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日本語と同じようにマレー語にもことわざや格言が存在します。
ちょっとしたマレー語のことわざや格言を知っていると、マレーシアの方にも喜ばれますし、そこから会話が広がることも多々有ります。
今回は、いくつかの有名なマレー語のことわざや格言について解説したいと思います。
マレー語のことわざ (Peribahasa)
マレー語でことわざのことを「Peribahasa (プリバハサ)」といいます。
学校で覚えさせられることわざもありますが、一般的に日常で使われることわざは限られています。
会話の中でことわざを使うと、ちょっとウィットに飛んだことを言った雰囲気が出るものの、何となくニヤニヤと笑顔が溢れたりします。特に外国人である私たちがマレー語のことわざを使うと、とても喜んでもらえます。
では、いくつかのマレー語のことわざを見てみましょう。
🇲🇾 Macam mentium (timun) dengan durian.
🇯🇵 キュウリとドリアンみたいなもんよ。
キュウリとドリアンくらい比べ物にならない価値の差がある、という意味です。
ことわざにドリアンを使うところがマレーシアらしい感じですね。
🇲🇾 Nasi sudah menjadi bubur.
🇯🇵 ご飯がお粥になってしまったよ。
お粥になってしまったら、もう元のご飯に戻すことはできない、という意味です。
🇲🇾 Nila setitik rosak susu sebelanga.
🇯🇵 1滴の藍色の液体が、お鍋1杯の牛乳をダメにする。
1人の悪い行いのせいで多くの人の評判を傷つけることになる、という意味です。
マレーシアの首相も、役所の汚職について触れた時に使ったことわざです。
🇲🇾 Sikit-sikit (sedikit-sedikit) lama-lama jadi bukit.
🇯🇵 少しずつ時間を掛ければ丘になる。
これは説明要りませんね。日本語の格言とほぼ同じです。
マレーシアでは結構使用頻度が高いことわざで、マレー語を勉強するときによく言われます。
🇲🇾 Hati hendak semua jadi.
🇯🇵 望む心さえあれば何でも叶う。
マレーシアは「望む心さえあれば何でも叶う」機会の多い国かもしれません。逆に、コネがなければ何もかも動かない面もありますが。
🇲🇾 Biar lambat asalkan selamat.
🇯🇵 安全のために遅れさせなさい。
安全を第一に優先するように、という警句。マレーシアでも日本と同じように安全第一の感覚はあるのですね。
🇲🇾 Malu bertaya sesat jalan.
🇯🇵 尋ねるのを恥じると道に迷う。
恥ずかしがって道に迷うくらいなら、恐れずに人に聞け、という教訓ですね。
🇲🇾 Masuk kandang kambing mengembek, masuk kandang kerbau menguak.
🇯🇵 ヤギの小屋に入ればメ〜と鳴き、牛の小屋に入ればモ〜と鳴け。
何だかマレーシアの田舎に住んでいると、光景が思い浮かぶ感じで面白いですね。例は違えど、伝えたい考えは同じです。
さいごに
マレー語のことわざをぜひドヤ顔で使ってみてください。マレー語をあまり知らなくても、こうしたことわざをいくつか知っているだけで、一気にマレーシアの文化に溶け込める気がしませんか?
私も最初マレー語を習い始めたばかりのときに、よく周りの人から「Sikit-sikit lama-lama jadi bukit」と言って励まされました。
ことわざは学校で習うこともあり、マレーシアの人にとっても大変身近なもののようです。ぜひ1つでもことわざを覚えて、マレーシア人とのコミュニケーションに使ってみてくださいね。