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マレーシアと熱中症
マレーシアに来て10年以上経ちますが、最近まで『熱中症』という言葉をほとんど耳にしませんでした。私の予測では、マレーシアで熱中症という病気がそれほど知られていなかったのだと思います。
日本でも昔は熱中症という病名はありませんでした。昔は、熱射病とか日射病などと呼ばれていたようですね。2000年から熱中症という病名に統一されて、世間にもだんだんと認知されるようになっていきました。
マレーシアは年中蒸し暑い国です。日中の気温は大体30度前後、夜でも25度くらいはあると思います。日本の蒸し暑い夏と似ています。そんな国で熱中症という病気がないはずはないのですが、なぜか熱中症という症状を訴える人が少なかったのです。
熱中症という病名が広まったきっかけ?
それが、今年からいきなり『熱中症にかかった』という言い方をよく耳にするようになりました。今年からというか、今年一番暑かった7月8月です。
7月、8月といえば、日本で異常な高温が続き、熱中症患者が急増した時期です。実は、マレーシアでも日本の熱中症患者に関するニュースが度々流れていました。
また、ちょうど同じ時期、マレーシアで警察の訓練所で61名もの方が集団で熱中症で倒れて緊急搬送されました。それが大きなニュースとなり、その後メディアで熱中症について、また熱中症の症状や対処方法についてさらに頻繁に取りざたされるようになりました。
今年の異常な暑さは日本だけでなく、ここマレーシアでも猛威を振るっていました。そういうわけで、一般の人たちの間でも徐々にそういう病名があることが浸透していきつつあるのかと思います。
最初は聞きなれない病名にとまどいましたが、最近やっとみんなが熱中症のことを言っているのだと理解できました。
マレー語で熱中症はなんという?
いよいよ本題ですが、マレー語で熱中症は『STROK HABA』といいます。そう、脳卒中などに使われる英語の「STROKE(梗塞)」から来ています。
「HABA」というのが英語でいうところの「HEAT」に相当します。というわけで、マレー語の『STROK HABA』は英語の「HEAT STROKE」を直訳した病名となっています。
使い方
「熱中症にかかった」と言いたいときは、『Saya kena strok haba. (サヤ クナ ストロッ ハバ)』といいます。
調子が悪くて病院に行ったときは、『Mungkin saya kena strok haba. (ムンキン サヤ クナ ストロッ ハバ)』と訴えてください。「もしかしたら熱中症にかかったかも。。。」という意味になります。
さいごに
というわけで、熱中症という病名が日常会話に出てくるようになったマレーシア。もしかすると、昔のマレーシアの気候と現在の気候が変化しているのかもしれません。
昔はスコールがざっと降ってそのあと涼しくなりましたが、いまは雨も長々と降り続いたり、乾季には異常な暑さが続いたりと予測できない気候となっています。
マレーシアの人たちもいよいよ熱中症対策をし始めるのかと思うと、ここ十年で時代が変わってきていることを感じます。みなさんも、マレーシアに来られる際には熱中症に気をつけてくださいね。
※本ブログで扱っているマレー語は、本来マレー人が使っている国語としてのマレー語とは異なる場合があります。異なる民族間で使う簡単なコミュニケーションを目的とする、いわゆる「バハサ・パサー」に近いマレー語表現を目指しています。
観光目的でこられる方、ちょっとしたマレー語を学んで現地の友人に喜んで欲しい方、銀行や買い物、レストランで簡単なマレー語を話せると助かる!という方に役立てていただけると幸いです。