この記事内には、ご紹介する商品を閲覧・購入できるように広告リンクを設置しています。気になった商品やサービスがありましたら、ぜひリンク先をチェックしてみてください。
もくじ
マレーシアでのワニの危険性
マレーシアはワニが生息していることをご存知でしたか?しかも、人食いワニ。
マレーシアと聞いてワニを思い浮かべる方はあまりおられないと思うのですが、実はマレーシアではシリアスにワニに気をつけないといけません。
人食いワニ、と聞くと昔の話かと思いますが、最近でも次々とワニに襲われたケースをニュースで、また現地民から聞いています。
日本では最近人食いグマに襲われる事件が多発していますが、マレーシアはワニ版ですね。
半島側の西マレーシア、ボルネオ島側のサバ、サラワク州など、マレーシア全土でケースが報告されています。特に、今でも川と密着した生活を送っている原住民の多く住むサラワク州、サバ州ではワニに襲われる事件が多発しているようです。
比較的最近マレーシア国内で起きたワニ事件を挙げてみますね。
実際のケース
2007年10月 サラワク州クチン
サラワク州の州都であるクチン近郊で、漁師の男性がワニに食い殺される事件が起きました。この男性は義理の兄とともにマレーシア最大の川スンガイ・ラジャンで漁を終えたあと、船着き場に帰ってきたところを襲われたようです。
2012年 サラワク州
サラワク州は多くの川が走っていて、その川沿いに村や集落が点在しています。また、ジャングルから切り出した木材を扱う工場などもあり、その作業員たちが川に降りることもよくあります。
そんな中で、用を足すため川に下った建設作業員の男性 ( 32 ) がワニに襲われる事件が発生。橋のたもとで用を足し終わったところ、後ろから噛み付いたようです。
男性はワニの頭部を攻撃し、振り上げた拳が見事ワニの片目を直撃。するとワニは逃げていき、奇跡的に命が助かりました。また、噛まれた部位も臀部だったため、走って逃げることができたようです。
2016年8月 クランタン州
西マレーシアのクランタン州で、漁師のイブラヒムさん ( 58 ) がワニに襲われる事件が発生。この男性は当時、友人ら 3 人と近くの川で漁業用の網を掃除中でした。
噛み付かれたあと、必死に逃げて川岸に這い上がることができ、なんとかワニから逃げることに成功。とはいえ、左太ももに 20 センチほどの傷を負いました。
イブラヒムさんは付近にワニが生息していることは把握していましたが、これまでワニに襲われた事例がなかったため油断していたようです。
実は、付近の村の住民たちは、事件の数日前にもワニを見かけていました。丸太だと思っていたらワニだったので、驚いて逃げたということです。
その後、イブラヒムさんが被害に遭うこととなりました。この事件のあと地元の野生動物局はワニの捕獲に全力を挙げているようです。
2018年3月 サラワク州ミリ
最近では、サラワク州のミリという都市で、小さな男の子が犠牲となりました。男の子は学校の休みを利用して友達四人と一緒に釣りをしに川に行き、そのあと川で水遊びをしていたときに突然水の中に引き込まれたようです。
通報を受けて駆けつけた消防員たちが男の子を見つけたときには、右足を噛まれた状態ですでに死亡していました。しかも、この事件が起きた現場はジャングルの中の川ではなく、大都市の住宅街のすぐ近くの川でした。
住所が細かく書いてあったので、グーグルで検索してみました。
現場は、この地図の左手にある川だと思われます。普通に病院や教会や学校がある住宅地ですね。恐ろしい。
マレーシアにいかにワニが普通に生息しているか、そして釣りや漁業のような日常的な行動範囲に危険がひそんでいることを思い知らされたケースでした。
みなさんも、ワニはジャングルの中にしかいないと決め付けず、川に近づく際は十分に注意してくださいね。