実は、マレー語にもことわざや格言が存在します。
ちょっとしたことわざや格言を知っていると、マレーシアの方にも喜ばれますし、そこから会話が広がることも多々有ります。
今回は、いくつかの有名なことわざ、格言をマレー語でどういうのか解説したいと思います。
マレー語のことわざ
マレー語でことわざのことを「 Peribahasa (プリバハサ) 」といいます。
一言でことわざといっても、比喩、格言、警句、言習わし、などいくつかのタイプに分けられます。一つずつ例を取り上げながらみていきましょう。
比喩 ( Perumpamaan )
月とスッポン/雲泥の差
「Macam mentium(timun) dengan durian ( マチャム メンティウム デガン ドゥリアン ) 」= キュウリとドリアンのごとし
キュウリとドリアンの価値に差がありすぎて、比べ物にならない、という意味です。
覆水盆に返らず
「 Nasi sudah menjadi bubur ( ナシ スダ メンジャディ ブブー ) 」= ご飯がお粥になってしまった
お粥になってしまったら、もう元のご飯に戻すことはできない、という意味ですね。
格言 ( Bidalan )
塵も積もれば山となる
「 Sedikit-sedikit lama-lama jadi bukit ( スキッ スキッ ラマ ラマ ジャディ ブキッ) 」= 少しずつ、段々と丘になる
これは説明要りませんね。日本語の格言とほぼ同じです。
なせば成る
「 Hati hendak semua jadi ( ハティ ヘンダッ スムア ジャディ ) 」= 望む心さえあればなんでも叶う
警句 ( Pepatah )
警告や風刺を含んだ言い回しです。
急がば回れ
「 Biar lambat asalkan selamat ( ビアー ランバッアサルカン スラマッ ) 」= 遅れてもいいから安全に
安全を第一に優先するように、という警句。マレーシアでも日本と同じように安全第一の感覚はあるのですね。
聞くのは一時の恥、聞かぬは一生の恥
「 Malu bertaya sesat jalan ( マル バルタニャ スサッ ジャラン ) 」= 尋ねるのを恥じると道に迷う
恥ずかしがって道に迷うくらいなら、恐れずに人に聞け、という教訓ですね。
郷に入っては郷に従え
「Masuk kandang kambing mengembek,masuk kandang kerbau menguak ( マソッ カンダン カンビン メングンブッ、マソッ カンダン クルバウ メングアッ ) 」= ヤギの小屋に入ればメ〜と鳴き、牛の小屋に入ればモ〜と鳴け
面白いですね。例は違えど、伝えたい考えは同じです。
さいごに
いかがでしたか?マレー語のことわざ、興味ぶかく読んでいただけたでしょうか?マレー語をあまり知らなくても、こうしたことわざをいくつか知っているだけで、一気にマレーシアの文化に溶け込める気がしませんか?
私も、最初マレー語を習い始めたばかりのときに、よく周りの人から「 Sedikit-sedikit lama-lama jadi bukit 」と言って励まされました。
ことわざは学校で習うこともあり、マレーシアの人にとっても大変身近なもののようです。ぜひ一つでもことわざを覚えて、マレーシア人とのコミュニケーションに使ってみてくださいね。