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ムハンマド生誕祭と昇天記念日とみいつの夜

イスラム教が国教となっているマレーシアでは、預言者ムハンマドにまつわるさまざまなお祭りが開催されます。その中でも全国で休日となる大きなお祭りがムハンマド生誕祭です。

ムハンマド生誕祭以外にも、州単位で休日となるムハンマドに関係するお祭りがあります。それはムハンマド昇天記念日とみいつの夜というお祭りで、この2つのお祭りについても最後に取り上げます。

ムハンマド生誕祭ってどんなお祭り?

イスラム教の大きなお祭りの1つで、イスラム教の預言者ムハンマドの生誕を祝う行事とされています。ムハンマド生誕祭はほとんどのイスラム教国で祝われ、マレーシアでは休日になっています。

このお祭りをマレー語ではMaulidur Rasul (マウリド・ラソル)と呼びます。Maulidurには「生誕祭」Rasulには「使徒・預言者」という意味があります。

ムハンマド生誕祭は、コーランやハディース(ムハンマドの言行録)で触れられていないことから、サウジアラビアとカタールでは祝われていません。

マラッカの水上モスクMasjid Selat

ムハンマド生誕祭はいつ祝われるの?

正確なムハンマドの誕生日についてはイスラム教の学者の間では諸説あるようですが、マレーシアではイスラム暦のRabi’al-Awwalの月の12日がムハンマド生誕祭として設定されています。

イスラム暦にはうるう月がないため、私たちが使うカレンダーでは毎年約11日ほど前倒しに祝われることになります。

ムハンマド生誕祭ではどんな行事が行われるの?

ムハンマド生誕祭は、イスラム教の預言者ムハンマドへの愛と敬意を示すことが強調されます。

イスラム教の聖典コーラン
預言者ムハンマドの誕生日は宗教心を強める大事な機会

ムハンマドはイスラム教の創始者なので、その教えについて信徒同士で話し合ったり、コーランの朗読が行われたり、信徒が行列を作って教えを広めたりと、イスラム教の精神を守るさまざまな行事が行われます。

ムハンマドに関連するその他のお祭り

イスラム教徒にとってムハンマドは特別な存在なので、ムハンマド関連のお祭りが州ごとに設定されています。

ムハンマド昇天記念日(Israk dan Mikraj)

ムハンマド昇天記念日が休日になっているのは、ケダ、九州、プルリス、トレンガヌのみで、イスラム暦のRajabの月の27日に祝われます。

ムハンマドが夜に体験したとされる神秘的な体験を祝うため、この日には各家庭やモスクで一晩中ライトを灯しておきます。またその出来事についての物語がモスクで朗読されたり、祈りが一晩中捧げられたりもします。

ムハンマド昇天記念日は、マレー語で「Israk (夜の旅)」と「Mikraj (昇天)」という2つの単語を使い、それぞれがムハンマドが体験した2つの重要なイベントを指しています。

ムハンマド昇天記念日
Israk dan Mikrajはムハンマドの昇天を記念する日

Israkは、ムハンマドが天使に連れられてメッカからエルサレムまで一晩のうちに旅をした物語のことです。ブラークという馬に乗って一瞬で移動したとされています。

Mikrajは、その後にムハンマドがそのエルサレムから昇天した物語のことです。天でアブラハム、モーセ、イエスといった過去の預言者と話をし、神様にも会って話をしたとされています。

みいつの夜 (Nuzul Al-Quran)

みいつの夜が休日になっているのは、ジョホール、マラッカ、九州、ケダ、サラワク、サバを除く州で、イスラム暦のRamadanの月の17日に祝われます。

イスラム教の聖典コーラン
みいつの夜はムハンマドへの初めての啓示を祝う日

マレー語ではNuzul Al-Quranと呼ばれ、ムハンマドが神様から最初の啓示を受けたとされる日を記念して祝われます。実際に啓示を受けた日について正確には分からないとされていますが、マレーシアではラマダン(断食月)の17日が「みいつの夜」の日として設定されています。

みいつの夜には、イスラム教徒にとってコーランがとても重要な本であること、それを読んで信仰心を強めることが礼拝で強調されます。