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マレーシアは自然災害の少ない国として知られています。マレーシアを取り囲んでいるインドネシアでは地震が多発し、マレー半島の北側に位置するタイ、ベトナム、フィリピンでは台風の通過地となっています。
マレーシアはそんな災害多発地域の中心に位置しているからか、地震や台風などの自然災害は滅多に発生しません。
でもマレーシアで注意しておかないといけない自然災害もあります。それは、大雨によって引き起こされる「洪水」や「地滑り」です。
マレーシアでなぜ洪水が起こりやすい?
マレーシアは熱帯雨林気候に属していることと、モンスーン(季節風)の影響を強く受ける地域という理由から、大気の状態が不安定になる時間帯や季節があります。
マレーシアの「スコール」と呼ばれるゲリラ豪雨は日常的に降ります。季節によってスコールの降る時間帯は異なり、午前中に降ったり、夕方に降ったりと1年の中でスコールの時間帯が変化します。
スコールが降ると、冠水する道路もあり、マレーシアの道路網が数時間にわたって麻痺することもあります。
マレーシアは毎年11月から翌年3月ごろまで、湿気の多い北東モンスーンの季節になります。そのため大雨が長時間、連日降り注いでしまい累積降水量が増えてくると、洪水が発生する原因となってしまいます。
毎年3月から5月、10月から11月はモンスーンの切り替わりの時期で大気が不安定になりスコールの発生回数が増えます。これによる洪水にも注意する必要があります。
沿岸部では特に満潮の潮位が高くなるタイミングがあります。時には潮位が5mや6mに達することも。沿岸部ではこれだけで洪水が発生しますが、そこに雨量の増加が加わると、目も当てられないことになります。
年末から始まる洪水の季節に備えて、マレーシアの各政府機関や報道機関が洪水対策マニュアルを発表しています。それぞれ項目が異なりややこしいので、独断と偏見で項目をまとめてみました。
今からできる準備
- 家の周りの側溝や下水施設の詰まりがないかを確認する
- 排水溝から洪水の水が逆流してこないように、可能なら逆止弁を付ける
- 危険性のあるオイル、農薬、薬品などは高いところで管理する
- 高価な物品を高い場所に移動させておく
- 飲用水と冷蔵や加熱が不要な長期保存可能な食べ物
- 現金
- 常用薬、救急箱、衛生用品
- 衣服、靴
- 掛け布団
- 笛
- バッテリー稼働のラジオとランプ
- モバイルバッテリー
- 重要書類一式 (パスポート、保険証書、銀行口座情報など)
- 洪水発生時の避難場所と避難経路を確認する
- 洪水時のペットの扱いを決めておく
- 緊急連絡先を確認する
- (家族全員がKura-kura netのTwitterをフォローしているか確認する)
洪水が起こりそうな時
- 家の周りの河川、側溝、道路の状況を確認しておく (洪水の水位は想像よりも早く上がります)
- TVやラジオやSNSの災害情報を確認する
- 政府から避難命令が出たらすぐに従う
- (Kura-kura netのTwitterをフォローしておく)
- 電化製品のコンセントを抜く
- 車のガソリンを満タンにしておく
- 家の外の家具が洪水で流れないように固定する
洪水発生時
- 家の周りの河川、側溝、道路の状況を確認しておく (洪水の水位は想像よりも早く上がります)
- TVやラジオやSNSの災害情報を確認する
- 政府から避難命令の有無を確認し、避難経路を確認する
- 物よりも命を守る行動をする
- 電気のブレーカーを切り、ガスと水道の元栓を閉めてから避難する
- 車を使って避難する場合には、1家族1台で避難する。道路の渋滞や家族がはぐれることを避けられる
- 道路の冠水に十分注意する。10cmほどの冠水で車が制御できなくなることもあり、60cmほどの冠水で車が流される場合があります
- 運転中に洪水の水位が上がってきた場合は、車を捨てて高台へ避難する
- 道路が冠水している場合は、無理して突っ込まず、Uターンして別の道を使う
- 避難経路として指定されている道路を使い、通行止めのバリケードは突破しない
- 道路が陥没している場合があるので注意して運転する
- 倒木や電線に注意する
- 洪水が発生している地域に入らない
- 洪水の水が体にできるだけ付かないように気をつける
- 流されている人を水の中に入って助けようとしない
- 水面に浮いて置けるようにするものを投げる
- 999か112に救助を求め、場所を正確に伝える
洪水発生後の復旧
- 政府が地域の安全を確認するまでは避難所に留まる
- 救助活動やその他の活動の邪魔にならないように、立ち入り禁止エリアには入らない
- 帰宅が許可された場合、道路の陥没、地滑り、倒木、電線に気をつけて帰宅する
- 家の周辺の水が引いていない場合は、無理に家の中に入ろうとしない
- 建物の被害を確認する。損傷がある場合は、当局によって安全が確認されるまでは建物内に立ち入らない
- 建物に入る場合は、足を守れる靴を選ぶ。裸足やスリッパで入らない
- 洪水の後、屋内に野生動物が侵入しているかもしれないので気を付ける
- 屋内に引火性または健康上危険なガスが溜まっている可能性があるので、まず換気を行う
- 屋内に水がある場合、自分が濡れている場合は電気のブレーカーをONにしない
- 電気・水道・ガスに問題がある場合は関係機関に通報する
- 保険やその他手続きのために、まず建物の損傷部分の写真を撮る
- 子供を洪水の水で遊ばせない