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マレー語の形容詞
マレー語の形容詞 (Kata Adjektif)と副詞 (Kata Adverba)は、名詞、動詞などの性質や状態を説明するための言葉です。マレー語では形容詞と副詞という区切りがあまり明確になされていないように感じることがあります。形容詞が述語となって主語の状態を説明するためにも使う言葉です。また、文章をさらに詳しく説明するために前置詞とセットになって使われます。 “Adjektif” は英語の形容詞という意味の単語をマレー語に音訳したものですが、純粋なマレー語では形容詞のことを “Kata Sifat” と呼ぶ場合もあります。
マレー語の形容詞は9種類
名詞や名詞句で表される物や人がどんな状態かを示すための言葉です。接頭辞などを使って活用して作られる形容詞を含めると、最も単語数の多い分類かもしれません。
baik (良い)、buruk (悪い)、jahat (悪い)、berani (勇敢)、bijak (賢い)、pintar (賢い)、bodoh (バカ・アホ)、nakal (イタズラ好き)、rajin (勤勉)、malas (怠け者)
- Orang rajin boleh memperoleh kepercayaan orang lain.
勤勉な人は他の人からの信頼を得られます。 - Ada berita baik?
何かいいニュースあった?
マレー語で色の名前が形容詞に分類されます。「〜色」という意味で、 “berwarna” を付けることが多いです。
putih (白)、hitam (黒)、merah (赤)、kuning (黄)、hijau (緑)、biru (青)、coklat (茶)
- Kereta yang berwarna merah itu kereta saya.
あの赤色の車が私の車です。 - Kita harus berhenti pada lampu merah.
赤信号では止まらないと行けません。
大きさ、厚さ、長さ、高さなどを表します。「大きい」と「小さい」のように、反対語のセットで覚えていくと早く単語力を強化できます。
besar (大きい)、kecil (小さい)、nipis (薄い)、tebal (厚い)、panjang (長い)、pendek (短い)、tinggi (高い)、rendah (低い)
- Saya membina rumah di tempat tinggi.
私は家を高いところに建てました。 - Kita patut pakai baju tebal pada musim sejuk.
冬には、厚手の服を着ないといけません。
見た目の形状を表す形容詞です。
bujur (卵のような円形)、bulat (丸い)、rata (平ら)、tajam (鋭い)
- AWAS! Jalan tidak rata.
注意!道が平らではありません!(道路の看板で見かけます)
時間に関する情報を追加するための形容詞です。「早い」と「遅い」のように、反対語のセットで覚えていくと早く単語力を強化できます。
lama (古い、長い)、segera (一瞬で)、lewat (遅い)、awal (早い)、dahulu (昔の)
- Ali sering pulang lewat.
アリは、いつも帰るのが遅いです。 - Ini cerita zaman dahulu.
これは昔の物語です。
距離を表す形容詞なので、述語になることが多い気がします。「遠い」と「近い」のように、反対語のセットで覚えていくと早く単語力を強化できます。
dekat (近い)、jauh (遠い)、rapat (近い/親しい)
- Saya dan dia merupakan kawan yang rapat.
私と彼女は親しい友達です。 - Semua orang mesti duduk jauh kerana COVID-19.
新型コロナウイルスのために、全員が離れて座らなければいけません。
動作をどのように行うかについての情報を伝えるための形容詞です。「動詞+前置詞+方法を表す形容詞」という語順で出てくることが多いと思います。「素早く」と「ゆっくり」のように、反対語のセットで覚えていくと早く単語力を強化できます。
deras (とても素早く)、cepat (素早く)、lambat (ゆっくりと)、kerap (頻繁に)、kasar (荒々しい)、lembut (優しく/柔らかい)、keras (固い/断固として)
- Kura-kura itu bejalan lambat.
あのカメは歩くのが遅い。 - Datang ke sini dengan cepat!!
早くこっちに来て!
感情を示す単語を形容詞として分類されています。「〜を感じる」という意味の動詞 “berasa” とセットで使うことも多いです。
rindu (寂しい)、sayang (好き)、puas (満足)、bosan (退屈な)、cemburu (うらやましい/妬ましい)、bimbang (不安な)、takut (怖い)
- Kawan saya sangat bimbang akan keselamatan anaknya.
私の友だちは、子どもの安全をとても心配しています。 - Saya berasa puas dengan kerja saya sekarang.
私は今の仕事に満足しています。
五感を使って感じることをを表します。見え方、聞こえ方、味、香り、手触りなどを表します。
manis (甘い)、masin (塩っ辛い)、masam (酸っぱい)、pedas (辛い)、pahit (苦い)、harum (いい香り)、busuk (臭い)、panas (暑い/熱い)、sejuk (冷たい/寒い)
- Ubat ini sangat pahit.
この薬はとても苦いです。 - Parit di belakang rumah saya sangat busuk.
うちの家の裏の溝はとても臭いです。
比較と最上級
何かと比較して「より〜」という場合は「lebih + 形容詞」と言います。
- Dia lebih tinggi daripada saya.
彼は、私より背が高いです。 - Hari ini lebih panas daripada kemarin.
今日は昨日より暑いです。
あるグループの中で「最も〜 (最上)」という場合…
・述語となる場合は「paling + 形容詞」と言います。
・名詞の説明とするだけの時は、形容詞の頭に “ter-“ を付けます。
- ⭕️ Sungai Rajan ialah sungai yang terpanjang di Malysia.
❌️ Sungai Rajan ialah sungai yang paling panjang di Malysia.
ラジャン川は、マレーシアで一番長い川です。 - ❌️ Gadis itu tercantik.
⭕️ Gadis itu paling cantik. (述語になる場合は “paling” を使う)
あの女の子が一番カワイイ。
まとめ
形容詞のボキャブラリーを増やしていくと、いろいろな説明を正確にできるようになります。反対語のセットで一気に意味と用法を覚えていくと手っ取り早くボキャブラリーを増やすことができます。