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マレーシアには、美しい自然や文化、歴史、グルメなど、さまざまな魅力があります。その中でも、ユネスコが認定する地質学的に貴重な地域である世界ジオパークは、特に注目されています。
この記事では、マレーシアの世界ジオパークであるランカウイとキナバル山について、それぞれの特徴やおすすめのアクティビティを紹介します。マレーシア旅行の際には、ぜひジオパークを訪れてみてください。
世界ジオパークとは?
ユネスコ世界ジオパークとは、ユネスコが認定する地質学的に貴重な地域のことです。
地球の歴史や自然の力、生物の進化などを示すサイトや景観を保護し、教育や観光、地域振興などに活用することにより、持続可能な開発を目指す事業です。
ユネスコ世界ジオパークの歴史は、1990年代にヨーロッパで始まりました。当時、地質学的に重要な地域を保護するために、ヨーロッパジオパークネットワークが設立されました。
その後、アジアやアフリカなどの他の地域でもジオパークの取り組みが広がり、2004年にユネスコがグローバルジオパークネットワークを支援することを決定しています。
2015年には、ユネスコの正式なプログラムとして、ユネスコ世界ジオパークが誕生しました。
ユネスコ世界ジオパークに登録されるためには、以下のような基準を満たす必要があります。
- 地質学的に意義のある場所や景観を有する
- 地質学的な価値を教育や科学普及に活用する
- 地域住民や関係者の参加や協力を得る
- 地域の文化や伝統を尊重する
- 地域の経済や社会の発展に貢献する
ユネスコ世界ジオパークは、4年ごとにユネスコの専門家による評価を受け、その成果や課題に応じて認定の更新や取り消しが行われます。
2023年5月の時点で、ユネスコ世界ジオパークは48か国に195か所あります。日本国内では10か所が登録されています。
ユネスコ認定ジオパークは世界各地に存在しています。それぞれの地域で独自の自然環境や文化を有しています。
地球の歴史や自然の力を感じることができるだけでなく、地域の人々や文化と触れ合うことができる旅行の魅力のひとつです。
マレーシア国内ジオパーク11選。ジオパーク巡りで自然を満喫しよう!マレーシアのユネスコ世界ジオパークってどんな所?
マレーシアには、ユネスコが認定する地質学的に貴重な地域であるユネスコ世界ジオパークが2か所あります。【ランカウイ】と【キナバル山】です。
これらのジオパークは、地球の歴史や自然の力、生物の進化などを示すサイトや景観を保護し、教育や観光、地域振興などに活用することにより、持続可能な開発を目指しています。
ランカウイは、マレーシア北西部のアンダマン海にある100もの島々からなる群島です。ランカウイ島はその中で最も大きな島で、鷲と大理石を意味する名前がつけられています。
ランカウイは、約5億年前の石灰岩地層や切り立った岩山、鍾乳洞など、地球の歴史や自然の力を示すサイトや景観が豊富にあります。また、熱帯雨林やマングローブの森、ラフレシアやウツボカズラなどの珍しい植物や動物も生息しています。
ランカウイは、1990年代から地質学の専門家による地質調査が行われ、地質サイトの整備に努めてきました。
2004年には、ユネスコが支援する世界ジオパークネットワークに加盟申請し、東南アジアで初めてジオパークに指定されています。
その後2007年には、ユネスコの正式なプログラムとして、ユネスコ世界ジオパークに認定されました。
ランカウイでは、以下3か所のジオパークが整備されています。
- キリム・カルスト・ジオフォレストパーク (Kilim Karst Geoforest Park)
- マチンチャン・カンブリアン・ジオフォレストパーク (The Matchinchang Cambrian Geoforest Park)
- ダヤン・ブンティン・マーブル・ジオフォレストパーク (The Dayang Bunting Marble Geoforest Park)
これらのジオフォレストパークでは、ボートやカヤック、ケーブルカーなどを利用して、地質学的な価値や生態系を教育や観光に活用しています。
キナバル山は、東マレーシア、ボルネオ島のサバ州にある山で、マレーシアの最高峰です。キナバルとは、中国人と先住民の寡婦の伝説に由来するとも、死者の聖地を意味するとも言われています。
キナバル山は、1,500万年前のマグマの貫入による花崗岩が100万年前に隆起したもので、頂部には氷食地形が形成されています。
また、標高152mから4,095mにわたって、低地熱帯雨林から高山帯まで、多様な植生帯が展開しています。キナバル山には、90種類のランやアカガシラシャコなど、固有の動植物が数多く見られます。
キナバル山は、1964年にサバ州政府により国立公園に登録され、2000年にはユネスコの世界自然遺産にも登録されました。
その後2014年には、クロッカー山脈国立公園とともにユネスコ生物圏保護区に認定されています。
そして2023年には、キナバル国立ジオパークとしてユネスコ世界ジオパークにも認定されました。
キナバル国立ジオパークは、キナバル山を中心とした地域で、面積は4,750平方キロメートルです。キナバル国立ジオパークでは、登山やトレッキング、温泉などを通して、地質学的な特徴や生物多様性を学ぶことができます。
ランカウイでおすすめのアクティビティ
ランカウイでは、ジオパークの魅力を満喫することができるアクティビティがたくさんあります。また、島である特性から、海派の方も山派の方もそれぞれが楽しめるアクティビティが豊富にあることもランカウイの特徴です。
それでは、早速紹介していきます!
※ 表示料金は2023年11月現在の料金です。正確な料金やツアー内容等は公式サイトをご確認ください。
画像引用元: Panorama Langkawi
ランカウイの最高峰であるマチンチャン山の頂上にあるランカウイ・スカイブリッジは、世界で最も長い曲線の吊り橋です。この橋からは、ランカウイの絶景を360度見渡すことができます。
スカイブリッジに行くには、スカイキャブ・ケーブルカーに乗る必要がありますが、これもまたランカウイの自然を楽しむことができるアトラクションです。
ケーブルカーの途中には、スカイドームやスカイレックスなどの体験型施設もあります。
klookでは、スカイブリッジとケーブルカーのチケットをセットで購入することができます。また、ランカウイでの複数のアトラクションにアクセスできる【KLOOKランカウイ アトラクションパス】も用意されています。
現地で慌てないためにも、事前にオンラインで乗車券を購入しておくのがおすすめです!
klookなら日本語で乗車券の購入が可能です。▶︎ スカイキャブケーブルカー乗車チケット ¥1,276〜
マレーシアで一番すごい橋「ランカウイ スカイブリッジ」は全長125mの空中吊り橋!ペルダナキー・ エコマリンパーク (Perdana Quay Eco Marine Park) は、サメやエイ、ウミガメなど、海の生き物と泳げるテーマパークです。アジア初のサメとの遊泳体験は、スリルと感動の両方を味わえます。
さらに、ヒトデやウニなどの海の中の不思議な生き物に触れたり、サンゴの保護と再生について学んだりできます。プールでのスイミングはもちろんのこと、シュノーケリングやシーウォークなどさまざまなアクティビティも充実しています。
画像引用元:Kilim Karst Geoforest Park
キリム・カルスト・ジオフォレストパーク (Kilim Karst Geoforest Park) は、ランカウイ島の東側にあるジオパークで、石灰岩の島々やマングローブの森、鍾乳洞などが見られます。ボートに乗って、地質学的な特徴や生態系を観察することができます。
klookでは、キリム・カルスト・ジオフォレストパークのボートツアーの予約を取り扱っています。群島を代表するマングローブ林と、その周辺の観光スポットを、半日で巡るツアーです。
クロコダイルの洞窟とコウモリの洞窟探索もツアー内容に含まれています。クルーズの後は、水上レストランでランチを楽しむことができます。
▶︎ klookでタンジュンルーマングローブツアー (ランカウイ / 昼食・送迎付き) を見る ¥3,191〜
ランカウイ島でのサンセットクルーズは、海と夕日の美しさを満喫できるおすすめアクティビティの一つです。セイリングヨットやカタマランなどの船に乗って、ランカウイ島周辺の島々の間をクルーズします。
船上からは、緑豊かな島々や伝説に彩られた景色が楽しめます。クルーズ中には、様々な水上アクティビティも用意されています。
船の後部に張られたネットに座って、海水ジャグジーを体験したり、船先から海に飛び込んだりと、体験型のアクティビティとなっています。
船上での食事や飲み物も楽しみたいという方は、バーベキューディナー・ビュッフェや、アルコール飲料とノンアルコール飲料が飲み放題のオープンバー付きプランが選べます。
klookでは、【ベーシックサンセットクルーズ】【スタンダートサンセットディナークルーズ】【ノンアルコールサンセットディナークルーズ】の3つのプランから選択が可能です。また、ホテルからの往復送迎もオプションで選べます。
当日予約の場合は追加料金が発生する場合がありますので、前もって予約しておくことをおすすめします。
▶︎ klookでサンセットクルーズ体験 (ランカウイ) を見る ¥3,510〜
画像引用元:Under Water World
ランカウイ島の水族館『アンダーウォーター・ワールド』は、チェナンビーチのそばにあり、5,000種にも及ぶ様々な魚類を展示しています。
ランカウイならではの海の生き物が多く、トンネル状の水槽では、マグロやウミガメなどが泳いでいる様子を間近に見ることができます。
また、魚の歴史の3Dアニメ上映や、フラミンゴなどの鳥類、イグアナなどの爬虫類も見られます。
水族館の出口は免税店に繋がっており、お土産のショッピングもついでにできます。泳いだ後に立ち寄れるのもうれしいところです。
▶︎ klookでアンダーウォーターワールド入館チケットを見る ¥1,180〜
画像引用元:Langkawi Wildlife Park
ランカウイ・ワイルドライフパークには、2,500羽以上の鳥類や150匹以上の動物が飼育されています。カラフルな熱帯特有の野鳥を間近に見ることができます。
コンゴウインコやフラミンゴなどの美しい鳥たちが、自然に近い環境で暮らしています。鳥たちに餌をあげたり、写真を撮ったりすることもできます。
ワニの餌付けショーも開催されていますので、ワニ好きの方はぜひ候補に入れてはいかがでしょうか。【Klookパス: ランカウイ】の使用も可能です。
▶︎ klookでランカウイ・ワイルドライフパーク入場チケットを見る ¥1,372〜
ドリームフォレスト・ランカウイは、ランカウイ島の伝説や神話を光と音の演出で紹介するナイトアトラクションです。
ランカウイ島の中央部にあるラヤ山の麓にあり、エメラルドグリーンの海に囲まれた自然豊かな島の雰囲気を味わえます。
夜の森を散策しながら、妖精のお姫様と人間の王子様、ローマの王子様と中国のお姫様、島に住んでいた巨人など、物語の様々なシーンや登場人物に触れることができます。
また、ランカウイの歴史や文化を学んだり、熱帯雨林の自然の美しさを楽しむこともできます。
日中のウォーターアクティビティやネイチャーアクティビティに疲れたら、夜はドリームフォレストでロマンチックなアトラクションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
▶︎ klookでドリームフォレストランカウイ入場チケットを見る ¥2,170〜
キナバル山でおすすめのアクティビティ
キナバル山はマレーシアのボルネオ島にあり、標高は富士山よりも高い4,095.2mで東南アジア最高峰の山です。
キナバル山は、その高度差によって生まれた豊かな自然と、多種多様な動植物の宝庫として、世界自然遺産に登録されています。
キナバル山の麓には、面積754km2にも及ぶキナバル公園があり、ハイキングコースや山岳植物園が整備されています。ウツボカズラや希少なランなど、珍しい植物を見ることもできます。
キナバル山に登るには、ガイドの同行と山小屋の予約が必要ですが、登山に自信がない方でも、麓の公園でキナバル山の魅力を満喫することができます。
以下、キナバル山周辺でおすすめのアクティビティを紹介しますので、迷っている方はぜひ参考にしてください!
キナバル山は火山活動でできた花崗岩の山で、山頂には10以上の奇岩がそびえています。その中で一番高いのがローズ・ピークと呼ばれる場所で、標高は4,095.2mです。
山道はきれいに整備されていて、トイレも1kmごとにあります。ガイドさんと一緒にゆっくりと登っていきます。登山中には、キナバル山にしかいない動物や植物に出会える楽しみがあります。
klookの登山ツアーなら、ツアー中の食事やガイド代、宿代などの費用が含まれたパッケージを購入できます。現地での交渉やツアー探しが面倒な方は、ぜひツアーを利用されることをおすすめします!
▶︎ klookで1泊2日or2泊3日 キナバル山登山プライベートツアー (サバ) を見る ¥69,130〜
キナバル公園は、マレーシアのボルネオ島にある世界遺産の自然公園です。ここには、東南アジア最高峰のキナバル山をはじめ、多様な動植物や景観が楽しめます。
ポーリン温泉はキナバル公園の一部にあることから、熱帯雨林のジャングルの自然を肌で感じることができます。
ポーリン温泉の敷地内にはトレッキングを楽しめるコースが用意されているので、是非ジャングルの中を歩くという日本では味わえない非日常を体験してみましょう。
トレッキングのコースは30分から3時間程度と様々なコースがあり、誰でも気軽に楽しむことができます。30分程度のところにあるキプンギットの滝までのトレッキングが、気軽に楽しめるコースとして人気です。
キプンギットの滝にはテーブルとイスが備え付けてあり、ここでピクニックをするのもお勧めです。
▶︎ klookでキナバル自然公園・ポーリン温泉 日帰りツアーを見る ¥9,412〜
サバ州には農場もたくさんあります。キナバル山麓の農場巡りは、サバ州の田舎暮らしや文化を知ることができるアクティビティーとしておすすめです。
農場巡りでは、以下のような農場を訪れることができます。
- ラナウ・ウサギ農場 (Ranau Rabbit Farm): 400匹以上のかわいいウサギに触れ合ったり、写真を撮ったりできる農場です。ウサギの種類や色、飼育方法なども学べます。ラナウ・ウサギ農場は、ラナウの街から約15分の場所にあります。
- デサ牧場 (Desa Cattle Dairy Farm): サバ州最大の牛乳生産地で、ニュージーランドのような風景が広がる農場です。牛の搾乳や乳製品の製造過程を見学したり、新鮮な牛乳やアイスクリーム、チーズやヨーグルトを味わったりできます。デサ牧場は、コタキナバルから約2時間の場所にあります。
- マラカウ・フィッシュスパ (Marakau Fish Spa): 農場というよりはスパ施設ですが、小さな魚に足の角質を食べてもらうことで、足のマッサージを受けることができます。魚に餌をやったり、足を水に入れると魚が群がってくる様子も楽しめます。マラカウフィッシュスパは、ラナウの街から約30分の場所にあります。
- シナラウ・バカス・スタンド (Sinalau Bakas Stall): 農場ではありませんが、サバ州の名物であるイノシシの肉を食べることができる屋台です。イノシシの肉は、グリルやフライにして提供されます。辛くて酸っぱいタレがよく合います。シナラウバカススタンドは、ラナウからクンダサンへの道路沿いにあります。
これらの農場は、サバ州の自然と動物を身近に感じるだけでなく、農場の人々の暮らしや文化にも触れることができます。サバ州に来たら、ぜひ農場巡りをしてみてください。
▶︎ klookでキナバル山農場めぐり 日帰りツアーを見る ¥9,221〜
まとめ
ジオパーク巡りは、マレーシアの自然や地質に興味がある人におすすめです。ジオパークとは、ユネスコが認定する地質学的に貴重な地域で、保護や教育、観光にも活用されています。
ジオパーク巡りでは、ボートやカヤックで水辺を探検したり、ケーブルカーで山頂からの眺めを堪能したり、ハイキングやトレッキングでジャングルの中を歩いたりと、様々なアクティビティがあります。
自然と動物が好きな人や、冒険心がある人にはぴったりの観光スポットです。マレーシアに来たら、ぜひジオパーク巡りをしてみてください。
ちなみに、マレーシア国内でジオパークとして認定されている場所は、ランカウイ (Langkawi) とキナバル山 (Mount Kinabalu) のほかにも9カ所あります。※ 2023年11月時点