この記事内には、ご紹介する商品を閲覧・購入できるように広告リンクを設置しています。気になった商品やサービスがありましたら、ぜひリンク先をチェックしてみてください。
1. 合流してくる車の動きに注意
これは、マレーシアのドライバーさんたちの習慣だと思うのですが、合流地点で本戦の流れに関係なく、ほぼ無理やりといっていいタイミングで合流してくるという問題があります。
日本では、合流地点ではゆっくりと進入し、合流したら加速して流れに乗る。カーブも同じ。ゆっくりと進入してカーブ出口で加速する。
確か教習所でそう習った記憶があります。「スローイン・ファーストアウト」。それがマレーシアでは通用しない。逆に、「ファーストイン・スローアウト」の車が多いのです。
日本での運転に慣れている私たちからすると驚きのタイミングで入ってくるのですが、これは感覚の違いだという考え方もあるようです。
マレーシア人のドライバーが合流前に考えることはただ一つ:「本線を走ってくる車のドライバーは自分にぶつかる前に急ブレーキで止まることができるか?」というものらしいです。
もし彼らが「本線の車は止まれる」と判断したら、迷いもなく本線にのろのろ低速のまま突っ込んでくる!
マレーシア、一通が多くて、また合流が問答無用のところが多い。どっかで見た道の作りだと思ったら、ロンドンのそれに似てるのね。運転と歩行者の横断はかなり違うけど。 pic.twitter.com/LMVkRG7oat
— Juntera (@jun_tera) 2013年3月1日
とにかく「いける!」と思ったらスピード差や車間などお構いなしに合流してくるので、こちらが気をつけて危険回避するしか方法はないですね。
2. チャイルドシート着用率が低い
日本では安全対策としてチャイルドシートの着用が義務付けられています。そのため同乗している子どもたちの安全がある程度守られていますが、マレーシアでは少々事情が異なります。
子供達はチャイルドシートどころかシートベルトさえせずに車中で動き回り、赤ちゃんの場合は親が助手席で子供を抱っこ、というケースが多いんです。
また、子どもの数が多いからか、定員を大幅に超えてぎゅうぎゅう詰めで乗っていることもあります。そうなるとチャイルドシートどころか、シートベルトすら足りてないですよね。
こうした車と事故を起こしてしまったら。。。考えるだけでも恐ろしいです。十分車間距離を開けて、注意深く運転してくださいね。
ちなみに、2020年1月1日から、マレーシアでもいよいよ個人所有の車を対象に、チャイルドシートの着用が義務化されます。
チャイルドシート、マレーシアは2020年1月1日から義務化の予定。#マレーシア生活 #マレーシア移住
— Suni Kang@YOYO🇲🇾マレーシア在住 (@suni) 2019年10月29日
MIROS launches guidelines for child restraint systems – usage to be mandatory starting January 1, 2020https://t.co/qr7mb6gkGB
新法律の施行が、マレーシア路上の安全につながっていくことを期待したいところです。
3. 自分の周りを走るバイクのスピードと動きに注意
マレーシアの交通事故死亡者のなんと半数以上はバイク運転だそうです。
たいていスピードを飛ばしているのは若い男性で、エンジン音をブンブン鳴らせて、車のすぐ脇をすり抜けてきます。時々本当に怖い思いをします。
住宅街に一歩はいると、ヘルメットをかぶっていない二人乗りのバイクが行きかい、出会い頭で突っ込まれそうになることも。
マレーシアのバイクの運転手、交差点やカーブで、菊花賞の武豊ばりに走ってる車の最内を強襲してくる。
— かっしー🇲🇾マレーシアご意見番(12月後半-1月前半東京&青森滞在) (@kasshi_my) 2019年11月11日
異なる点は、武豊は内が開かなければ外に出すが、マレーシアのバイクの運転手はスペースがなくなってきてるのに突っ込んできて車と当たると逆ギレする笑
時にはお父さんが運転したバイクに奥さん、子どもを含めて3、4人乗りの事もあります。
また、学生たちも男女を問わず二人乗りでバイクに乗って通学しているのもマレーシアでは普通の光景。
バイク免許は16才から取れるので、免許を持って運転している子が多いとは思いますが、ただしノーヘルの場合が多くて危険です。
大通りでは、走っている車の前をすれすれで縦横無尽に車線変更をしたり、横切ったりしてくることがあります。
事故寸前で急ブレーキを掛けないといけない事もしばしばあるので、車線変更をする時には特にバイクの動きに注意するようにしてください。
4. 雨が降っている時の高架橋の下に注意
マレーシアの雨 ( スコール ) はすさまじい。傘がなければほんの数秒で全身びしょ濡れになってしまうほどです ( 実は傘があってもびしょ濡れになることも)。
当然バイクに乗った人はそんな強い雨を受けると大変なことになるので、雨が降り始めると最寄りの高架橋や橋の下に一斉に避難。
もちろん橋の下には大きな人だかりができることになります。マレーシアの日常風景です。
また、目の前に濃い雨雲が広がると、狭い路肩でもおかまいなしにバイクを止めてカッパを着だすこともあります。
特に雨が強くて視界が悪いときには、走行車線にはみ出したバイクや路肩の人々にご注意ください。

こうした事情から、トンネルや高架橋の下を通るときは第一車線(低速レーン)を避けるのが無難かもしれませんね。
マレーシア政府はこういった事故を減らす目的で、バイク専用の雨の待避所の建設を進めていると言われています。
5. 赤信号はいつでも「止まれ」とは限らない?

信号が赤に変わった後でもお構いなく交差点に入ってくる集団信号無視はとても危険です。目の前の青信号に頼るより、目視で必ず安全確認をするようにしてください。
特にバイクはどの方向からでも平気で信号無視をしてくる上に、見にくいことがあるので注意。路肩を逆走してくるツワモノもいます。
ちなみに、マレーシアの信号のシステムは、交差点の1方向だけが青信号になって、残りすべては赤信号になるというシステムです。
対面が同時に青になる日本のように右折時に対向車を気にする必要がないのは楽ですね。たまに日本の癖で右折がもたもたするとクラクションを鳴らされることもあります。

6. 事故のやじ馬
日本でも交通事故が起こるとわき見渋滞が発生することがありますが、ここマレーシアでは、やじ馬たちの好奇心は凄まじいです。
わざわざバイクや車を道端に止めてまで事故にやじ馬がたかってきます。
事故が最終的に解決するまで一尾始終を皆で観察して、携帯で写真を撮ったり、友達に知らせたりと大忙し。
交通事故
— Tatsu (@Tatsu_4750) 2014年10月17日
マレーシアでは交通事故に良く遭遇します。
野次馬で皆見ていくから、それでまた大渋滞を引き起こす…
今朝出勤中に遭遇したやりたてホヤホヤの事故… 渋滞になる一歩手前でしたw
こんな事故、… http://t.co/qlIa5GSz3f
現場に近づくために、ハイウェーを平気で人が横断することもあるので事故現場を通過するときは十分注意してくださいね。
7. 大型連休中のドライブ

お祭りシーズン中の大型連休(ハリラヤ、チャイニーズ・ニューイヤー、デバワリなど)には、帰省ラッシュが発生します。日本の大型連休の交通事情と似ていますね。
三連休初日。NKVE大渋滞。普段KLIAまで1時間の道が2時間以上。#連休 #渋滞 #車 #マレーシア pic.twitter.com/Ukx4nOhgiV
— KL不動産 (@KLfudousan) 2019年8月31日
特に、地方へ旅行する場合、渋滞に巻き込まれてしまうことが多いかと思います。逆に大都市の中は交通量が減るので、大型連休中は大都市観光にぴったりかもしれません。
また、日本でも同じかもしれませんが、こうした時期にはお祭り気分のドライバー、不慣れな土地を運転するドライバー、さらには飲酒運転のドライバーも多くなりますので、運転の際はくれぐれも注意してください。
8. 道路上の速度抑制用のかまぼこ上の盛り上がり(ボンゴル)
マレーシアの道路を利用されたことのある方は気づかれていると思いますが、マレーシアでは道路上に突然かまぼこ上に10~15センチ道路が盛り上がっている場所があちこちにあります。
目的は、住宅地や学校周辺の車のスピードを抑制するためです。
マレーシアではこれを、英語で「ハンプ」、マレー語で「ボンゴル(マレー語で木やらくだのこぶ)」または「ポリス・ティドー(警察が寝る=警察が寝ていても速度取締りができるという意味)」と呼んでいます。
タイヤが八の字になって車高が低い車を日本でたまに見かけるけど、マレーシアでは1台も見てない。
— ざね🇯🇵💹🎮🍻 (@zane_722) 2018年2月8日
理由は公道のあちらこちらに「ボンゴル」というコブがある。
別名「ポリス・ティドー(警察が寝る=警察が寝ていても速度取締りができるという意味)」
日本にこれがあれば、その手の車が絶滅する。 pic.twitter.com/KXoaRtRY8q
スピードを出したままこれに突っ込むと、エンジンの底を打って車に大きなダメージを与えることがありますし、乗っている人も衝撃を感じます。
ある程度バンプの乗り越え方を覚えるまでは、スピードを10km/h程度に落として慎重に走ったほうがいいかもしれません。
基本バンプの手前には警告標識があったり、バンプそのものに黄色でペイントして警告してあったりはします。

ですが、肝心のペイントがはげていたり、夜間は全然見えなかったり、ひどい場合は標識に広告が貼り付けられて見えなかったりすることがあるので、十分に注意するようにしてくださいね。
9. マレーシアの路上駐車

日差しがきついマレーシアでは、誰もが目的地のできるだけ近くで車を駐車しようとします。そのため、ひどい場合は見通しの悪いカーブや交差点の角にもお構いなしに駐車することが。
優先駐車場スカスカなのにありとあらゆるところに路駐するのはマレーシア人のマナーが良いのか悪いのか😂
— おちゃ@🇲🇾で営業マン (@ocha_yumyum) 2019年10月27日
車の列から車を突き出して停めてみたり、二重駐車でほかの車をブロックするのは日常茶飯事。日本では信じられない所に車が駐車されていることがあります。
ちなみに、路上駐車だけでなく、放置車両も多い。町の至る所で使えなくなった車がその辺に捨てられています。
マレーシアにきて最初にびっくりしたのが路上駐車と放置車両の多さ😳
— カサイミロク (@mirokurocloverZ) 2019年1月25日
交通量もタイやベトナムみたいに多いんだけど、都心部を外れると放置車両がマジで多い。 pic.twitter.com/7lK0PWSP4N
10. 運転中の携帯電話の使用
日本と同じく携帯電話の運転中の使用は禁止されています。運転中の通話はハンズフリーを使って行わなければならない、ということになっています。
最近ちらほらハンズフリーで話している人を見かけるようになりましたが、それでもまだまだ浸透はしていない感じですね。
よく最近見かけて迷惑だな〜と感じるのは、携帯の画面を操作しながらトロトロ走っている車が多いことですね。日本でもそうなんでしょうか。
そうそう、ポケモンGOしてる人もいて要注意ですね。
最近、街の中をバイクで走っていると挙動不審の車が沢山いる。元々、変な運転をする人が多いマレーシアでもちょっと多すぎだ。で、走りながら車の中を覗くと何とポケモンGOをプレイしているではないか!ちょっとマジ危ない。しばらくは警戒して運転するしかないのかな。。。つーかお前ら歩けよ。。。
— Da Zhu Yiu Jiang (@pallmalld) 2016年8月13日
11. 大通りでのUターン
多くの車があらゆる交差点でUターンをするのをよく見かけますが、マレーシアの交通法では、標識でUターンが認められているところ以外でのUターンは違法行為となります。
この点は日本と同じ法律でしょうか。そのため、周りのドライバーがUターンしているからとついていくと交通違反になりますので、惑わされないようにご注意ください。
私の住む町では、このUターンの規則が守れないドライバーが多く、ちょっとでも車が来ていないとすぐに信号無視でUターンしようとします。
あまりに皆がそうするので、初めはUターンに限っては信号を待たなくてもいいのかと勘違いしてしまいました。
完全な「信号無視・道路交通法違反」になりますので、ご注意ください。
12. 強烈なあおり運転
最後は、あおり運転ですね。というか、こちらの人は日本のあおり運転とは質が違う気がします。車間距離とか、車線変更とか、クラクションの使い方とか、とにかく日本の常識とは全然違うんです。
マレーシア帰りのかぶれだからついつい比較しちゃうんだけど、KLの運転はほぼすべてが日本で言う煽り運転だったわ。みんな煽り運転だから煽り運転にならない。次元が違う。
— cozymax (@cozymax) 2019年10月23日
一言でいえば、日本のように恐ろしいモノではなく、ただただ本能のままに運転してる?という感じです。
マレーシア🇲🇾で煽り運転は日常茶飯事なので、そんな場合は速やかに車線変更する方がベター。 右車線で走っていると「どけよーー」的に煽られます💦 後続車が直線道路で右ウィンカーをだしたらアイズと思ってください! https://t.co/dRb91NyraC
— 🇲🇾本気でマレーシア海外生活 (@nw3GVkg3ZVnqvIT) 2019年11月7日
というわけで、後ろからあおるだけでなく、車線変更したい人が横から幅寄せしてきたり、下手したら2,3車線向こうからごり押しで突っ込んで来たりと日本の感覚からは想定外のことが起きます。
そういうモノだと心の準備をした上で、覚悟して運転してくださいね。
マレーシア出張でとにかく1番驚いたことは車の運転でした(小並感)
— Takuya.K@Foが楽しい時期!! (@pso2_takuya) 2019年10月19日
日本で言うところの所謂“煽り運転”だけど、皆やってるから何も思わないんだって。
ドライバー曰く
「これが普通だ!HAHAHA!」
だそうだw
クラクションは“おいゴラァ!”ではなく、“おっと危ないよー”みたいなニュアンスでした。
さいごに

今回は、マレーシアで車を運転する予定のある方に向けて、マレーシアでの道路事情、気をつけるべき点を取り上げました。
いかがでしたか?参考になりそうな点はありましたか?
マレーシアの車は基本日本と同じ右ハンドルが多く、また車線も日本と同じ左側走行ですので比較的すぐに順応しやすいかもしれません。
ただし、国民性や道路事情により日本とは大きく異なる点もたくさんあります。運転予定のある方はぜひ参考にしていただければ幸いです。
当ブログ内では、他にもマレーシアの運転で必要になる道路標識の意味や、よく見かける看板などの紹介記事も書いています。
必要な方はぜひご覧ください。