マレーシア、今年も断食がやってきます

今年のラマダン

今日現在、2018年5月14日。ラマダンと呼ばれる断食の時期まであと数日と迫ってきました。

今年のラマダンは5月17日(木)〜6月14日(木)です。という訳であと三日。約一ヶ月間、イスラム教徒の方は断食をされることになります。

断食、日本では美容や健康のための断食が推奨されていますね。

イスラム教の断食は、宗教行事として飲食を断ち、忍耐を培ったり、食の恵みに対する神への感謝を表す機会とするようです。

マレーシアのイスラム教の祝日

全く飲まず食わず?

といっても、この期間の間全く食事しない訳ではありません。

断食をするのは一日のうちの日の出から日の入りまでと決められています。というとざっくりしていますが、より正式には、夜明け前のお祈りの時間から日没時のお祈りまでの間です。

この時間の間には一切の食物を口に入れませんし、なんと水分さえ口にしません。マレーシアの暑い気候の下、特に屋外で仕事している人なんかは大丈夫かと心配になるほどです。

ちなみに、日没後に取る食事は「イフタール」と呼ばれています。それはもうお腹ペコペコですよね。

日没の断食明けあるある

以前マクドナルドでこんな光景を見かけました。

私が到着したのはちょうど日没まであと 10 分といったところでしょうか。イスラム教徒の方がお店に殺到していました。断食明けの祈りが始まるとすぐに食事できるように、早めにレジを済ませています。

そんな中で私も購入して席に座った訳ですが、周りは全員イスラム教徒。私はイスラム教徒ではありませんので、普通に食事できます。なんですが、周りがシーンとして、じっと目の前のポテト見つめて固まってるんです。お腹が空きすぎて喋る力も出ないのでしょうか。

いつもうるさいマレーシアのマクドナルドでこんな静かだとちょっと引きます。その横でさすがにムシャムシャ食べるのは失礼だと思い、みんなが食べ始めるまで待つことに。その後、お祈りが聞こえてくるとみんな一斉にコーラに手を伸ばしていました。

なんか、日本では絶対ない光景ですよね。マレーシアはイスラム教国家であることを強く意識した出来事でした。

ちなみにマレーシアでは、断食明け日没後の食前に、まずは水とデーツ(ナツメヤシの実)を食する文化があります。

→ マレーシアは今年もデーツの時期がやってきました

ラマダン時期のイスラム教徒の楽しみ方

屋台

ラマダンの時期には、あちこちに移動式屋台が開設されます。今週に入って屋台が立ち出したのを見て、ああ今年もこの時期がやってきたな、と感じます。

屋台では、豊富なジュース類、ミーゴレン、サテー、クエなど様々な料理や飲み物がリーズナブルな値段で売られます。場所にもよりますが、夕方 3 時頃から開けているお店が多いでしょうか。

お店が開店する時間になると、まだ昼間の明るいうちからたくさんイスラム教徒の方が買いに来られます。きっと子供やご主人が帰ってくる前に買い込んでおかれるのでしょうね。

または、ご主人が仕事の合間に立ち寄って、家族にお土産として持って帰ることもあると思います。

日没後のビュッフェ

ラマダンビュッフェ

これはどこのイスラム国でもあるかはわからないのですが、マレーシアではラマダンの月に日没後のビュッフェを開催するホテルなどが数多くあります。

もちろん、お腹を空かせた人にとってはビュッフェはすごく魅力的だと思うのですが、宗教行事の目的を考えるとちょっと❓とは思ってしまいます。

ビュッフェはこの時期に特別に開催されるだけで (ビジネスチャンスですからね)、別にイスラム教徒だけしか利用できない訳ではありません。ビュッフェが好きな方には朗報ですね。

お昼休みの過ごし方

この時期のお昼休みは、ある意味イスラム教徒の方にはきつい時間になります。他の宗教の人たちがランチにいったり横でお弁当を食べているのを見ながら、自分は食べることができないからです。

そういう訳で、お昼休みにはショッピングに近くのモールに出かける人が多くなります。買い物をして気を散らし、時間を潰して乗り切るという訳ですね。

ちなみに、ラマダン明けのお祝い ( ハリ・ラヤ ) には服を新調して家具やカーテンを買い換えたり、またケーキやお菓子をいっぱい揃えて、盛大なお祝いをされます。そのためこのラマダンのお昼休みを利用して、ハリ・ラヤ向けに買い出しという方も多いようです。

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