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マレーシア政府が「東海岸鉄道計画」中止を発表 (2019.01.26)

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1月26日、マレーシア政府は、以前から進められていた大型公共事業「東海岸鉄道計画 (East Coast Rail Link (ECRL) project)」を中止したと発表しました。

マレーシアでは、去年の総選挙でマハティール首相を党首とする野党が政権を握って以来、大規模な政治上の改革が行われてきました。

今回の鉄道計画中止も、マレーシアの国家財政を圧迫する不適切な事業と判断されたことで、新政府による大胆な決定が下されたものと思われます。

東海岸鉄道計画とは

この東海岸鉄道計画は、もともと中国の習近平国家主席が推し進める「一帯一路」と名付けられた現代版シルクロード経済圏構想の一環でした。

ですが、かねてより経済学者たちの間では非常にリスクが高く、理にかなっていない、マレーシアにとって有益ではない、と問題視されていた同案件。今回いよいよ決断が下された形となりました。

工事はすでに始まっており、2024年7月の完成を目指して進められていただけに、今回の事業中止がマレーシアの経済に強い影響を与えるものと思われます。

目標は脱中国依存?

今回の件で、以前から”マレーシア・ファースト”を掲げてきたマハティール首相の『脱中国依存』思想がより鮮明となった形です。

マレーシアには中国の一帯一路構想の下、40もの関連プロジェクトがあると言われています。

マハティール首相は外資による事業全般の調査と再検討を行うと表明していますので、今後もさらなる調整が加えられて行くものと思われ、中国にとっては大打撃となる可能性があります。

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