この記事内には、ご紹介する商品を閲覧・購入できるように広告リンクを設置しています。気になった商品やサービスがありましたら、ぜひリンク先をチェックしてみてください。
話し相手を指すために二人称代名詞を使います。敬意や親しみといった、人間関係の暖かさを込めて相手を呼ぶために、マレー語では親族を表す名詞で呼びかけることがあります。日本語で「おじさん」や「おばさん」などと呼びかけるのと同じです。また、公の場や初対面などの場合、敬称を使って呼びかけることもあります。
敬称を使う場合
“Tuan” は男性の敬称で英語の “Sir”、 “Puan” は既婚女性の敬称で英語の “Ma’am” と同じような意味合いを持ちます。マレー語の敬称の中でも、王やスルタンに対する敬称を除いて、最も丁寧な敬称です。社会的立場が高い男性や女性、またはその配偶者に対して使います。
飛行機やフォーマルな場所で登場する「レーディース・エン・ジェントルマン!」というお決まりのセリフは、マレー語では “Tuan-tuan dan puan-puan” と表現します。飛行機のアナウンスで注意してみてください。
お医者さんや教授のような職業的な称号を持っていたり、特別な称号が与えられていたりする場合は、「ドクター OO」や「プロフェッサー OO」などのように、その称号を使って呼びかけます。
“Encik” は男性の敬称で英語の “Mr.”、 “Puan” は既婚女性の敬称で英語の “Mrs.”、 “Cik” は未婚女性の敬称で英語の “Miss” と同じような意味合いを持ちます。初対面の人に呼びかける時に使います。
(見知らぬ男性に対して尋ねる場合)
Helo encik, boleh tanya macam mana pergi ke terminal bus?
ちょっとすいません。バスターミナルへの行き方を教えていただけませんか?
親族名称(呼称)を使う場合
マレー語の親族名称 (呼称) は、自分の親族に対してだけでなく、呼称の意味と釣り合う年代の知り合いを呼ぶときに使えます。日本語と同じように親しみのある呼び方です。
自分よりもかなり年上の人に対して使います。ただし人種や場所によっては、年寄りと見られることを好まない人もいるので注意してください。
自分より少し年上の人に対して使います。または、親戚のおじさん、おばさんに対して使います。
マレー半島の北部では、発音に少しなまりがあるようで、 “Pak chaq” や “Mak chaq” と呼ぶようです。Twitterで教えてもらいました。 “Mak chaq” は「抹茶」のように聞こえるみたいです🤣
“Pakcik” や “Makcik” の代わりに、英語の “Uncle” (あんくーと発音) や “Anti” (あんてぃーと発音) を使うこともあります。
タクシーの運転手さんが華人のおじさんだった場合、 “Uncle (あんくー)” と呼びかけます。
お店のレジに座っているのがおばさんだった場合、 “Anti (あんてぃー)” と呼びかけます。
また、コーヒーショップなどで比較的若い女性の店員さんを呼ぶときには、「ちょっとお姉さん!」という意味の、この後に出てくる “Kakak (かかっ)” や、その短縮形の “Kak (かっ)” と呼びます。
- おとうさん: Bapa, Pak, Ayah, Abah
- おかあさん: Mak, Emak, Ibu
それぞれ自分のおとうさん、おかあさんを呼ぶときに使いますが、民族や場所によっていろいろな言い方があります。次のような言い回しがあります。
- お兄ちゃん: Abang, Bang
- お姉ちゃん: Kakak, Kak
それぞれ、自分のお兄ちゃん、お姉ちゃんを呼ぶときに使いますが、別の家族の家族構成のお兄ちゃんやお姉ちゃんを呼ぶときにも使えます。また、お店で若い女性の店員さんを呼ぶときには、 “Kakak” や “Kak” で呼ぶことができます。
“Abang” や “Bang” には「お兄ちゃん」という意味がありますが、夫婦の間で妻から夫へ「あなた」と呼びかける時にも使われる言葉です。
女性が同年代の男性にこの言葉を使ってしまうと、場の空気がヘンになってしまうことがありますので注意してください。
自分の弟、妹を呼ぶときには “Adik” を使いますが、他にも小さな子どもに対して呼びかけるときにも使う場合があります。親族呼称を使わず名前で呼ぶこともあります。
その他の呼称
愛情表現として使われます。男女間で使うときには、英語の「ハニー」のような意味合いになります。親子間で使うときには、親から子どもに対して愛情を込めた呼び方として使われます。
華人の女性や、若い女性に対して使われる特別な単語です。マレーシアに観光に来る日本人の女性は、店先の客引きの人に “Ei! Amoi!” と呼び掛けられることがあります。