マレー語の人称代名詞② 二人称単数・複数

人称代名詞はマレー語で “Kata Ganti Nama Diri” といいます。人称代名詞は、一人称 (自分)、二人称 (話し相手)、三人称 (第三者) に分類されます。さらにそれぞれが単数と複数へ分類されます。

マレー語は日本語と同じように、状況や立場によって異なる人称代名詞を使い分ける必要があります。使い方を間違えると失礼になってしまうこともあるので注意が必要です。

 単数複数
一人称saya
aku
kita
kami
二人称anda
kamu
awak
kalian
三人称diamereka

二人称単数 (あなた)

マレー語人称代名詞

マレー語には、話し相手のことを表す二人称単数(Kata Ganti Nama Diri Kedua Tunggal)として6種類の単語が使われている。

丁寧さ、親しみ度が単語によって違うので、神経質になりすぎる必要はないが、使い分けてみよう。

anda

TV・広告などで見かける、公の場で不特定多数に使える一番丁寧な形。手紙を書く時にも使われる。

awak

友達など親しい仲の人に対して幅広く使える。基本的には目下の人に対して呼びかけるときに使われる。

kamu

“awak” と同様、親しい仲の人に対して使う。大人が年下に向かって呼びかけるときに使われる。

you (英語のyou)

英語が浸透しているマレーシアだけに、突然英単語が登場することがある。その一つがこの “you”。どんな相手に対しても気兼ねなく使える形。文法的には正しい訳ではないが、若い人を中心に幅広く使われている。

engkau / dikau

とても身近な友達同士などの親しい仲で使われる形。神に祈るときに、神に対して呼びかけるのにも使われる。

通常は “engkau” が使われる。ただし、一つ前の単語が “n” で終わる場合、その後の “engkau” は “dikau” に変わる(例2を参照)。

例1)Kawan engkau berada di Johor Bahru.(あなたの友達はジョホールバルにいます。)

例2)Ayah rindu akan dikau.(お父さんがあなたがいなくて寂しがっています。)

二人称複数 (あなたたち)

kalian

二人称の複数形(Kata Ganti Nama Diri Kedua Jamak)はこの一つだけ。

小学校の教科書に基づく注意点

祈りの中で、神に対して二人称で呼びかけるときには、”Engkau”を使わなければならない。

例1)× Semoga anda berkati kami.
例2)× Semoga kamu berkati kami.
例3)○ Semoga Engkau berkati kami.

“Engkau”以外の二人称の呼びかけは失礼に当たる。

ただし二人称ではなく、”Allah”, “Tuhan”, “Bapa”などの称号や、自分の神の固有の名前を使う事は全く問題ない。

ポイ捨て禁止ってマレー語で?

一人称 (わたし) “ku”

主格として使われる”ku-“。ただし文頭の主語としては使えない。

Buku itu saya beli.→Buku itu kubeli.
(日本語訳:この本は私が買った。)

× Ku beli buku itu. 意味は同じだが文法上間違い。

所有格として使われる”-ku”。

Ini buku saya.→Ini bukuku.
(日本語訳:これは私の本です。)

目的語として使われる”-ku”。

Taro mendidik saya.→Taro mendidikku.
(日本語訳:太郎が私を教育してくれた。)

Buku ini untuk saya.→Buku ini untukku.
(日本語訳:この本は私のためのものだ。)

二人称 (あなた) “kau-“、”-mu”

基本の文章・注意点は上と同じなので、日本語訳は省略します。単語の前に主語として引っ付く場合は”kau-“を、単語の後ろに引っ付く場合は”-mu”を使う。

Buku itu kamu beli.→Buku itu kaubeli.
Ini buku kamu.→Ini bukumu.

Taro mendidik kamu.→Taro mendidikmu.
Buku ini untuk kamu.→Buku ini untukmu.

関連記事:マレー語でタイヤがパンクした!の言い方