。

不明機の捜索活動

不明機の捜索活動は困難を極めています。

現在に至るまで、機体の一部と思われる残骸等がフランス領レユニオン、モザンビーク、モーリシャス、マダガスカル等で見つかっているものの、機体の大部分は発見できていません。

by Soerfm

捜索活動の範囲

不明機の捜索活動は、最後に機体が衛星レーダーで捕らえられたとされるインド洋において、広範囲になされています。

by Andrew Heneen

上の捜索エリア図を見ると、時の経過とともに捜索エリアが移動し、広範囲に渡って捜索活動がなされた様子がわかります。

photo by Official U.S. Navy Page

2014年3月20日

オーストラリア海洋安全局が衛星画像の解析から機体の一部と思われる物体を発見。

地点は、オーストラリアの都市パースの南西沖約 2,500 Km。

見つかった二つの物体のうち、大きい方の物体は 24 m ほど、小さい方は 5 m ほどの大きさ。

2014年3月22日

中国の新華社通信の発表で、先ほど見つかった物体から120キロほどの地点で長さ22m、横幅13mの浮遊物を発見。

2014年4月5日

中国の巡視船「 海巡01 」が、オーストラリアのパースから1500㎞ほどの海底から音波信号を感知。

その後、オーストラリアの艦船「オーシャン・シールド」による探査の結果、複数回の音波信号を探知している。

2015年7月29日

フランス領レユニオンにてスーツケース、航空機の部品と思われる物体が発見される。

詳細な調査の結果、ボーイング 777 の部品であることが判明。

これを受けてナジブ首相は記者会見で、「レユニオンにて見つかった部品が370便の機体の一部であることを確認した」ことを公表。

2016年6月

マダガスカルにて乗客の荷物と思われる物体が海岸に漂着。その3ヶ月後にもマダガスカルのサントルース付近にて370便の残骸と思われる機体の一部が焼け焦げた状態で漂着していた。

2017年1月

マレーシア及びオーストラリア、中国等の協力国による公の捜索活動が中止となる。

この時点で、12 万平方Kmの広範囲において捜索が実施されたものの、今だに機体の大部分、また鍵を握るフライトレコーダーも発見されていない。

2018年1月

捜索活動の再開が決定。

マレーシア政府が海洋探査を手がけるアメリカの企業「オーシャン・インフィニティ」に協力を依頼。

同社は8機の小型潜水艦を使い、およそ8万平方キロメートルに渡る広範囲を調査する予定。

オーシャン・インフィニティが使用した自動探索機 eca (photo by Zil)

2018年5月29日

有志により再開していた捜索活動が正式に終了。

90 日に渡る捜索活動の末、結局新たな発見には至らないままの幕引きとなった。

乗員乗客に関する情報

消息を絶って以来、現在に至るまで、乗員乗客は一人も見つかっていません。

今でもどこかで生きていて欲しいと無事が祈られています。

マレーシアのあちこちで、搭乗していた家族や友人たちの無事を祈るメッセージが飾られています。

photo by مانفی

乗員

不明機に搭乗していた乗員は 12 人。機長、副操縦士を含めた 12 人全員がマレーシア人でした。

機長はマレー人のザハリエ・アフマド・シャー氏。当時 53 歳で、1981 年に入社のベテラン機長でした。

総飛行時間は 1 万 8365 時間に達していたと言われています。

また、副機長もマレーシア人の 27 歳で、2007年にマレーシア航空入社。2763 時間の飛行経験がありました。

乗客

乗客は、幼児も含めて 227 名。

マレーシア航空の発表した乗客名簿に基づく、乗客の国籍と人数は以下の表をごらんください。

ウィキペディア公式サイトより

中国の北京に向かっていた便だったこともあり、乗客の半数以上が中国人だったようですね。

約 100 人が仏教徒の団体で、全体の 3 分の 1 が 20〜30 代の若者でした。

日本人は搭乗していませんでした。

乗客に関しての別の情報は、同便に搭乗していた中国人の研究者チームに関するものです。

そりゃ研究者も飛行機に乗るだろう、と思われたでしょうか。

実は、彼らの研究内容が問題になっているのです。

この研究者チームが関わっていた研究とは、「飛行機を 100 % 見えなくする技術」。

特許までとっていたという話です。

そして、その話を裏付ける証言も出ています。

一つは、飛行機の失踪当日、ディエゴ・ガルシア島の北に位置するモルディブ諸島に住む住民たちが、「超低空飛行で飛ぶ旅客機」を目撃しているというのです。

また、同機の機長の自宅にあるフライトシミュレーターからも、同島の滑走路のデータが発見されました。

偶然か、何かの見間違いか、はたまた捏造された話なのかは定かではありませんが、乗客に関しても様々な情報が錯綜しました。

墜落原因に関する憶測

結局現在に至るまで、はっきりした墜落原因は分かっていません。

4 年以上もの年月をかけて、機体の大部分も乗客も出てこない、という事実が、様々な憶測を呼ぶ結果になっています。

ここで、これまでに浮上している様々な説をまとめてみます。

漏電による火災説

ザハリ・アフマド・シャー機長は、18,000時間の飛行経験をもつ熟練した上級パイロットだ。われわれのような古参パイロットは、飛行中には常に、緊急事態に備えて、最も近い避難空港を意識し続けるよう訓練されている。

シャー機長は、なんらかの緊急事態が生じた結果、マレーシア北部のランカウイ島にあるランカウイ国際空港への直行ルートをとったと筆者は考えている。海上からアプローチ可能で、障害物のない3,962mの滑走路がある空港だ。

「Google Earth」で見るとここだ。機長は、クアラルンプールへは引き返さなかった。約2,440mの山脈を超えなければならないとわかっていたからだ。

火災が生じてトランスポンダーと通信が喪失したという仮説は、筆者にとっては完全につじつまが合う。最も可能性が高いのは、漏電による火災だ。

火事の場合の初期対応は、メインバス(主要な回路)を遮断してから、回路をひとつづつ回復させ、問題の回路を分離することだ。主要な回路が遮断されると、トランスポンダー等も停止される。

パイロットたちは昔から、このような状況では、「Aviate、Navigate、Communicate(飛行、操縦、最後に連絡)」という優先順位で行動せよと教えられている。wired newsより

スマホを使ったハイジャック説

テソ氏は同会議で、スマートフォンを取り出してあるアプリを起動した。そのアプリ「Planesploit」は、商用航空機の元パイロットで、現在はドイツのITコンサルティング企業N. runs AGの研究者であるテソ氏が自ら開発したものだ

「Planesploit」は、航空機を運航する上で重要な役割を果たす2つの技術を不正に操作できる、とテソ氏は説明する。1つは、地上管制機関との通信に使われる放送型自動従属監視(ADS-B)、もう1つは、航空機同士の通信をコントロールする「ACARS(Aircraft Communications Addressing and Reporting System)」だ。

こうした知識を持った乗客がこれらの通信メッセージをハッキングすれば、航空機のコントロールが可能であることをテソ氏は明らかにした。Huffpostより

機長の自殺説

米誌ニューヨーク(電子版)は25日までに2014年3月に不明になった北京行きマレーシア航空機の機長が、個人のパソコンのフライトシミュレーター(模擬飛行装置)で墜落場所とされるインド洋南部に模擬飛行した形跡があると報じた。同誌は「機長があらかじめ計画し、(乗客らを)道連れにして自殺した」疑いがあると指摘した。

同誌は、パソコンのハードディスクを分析した米連邦捜査局(FBI)が記録の復元に成功したとする内部文書を入手したとしている。しかし、マレーシア紙マレー・メールによると、同国のハリド警察長官は23日、「われわれはそのような報告書を国外の当局に提出したことはない」と述べ、報道を否定した。

同誌によると、報告書はマレーシア人のザハリエ・シャー機長=当時(53)=が不明機搭乗前の1カ月未満の時期に自宅で行った模擬飛行で「インド洋南部への飛行経路が発見された」と指摘した。(共同)産経ニュースより

江沢民派が墜落させた説 

郭文貴氏は9月6日の動画で、2014年3月8日に起きたマレーシア航空MH370便失踪事件が「江沢民派が実行した暗殺事件」であり、孟建柱氏が一連の臓器移植とそのために犯した殺人事件が発覚しないよう、関係者が登場したマレーシア航空機の失踪事件を企てたという。

同氏の話によると、一連の移植手術に関わった医者の家族や内情を知っている者はマレーシアにも逃走し、中国の警察関係者は捜査のために現地入りした。一団の乗った中国への帰国便は、あのMH370便だった。THE EPOCH TIMESより

機長によるハイジャック説

「ザハリエ機長の遠い親戚にアンワル元副首相がいます。アンワル元副首相は1980年代にマハティール首相(当時)に重用され、一時は後継者と目されました。しかし、政策の違いから1998年にマハティール首相に罷免されます」

「その後、アンワル元副首相は汚職と同性愛の罪で6年間服役。刑期を終えたアンワル元副首相は野党指導者として活動します。ザハリエ機長はアンワル元副首相の熱狂的支持者でした」

「マレーシア航空機事件の前日、アンワル元副首相は再び同性愛の罪で懲役5年の判決を受けました。機長が自らの機をハイジャックする動機が生まれました」

「おそらく機長が飛行コースを変えたとき、副操縦士は異変に気付き、阻止しようとしたでしょうが、何らかの手段で拘束したのでしょう」

「ザハリエ機長は、操縦席から無線かエーカーズ(航空無線データ通信)でマレーシア政府と交渉し、アンワル元副首相の解放を求めたのでしょう。もし成功すればインドネシアあたりの空港に着陸したのでしょうが、政権が拒否したため、インド洋に突入したのでしょう。要求は通らなくても、政権に打撃を与えることは確かですから。これではナジブ首相もマレーシア航空も情報を出すことはできません」weather newsより

さいごに

とりあえず、現在までに分かっている情報、これまでになされてきた捜索活動、また墜落原因に関する様々な説をまとめました。

4 年以上も未解決なだけあり、情報もどれが正しいのか見分けるのが難しいですし、またマレーシア政府自体が重要な事実を隠蔽しているとの噂まであります。

いつか真相が明らかになる時が来るのでしょうか。

今後もなにか進展があれば、情報を更新したいと思います。

2018.8月更新

2018 年 7 月 30 日、マレーシアが主導する調査チームが 400 ページにもおよぶ新たな報告書を提出。この報告書は19名からなる国際チームの調査の結果をまとめたものです。

今回の報告書では、調査チームは航空管制官に過失があったことを指摘。また、第三者によって進路が変えられた可能性はないことを述べました。

さらに、370 便の当時の飛行状況は良好で、操縦士たちの健康状態にも問題がなかったと述べています。

同時に今回マスコミへの説明会も開かれ、主任調査官スーチョン氏は、今回の失踪事件がパイロットによって引き起こされたとは考えていない、との考えを述べました。

また、370 便のハイジャックの可能性も否定し、犯行声明を発表した組織は存在しないこと、身代金の要求等も一切行われていないと語りました。

これまでの調査結果をまとめた形の今回の報告書には期待が高まっていましたが、なんら新たな情報や有力な手がかりとなる証拠などは発表されず、遺族に怒りと失望を招く結果となっています。

今後の進展に関しては、5 月に発足したマハティール氏率いるマレーシア新政府に期待が寄せられていますが、捜索再開に関する見通しは立たないまま。

新たな証拠等の発見があった場合には調査再開もあり得る、との見解を示すにとどまっています。