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マレーシアは、東南アジアで初めて世界ジオパークに認定されたランカウイをはじめとして、国内に11か所 (2023年11月現在) のジオパークを持つ国です。
ジオパークとは、地質学的に貴重な特徴や景観を持ち、地域の文化や生態系とも関連する地域のことです。ジオパークは、地球の歴史や自然の素晴らしさを学ぶだけでなく、地域の発展や保全にも貢献することが期待されています。
マレーシアのジオパークは、それぞれに独自の魅力や課題を持っており、ユネスコ世界ジオパークに認定されるための申請も行っています。
ユネスコ認定ジオパーク2選
マレーシアでユネスコ世界ジオパークに認定されているジオパークは、ランカウイとキナバルの2か所です。ユネスコ認定されているジオパークは、地質学的に国際的な価値があることが専門家によって検証された特別な地域になります。
2007年にランカウイ島は、東南アジアで初めてUNESCOグローバルジオパークの地位を授与され、当時世界で147か所しかないグローバルジオパークの1つとなりました。
ランカウイジオパークは、地質学的に貴重なジオ多様性と、その上に形成されている生態系や地域文化に高い価値があることが認められています。
ランカウイジオパークは、島内に3つのジオフォレストパークがあり、それぞれに特徴的な地形や生物が見られます。
ランカウイジオパークでは、ケーブルカー、スカイブリッジ、ボート、カヤックなどのアクティビティを通して、自然の美しさや神秘を体感できます。
キナバル・ジオパークは、マレーシアのサバ州にあるジオパークで、クロッカー山脈の北部には高い山々が、南部には低地や肥沃な谷が広がっています。
ジオパーク内で最も高い山はキナバル山 (4,095m) で、他にもマンダロン山 (1,117m)、テンプラー山 (1,150m)、ランギ山 (1,196m)、ヌノハン山 (1,320m)、ココヒタン山 (1,511m)、ヌンコク山 (1,652m)、アナク・キナバル (1,673m)、タンブユコン山 (2,579m) などがあります。
キナバル山の切り立った側面からは、10~12本の川や滝が流れ出ており、カスケード滝やリワグ滝などが最大のものです。洞窟もあり、パカ洞とタンブリング・バット洞が有名です。
キナバル山のふもとには、標高550mのところにポーリンの温泉があります。ジオパークは、暖かく湿気が高く雨が多い熱帯気候ですが、高度が上がると温帯気候になります。
2月から5月が比較的乾燥し、10月から1月が最も雨が多い時期です。キナバル国立公園の気温は15~24℃です。キナバル山の頂上では、気温は4℃以下になることもあります。
マレーシア国内認定ジオパーク9選
マレーシア国内認定ジオパークは、マレーシア国立ジオパーク委員会 (Malaysia National Geopark Committee) によって認定されているジオパークです。
2023年11月現在、ユネスコ認定ジオパークの他に、国内の9つの地域が国内ジオパークとして選ばれています。
レンバ・キンタ・ナショナル・ジオパークは、マレーシアのペラ州にある国立ジオパークで、国内で最も古い熱帯雨林や山脈に囲まれた豊かな渓谷です。
このジオパークは、キンタ渓谷とカンパール地区の2つの地域にまたがり、面積は1,952km2に及びます。ユネスコ世界ジオパークに認定されたランカウイに次いで、国内で2番目に認定されたジオパークです。
独特の石灰岩の形成や風景、固有の動植物、先史時代の芸術、先住民のコミュニティや文化などの貴重な地質遺産を体験できるのが魅力です。千年以上にわたってほとんど手付かずのままで、その生態系とのバランスを保っています。
2024年中頃には、同州初の恐竜公園がオープンする予定です。グヌン・ラン・レクリエーション公園内で開発・設置が進められています。
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プルリス・ジオパークは、マレーシアで10番目に認定された国立ジオパークで、プルリス州全体をカバーしています。
このジオパークは、地質学的にも生物学的にも多様性に富んだ地域で、約5億年前のオルドビス紀から現代までの地球の歴史を読み解くことができます。
プルリス・ジオパークには、23のジオサイトがあり、それぞれに特徴的な景観や生態系が見られます。
ランガット・ジオパークは、スランゴール州の北部にあるジオパークで、地質学的にも人類学的にも貴重な遺産を持っています。
このジオパークでは、熱帯雨林やマングローブ、河川や海岸などの多様な生態系が見られます。また、先住民の文化や歴史に触れることもできます。
ランガット・ジオパークの最大の特徴は、世界最古の手斧や人骨などの考古学的な遺跡が発見されたことです。これらの遺跡は、約200万年前から約1万年前までの人類の進化や生活を示しています。
Embed from Getty Imagesさらにこのジオパークは、約180万年前に隕石が衝突したことで生じた珍しい岩石、スエバイト (suevite) が見られる数少ない場所の一つです。
スエバイトの中には、隕石衝突前に人類が使っていた石器も含まれています。これらの石器は、人類が隕石衝突による大災害を生き延びたことを証明しています。
このように、ランガット・ジオパークは、地球の歴史や人類の歴史を学ぶことができる素晴らしいジオパークです。
レンゴン・ジオパークは、ペラ州のレンゴン渓谷に位置するジオパークで、世界文化遺産にも登録されています。
レンバ・キンタ・ナショナル・ジオパークに続き、ペラ州で2番目の国立ジオパークになります。ペラ州のレンゴン地区全体をカバーするジオパークで、約80%が花崗岩の山地や森林に覆われています。
レンゴン考古学博物館は、レンゴン渓谷の考古遺跡の一部であるコタ・タンパン (Kota Tampan) の近くにあります。
この博物館では、レンゴン渓谷で発見された旧石器時代から鉄器時代に至るまでの遺物や人骨が展示されています。特に、世界最古の完全な人骨であるペラ・マンは見逃せません。
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ジェライ・ジオパークはケダ州に位置し、総面積は816km2、陸地面積は501km2に及びます。
ジェライ・ジオパークには、クアラ・ムダ地区の一部とヤン地区、そしてビダン島、バンティング島、サヤック島、ソンソン島、テルール島の5つの島が含まれています。
メルシンはジョホール州に位置し、美しい観光地の島々と砂浜で有名な地です。メルシン・ジオパークでは、火山岩や花崗岩などの地質学的な特徴を見ることができます。
独特の生活、芸術、文化の伝統が今なお守られていることも、このジオパークの価値を高めています。
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サラワク・デルタの面積は3,112km2で、国内6番目の国立ジオパークとして国立ジオパーク開発プログラムに登録されました。
サラワク・デルタは28の岩石ジオサイト、12の多様な生物ジオサイト、14の文化ジオサイトを含むユニークな景観に恵まれています。
Embed from Getty Imagesジオパークを訪れる観光客は、炭素から樹脂までの元素に基づく地層を見ることができるとされています。さらに、建築芸術、楽器、武器、多民族食などの文化遺産も豊富な土地です。
オランウータン、テングザルなどのボルネオ固有種が生息する生物多様性豊かな場所でもあります。
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ラブアン島は、マレーシアのサバ州の南西に位置する連邦直轄区の島です。この島は、免税の島として知られており、リラックスした休日を過ごすのにぴったりです。
島には、海釣りやゴルフなどのレジャー施設や、サンゴ礁や沈没船などのダイビングスポットがあります。また、島には、太平洋戦争の歴史的な遺産も残っています。
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ストンジオパークは、2022年11月14日に国立ジオパークに認定されたマレーシアのクランタン州にあるジオパークです。国立ジオパークとしては8番目に認定されました。
ストンジオパークの中には、ケリス洞というジオサイトがあり、そこでは約1,000年から5,000年前の貝殻や陶片などの遺物が発見されており、考古学的な研究に適した場所です。
お得なジオパーク巡りはklookのアトラクションパスがおすすめ!
マレーシア国内でジオパーク内を散策するには、複数のアクティビティにアクセスできるアトラクションパスの購入がおすすめです。
1つのジオパークに限ったとしても、その範囲は広く、アクティビティやアトラクションに参加する度に現地で支払いをするのは大変です。
旅先体験予約プラットフォームklookから【Klookパス】というアトラクションパスが購入できます。例えば、ランカウイでは1枚のパスで2~6つのアクティビティを利用できるパスが購入できます。
また、パスは1か月間有効ですので、1日で急いで名所を回る必要もありません。このパスさえ購入しておけば、具体的な行き先をあとで計画することも可能です。
さいごに
この記事では、マレーシアにある10か所のジオパークについて紹介しました。マレーシアのジオパークは、自然と文化の魅力を満喫できる場所です。ぜひ、一度訪れてみてください。
現在、マレーシア国内でユネスコ世界ジオパークに認定されているのは、ランカウイとキナバルの2か所のみとなっています。これらのユネスコ認定世界ジオパークについての記事もご覧ください。