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多様な宗教が奉じられているマレーシアでは、イスラム教に続いて2番目に多いとされる仏教徒。人口全体の約2割くらいが仏教徒であるとされています。
その仏教徒にとってウェサックデーは最も大切なお祭りの1つとされています。そのためマレーシアでは休日となります。
ウェサックデーってどんなお祭り?
ウェサックデーは、仏教徒にとって最も重要な祭りの1つで、釈迦の誕生、悟り、入滅 (涅槃) を祝うお祭りとされています。
その呼び方は言語によって様々異なりますが、マレーシアでは「ウェサック (Wesak)」や「べサック (Vesak)」と呼ばれることが多いようです。
ウェサックデーは、マレーシアをはじめとする東南アジアの多くの国でも祝われており、仏教徒が集まって祈りを捧げる機会となります。
ウェサックデーは、平和と調和を祈るとともに、自己を見つめ直し、精神的成長を目指す重要な日とされています。そのため、国連もこの日を国際的に認知される祝日と認定しています。
ウェサックデーはいつ祝われるの?
マレーシアのウェサックデーは、インド暦のヴァイシャーカの月の満月の日に祝われますが、現在の4月から5月がこの期間にあたります。
太陰暦であるインド暦を基準にしてウェサックデーの日を決めるため、今私たちが使っているカレンダー上では毎年ウェサックデーが祝われる日が異なります。
ウェサックデーではどんな行事が行われるの?
マレーシアの仏教徒が祝うウェサックデーでは、釈迦の誕生・悟り・入滅と言う3つの重大イベントが祝われるため、仏教の寺院では盛大なお祝いが行われます。
信心深い仏教徒は、ウェサックデーの夜明け前から線香、ろうそく、花などのお供物を持ってお寺に法要のために集まります。仏陀の教えを考えながらお供物を捧げ、祈りを唱えたり、瞑想をおこなったりします。
ウェサックデーには、仏教のお寺は花やろうそくなどの光で飾り付けされていて、サフラン色の袈裟をまとった僧侶たちが一斉に祈りを捧げたりもします。。
仏教徒にとって、ウェサックデーは僧侶に寄付や施しをする機会となります。
そのため、お供物や寄付を持ってお寺を参拝しますが、お寺側も貧しい人への施しの意味も込めて、精進料理を振る舞ったり、お清めの水を信者にかけるなど、宗教的な行事が数多く行われます。
お寺での祈りや瞑想時には、世界の平和や人々の幸福を求める祈りが捧げられます。
ウェサックデーの夕方から夜にかけて多くの人がウェサックデーのパレードを見ようとお寺の周りに集まります。
ウェサックデーのパレードは、仏教のお寺をスタート地点として、仏像を乗せた山車がろうそくなどでライトアップされ、信者たちが担いで街中を練り歩くというものです。
お寺のルーツによっては、中華系の仏教徒だけでなく、インド人系の仏教徒が多く集まる場合もあります。
ウェサックデーのパレードが開催されるお寺や日時については、マレーシア観光局やお寺の広報から発表されることが多いです。
ウェサックデー時期の注意点
インドが発祥とされる仏教ですが、世界各地に伝わるにつれて様々な形態や教えへと変化していきました。
そのため、日本で目にする仏教の寺院とマレーシアの仏教寺院の見た目も習慣もしきたりも異なります。宗教施設に訪れるときは、現地の仏教徒に失礼にならないように、現地の仏教のルールに従って参拝しましょう。
また、文化的に異なる様々な人たちがウェサックデーに合わせてKL、ペナン、マラッカなどの有名な仏教寺院があったり、パレードが開催される寺院に観光客が集まります。
そのため、ウェサックデー前後は交通機関が混雑したり、ホテルや飛行機のチケットが高騰したりする場合もありますので、旅行の計画は慎重に行ってください。