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毎年外務省は「海外在留邦人数調査統計」を発表していますが、2018年度の集計結果から現在海外に長期滞在中の日本人の数を大まかに知ることができます。
ランキングでは上位50位の国々が発表されていますが、マレーシアは一体何位だったのでしょうか。また、その他上位にランクインしている国も合わせてご紹介したいと思います。
国別在留邦人数 上位10ヶ国
では、まずは上位10ヶ国にランキング入りした、国別在留邦人数を見ていきたいと思います。情報は2017年10月1日(平成30年要約版)付のものとなります。
やはり1位はアメリカでした。しかも他国を大きく引き離しての堂々の1位です。2位の中国と比べても三倍以上の差があります。
アメリカの在留邦人数の合計は426,206人。42万人以上の日本人がアメリカに滞在していると考えると、改めていかにアメリカ移住が人気か知ることができます。
アメリカに在住していた日本人は2002年時点では31.6万人でしたが、その後増加を続け、15年後の2017年時点では約11万人増加しています。
第2位は中国。ここ最近は中国がずっと2位を保っています。2017年時点での在留邦人数は124,162人。
ただし、前年比は−3.1%というのが気になるところです。現時点ではまだ相当数の日本人が在住していますが、年々中国在留邦人の数は減少の一途をたどっています。
このまま減少が続けば、オーストラリアやタイといった後続国に抜かれる日がくるかもしれません。
オーストラリアも相変わらず3位を死守しています。在留邦人数は97,223人。前年比では+5.0%と大健闘です。
オーストラリアは毎年前年比が3〜5%と上り調子で、ますます移住する日本人が増加しているのが特徴。中国を追い抜く日もそう遠くないかもしれません。
タイの在留邦人数は72,754人。前年比+3.4 %となっています。
カナダの在留邦人は70,025人。タイと僅差です。が、前年比は−0.2%となっていて、これまで順調に上り調子だったところから突然マイナスに転じた形となりました。
イギリスの在留邦人は62,887人となっています。数年前までは在留邦人数が4位でしたが、2016年度、2017年度と続けて6位に転落。今後の動向が気になるところです。
ブラジルもこのところずっと7位をキープしています。在留邦人数は52,426人ですが、年々少しずつ減ってきているのが現状。
ドイツも常に8位をキープ。7位のブラジルと違うのは、毎年増加傾向にあり、2017年度も前年比は+4.0%と好調です。
フランスの在留邦人は42,712人でした。フランスもドイツと同じく年々移住する日本人が増えていて、少なくともここ5年は前年比でプラスとなっています。
ヨーロッパ諸国の中では、この二国の人気が高いことがうかがい知れますね。
第10位にランクインしたのが韓国です。在留邦人数は39,778人。前年比も4.6%と好調です。
マレーシアは何位?
ここまで、在留邦人の多い国10ヶ国のランキングを見てきましたが、マレーシアは残念ながら圏外でした。意外に思われたでしょうか?
実はマレーシアはここのところ12年連続で「ロングステイ希望国」No.1に選ばれ続けているんです。
この結果だけをみると、マレーシアが移住先ランキングNo.1に選ばれても良さそうですが、現実は大きくかけ離れていることがわかります。
話は戻りますが、2017年度在留邦人数ランキングで、マレーシアは12位でした。しかも、少なくともここ数年はずっと12位のまま。
年々移住者が増加傾向にあるのは確かですが、そこまで爆発的な増加は見られていません。
ちなみに、2017年の在留邦人数は24,411人でした。それに対してお隣のシンガポールは36,423人でランキング11位。一万人以上差が開いています。
とはいえ、前年比に注目してみますと、平成25年以降毎年3〜4%の上昇が見られています。現在のマレーシア移住に対する日本人の関心の高さを考えると、今後も移住者は年々増えていくことが予想されます。
さいごに
国別在留邦人数のランキングとマレーシアの現状をご紹介しましたが、いかがでしたか?
「移住したい国」No.1にしてはランキング10位にも入らず、しかも1位のアメリカと比べれば40万人以上の差があるというのは驚きの事実かもしれません。
その上、最近アジア圏内ではインドネシアや台湾の人気が上昇傾向で、現在はマレーシアより下位にいるものの、いつ追い抜かれるかわからない状況です。
マレーシア人気はぶっちぎりの1位(少なくともアジア圏内では)だと思っていただけに、なかなか衝撃的な分析結果でした。
今回は、マレーシア在留邦人は意外と思っているより少ない!という感想で締めくくらせていただきます。