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闇に打ち勝ったことを祝うヒンズー教の光の祭典「ディパバリ (Deepavali)」

タイトル画像「ディパバリはヒンズー教の光の祭典」

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ディパバリ (Deepavali) はヒンズー教徒にとって一番大切なお祭りです。タミル人の多いマレーシアでは、マレーシア全土で休日となります (ただしサラワク州では休みとなりません)。

このページでは「ディパバリ」と統一して表記しますが、「ディーパバリ」や「ディワリ」とも呼ばれることもあります。

ディパバリってどんなお祭り?

ディパバリの起源

ディパバリの起源には諸説がありますが、闇に対する光、悪に対する善、無知に対する知識の勝利を祝うお祭りで、それぞれを象徴するヒンズー教の神と関連づけられています。

一説には、ラーマという王子様が悪魔を倒し、新月の日に14年ぶりに自分の王国へ帰還したことを祝うお祭りとも言われています。新月の夜に帰還した王子様を人々が明かりを焚いて迎え入れたことから「光の祭典」とも呼ばれています。

またディパバリは、古代インドの収穫祭を起源としているとも言われています。

光がディパバリの特色

サンスクリット語で「ディパ」には「光」という意味があり、「アバリ」には「列」という意味があり、この2つの単語が合わさって「ディパバリ」となり「光の列」という意味があります。

ディア—素焼きのオイルランプ

「光の列」という名前の通り、ディアと呼ばれるオイルランプやロウソクを使った光のデコレーションや、街中のイルミネーションなど、「光」にまつわるさまざまなイベントが行われます。

ディパバリのライスアート「コラム」

ディパバリの日の1か月前くらいから、「コラム」と呼ばれる色付けした米粒や砂を床に敷き詰めて描くカラフルなアートがさまざまな場所に出現します。

街中に出現するコラム

幸運を招くためのライスアートで、ヒンズー教の幸運の象徴であるクジャクや、ヒンズー教独特のカラフルな幾何学模様が、ショッピングモールなどの人が集まる場所に出現します。

ディパバリはいつ祝われるの?

ディパバリはヒンズー暦のカールッティカの月の新月の日に祝われます。私たちが使っているカレンダーでは10月中旬から11月中旬の間になります。

マレーシアでは、サラワク州以外の全州でディパバリは休日となります。

ディパバリではどんな行事が行われるの?

ディパバリの日の数日前からヒンズー教徒の家では準備が始まります。家の大掃除や改修を行い、断捨離し、装飾を施します。家をきれいに整えてディパバリを祝うことは、幸運が舞い込むために大切なこととされています。

ディパバリの期間に家財道具や貴金属を爆買いする様子も見られます。この時期に大きな買い物をすると「富の神様」が喜んで、1年間の幸運を呼び込むことになると信じられています。

親戚や友達を訪問して、甘〜いお菓子を囲んで交流を行うのもディパバリの特色の1つです。

ヒンズー教の儀式

ディパバリの当日になると、早朝から儀式としてハーブオイルを混ぜたお風呂に入り過去の罪のお浄めを行います。ヘナタトゥーを入れる人も多いようです。

家族でヒンズー教の寺院にお参りに行ったり、家の中の神棚でお祈りをしたり、ヒンズー教の神様にお供え物を捧げたりします。

ディパバリはヒンズー教徒の2大祭りの1つ

ディパバリはヒンズー教徒の2大祭りの1つで、タミル人の多いマレーシアでも盛大に祝われます。

観光にこの時期を選んでマレーシアに来る場合は、ショッピングセンターなどに出現するカラフルなコラムを目当てに街のあちこちを回る方が多いようです。

この時期のインド人の伝統衣装やグッズのセールが行われることもあり、インド文化がお好きな方にとってはお買い物を楽しむ絶好のチャンスです。

ディパバリ当日には花火が上がり、伝統衣装を着た人のダンスショーなどのイベントも各地で開催されます。

ディパバリ時期の注意点

ヒンズー教徒最大のお祭りなので多くの人が帰省を行います。この時期には、飛行機、バス、ホテルの予約が取りにくくなったり、値段が高くなったりします。この時期にマレーシア旅行を計画される場合には十分お気をつけください。

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