マレーシアでかかる可能性のある病気について

マレーシアは熱帯の国。いわゆる熱帯病と言われる病気にかかる可能性があります。本記事では、在マレーシア日本国大使館からの情報を元に、マレーシアでの主な病気についてまとめました。

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細菌感染症

細菌感染症には、消化器系感染症と結核があります。

消化器系感染症

消化器系感染症とは、コレラ、細菌性赤痢、腸チフスが含まれています。こう聞くと珍しい病気のように感じますが、実はマレーシアでは細菌性食中毒等の感染症が非常に多発しています。

自宅で加熱調理したものを食べることである程度防げますが、外食天国のマレーシアではどうしても外食の機会が増えがち。外食の際には、お店の衛生状態を確認すること、調理されてから時間の経つ料理を避けること、口に入れて怪しいと感じたら食べないこと、など注意してください。

調理後の料理が蓋もせずに並べられている。ハエがとまっていることも。

また、コレラも軽傷のものが増えているとのことです。コレラも汚染された水や食事などを通して経口感染する病気です。飲み水や食器、スプーンなど口にするものには十分気をつける必要があります。

腸チフスの感染も数多く報告されています。腸チフスは、発展途上国で日常的な病気の一つですが、マレーシアでも未だに感染例が後を絶ちません。

サルモネラ菌の一種チフス菌が原因となって発熱します。生水や生野菜、汚染された食物によって感染する可能性があります。腸チフスにはワクチンがありますので、心配な方は予防接種を受けてから旅行されるようにおすすめします。

結核

結核も、マレーシアでは非常にありふれた病気です。各都市の国立病院にはたいてい結核病棟があり、感染した患者が隔離されています。患者発生率が高く、患者のくしゃみや咳からうつる病気ですので、予防策が必要です。

体の免疫力が高いと感染しにくいと言われていますので、マレーシアで無理をしすぎず、十分に休息をとりながら旅行されることをおすすめします。

もし帰国後に咳や痰が2週間以上続く、急に体重が減った等の症状があれば迷わず受診するようにしてください。

ウイルス感染症

マレーシアでかかるウイルス感染症といえば、蚊を媒体として感染するデング熱、ジカ熱があります。デング熱に関しては常に危険性がありますが、2017年にはマレーシア全土でジカ熱が流行りました。

年中高温多湿で蚊が発生しやすいマレーシアでは、デング熱はごく一般的な病気です。水たまりや空き缶等水がたまっている場所で繁殖するので、田舎だけでなく都市部でも発生します。2017年1月には日本人の方がマレーシアでデング熱に感染して亡くなるケースが発生しました。

デング熱にかかった人がすべて亡くなるわけではありませんが、まれにデング熱が重症化してデング出血熱、デングショック症候群を発症、死に至るケースもあります。

デング熱は急激な発熱、発疹、筋肉痛、頭痛など風邪と似た症状が現れるため、風邪と間違える場合も。また、感染後すぐにではなく、2〜7日の潜伏期間があるのも見つけにくい理由の一つです。

(1) デング熱(DF)

症状を示す患者の大多数はデング熱と呼ばれる一過性熱性疾患の症状を呈する。

感染3 ~7 日後、突然の発熱で始まり、頭痛特に眼窩痛・筋肉痛・関節痛を伴うことが多く、食欲不振、腹痛、便秘を伴うこともある。発熱のパターンは二峰性になることが多いようである。発症後、3 ~4 日後より胸部・体幹から始まる発疹が出現し、四肢・顔面へ広がる。これらの症状は1 週間程度で消失し、通常後遺症なく回復する。

(2) デング出血熱(DHF)

デングウイルス感染後、デング熱とほぼ同様に発症し経過した患者の一部において突然、血漿漏出と出血傾向を主症状とするデング出血熱となる。重篤な症状は、発熱が終わり平熱に戻りかけたときに起こることが特徴的である。

患者は不安・興奮状態となり、発汗がみられ、四肢は冷たくなる。極めて高率に胸水や腹水がみられる。また、肝臓の腫脹、補体の活性化、血小板減少、血液凝固時間延長がみられる。細かい点状出血が多くの例でみられる。さらに出血熱の名が示すように、10 ~20%の例で鼻出血・消化管出血等がみられる。

出典:国立感染症研究所

マレーシア旅行から帰ったあとに発熱などの症状が出たら、すぐに医療機関を受診して、マレーシアに旅行したことを伝えるようにしてください。

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