マレー語の人称代名詞④ 人称代名詞の短縮形

人称代名詞はマレー語で “Kata Ganti Nama Diri” といいます。人称代名詞は、一人称 (自分)、二人称 (話し相手)、三人称 (第三者) に分類されます。さらにそれぞれが単数と複数へ分類されます。

マレー語は日本語と同じように、状況や立場によって異なる人称代名詞を使い分ける必要があります。使い方を間違えると失礼になってしまうこともあるので注意が必要です。

 単数複数
一人称saya
aku
kita
kami
二人称anda
kamu
awak
kalian
三人称diamereka

人称代名詞の短縮形

主な人称代名詞には短縮形が存在する。下の表がその一覧。

人称の種類主語(subjek)
として
所有者を表す時や
目的語(objek)として
一人称(私)ku--ku
二人称(あなた)kau--mu
三人称(彼・彼女)なし-nya

人称代名詞の短縮形は、ほかの単語とくっついて一つになる。一種の接頭・接尾辞とも言える。語気を弱めたり、文章を簡潔に短くして、無駄な反復を避けるのに用いられる。

特に三人称(彼・彼女)の短縮形の”-nya”には様々な機能がある。一番良く使われる短縮形だ。

ここでは、相手が話しかけてきた時や、マレー語の文章を読む時に見分けられる事を目標に、いくつかの例文を下にあげる。

一人称 (わたし) “ku”

主格として使われる”ku-“。ただし文頭の主語としては使えない。

Buku itu saya beli.→Buku itu kubeli.
(日本語訳:この本は私が買った。)

× Ku beli buku itu. 意味は同じだが文法上間違い。

所有格として使われる”-ku”。

Ini buku saya.→Ini bukuku.
(日本語訳:これは私の本です。)

目的語として使われる”-ku”。

Taro mendidik saya.→Taro mendidikku.
(日本語訳:太郎が私を教育してくれた。)

Buku ini untuk saya.→Buku ini untukku.
(日本語訳:この本は私のためのものだ。)

二人称 (あなた) “kau-“、”-mu”

基本の文章・注意点は上と同じなので、日本語訳は省略します。単語の前に主語として引っ付く場合は”kau-“を、単語の後ろに引っ付く場合は”-mu”を使う。

Buku itu kamu beli.→Buku itu kaubeli.
Ini buku kamu.→Ini bukumu.

Taro mendidik kamu.→Taro mendidikmu.
Buku ini untuk kamu.→Buku ini untukmu.

三人称 (彼・彼女) “-nya”

基本の文章・注意点は上と同じ物なので、日本語訳は省略します。三人称短縮形は単語の前につく事はできない。主語として引っ付けたい場合は、接頭辞”di-“を使う。

Buku itu dia beli.→Buku itu dibelinya.
Ini buku dia.→Ini bukunya.

Taro mendidik dia.→Taro mendidiknya.
Buku ini untuk dia.→Buku ini untuknya.

神に関して使われる用法の注意点

人称代名詞の短縮形を神に関して使う事ができる。ただし、下の例文のように短縮形をハイフンで区切って、一文字目を大文字にする。

例1)”Inilah nama-Ku”, kata Tuhan.
日本語訳:「これが私の名前である」と神はお告げになる。

例2)”Oh Tuhanku, berkatilah hamba-Mu ini.”
日本語訳:(祈り)「私の神よ、このあなたの僕を祝福してください」

例3)Tuhan melindungi hamba-Nya.
日本語訳:神はご自分(彼)の僕を守られる。

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