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現在、マレーシアのボルネオ島で巨大な高速道路建設が行われているのをご存知でしょうか?
その名もパン・ボルネオ・ハイウェイ・プロジェクト ( Pan-Borneo-Highway-Project )。マレー語では「 Projek Lebuhraya Pan Borneo 」です。
工事が行われる地域
まずは、こちらの地図をご覧ください。
これはマレーシアボルネオ島の全体図です。下半分がインドネシア領、上半分がマレーシア領です。今回の高速道路建設プロジェクトはマレーシア-ブルネイをまたいで行われます。
ボルネオ島のマレーシア領は、左半分がサラワク州、右半分がサバ州と呼ばれています。この両州をまたぐ高速道路を建設しようということです。
左端はサラワク州のクチンから右端はサバ州のタワウに至るまで、なんと全長2,300Kmにも及ぶ大工事です。
関連動画
パン・ボルネオが開通したらどんなメリットがあるのか、公式のホームページ上にYouTube動画がアップされていました。
工事期間について
パン・ボルネオ工事は2015年9月にテロク・メラノとセマタン間で始まりました。2018年の1月には、サラワク州での工事の約三分の一の工程まで進んでいると発表されています。
2018年3月時点での進展を動画で見ることができます。
現在の道路状況
新しい道路を作ることが優先されていますので、現在ボルネオ島を横断するのに使われている幹線道路の状態が日増しに悪くなっています。
新しい高速道路は現在使用されている道路のすぐ脇で工事されていますし、新しい橋の建設も次々と着手されているためあちこち山や丘が削られている状況です。
そのため、工事車両が常に道を行き来して道路はうねり、そこに熱帯雨林特有の大雨が降り注ぐせいで道路は穴だらけ。
私も車で通行しましたが、日本ではありえないような悪路でした。そこを地元民は慣れているからか100キロぐらいの高速で通行しています。
穴やバンプのせいでスピードが出せない上に、夜間の走行、悪天候での走行はきつかったです。長距離バスもこの道路を通行していますので、利用される方は昼間のご利用をお勧めします。
工事はまだまだ続いています。終わりそうな気配は全くないですね。写真のようにあちこちで迂回路が設けられ、電信柱の下をくぐって通行する状況。高さのある工事車両などが通行すると電線に接触する恐れがあり、かなり危険では?と感じます。
一応カーブや危険箇所には標識や看板などが立てられていますが、突然こうした工事エリアが目の前に現れるのでひやっとすることが多いです。昼間でも危険を感じますので、夜通行する予定の方、また雨の日は速度を落として、慎重に運転する必要があります。
まだまだ先の見えないパンボルネオ工事。この先も工事の進行によって道の状況が刻々と変わっていきそうです。サラワク州でレンタカー等の利用を考えておられる方は、余裕をもった旅のプランをおすすめします。