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マレーシアは移住したい国ランキングで10年以上一位を獲得し続けているのをご存知でしょうか?
思っている以上の人気に驚かれる方も多いかもしれません。ですが、海外移住となるとやはり気になるのは治安。
世界で一番安全と言われる日本に住んでいる身としては、マレーシアが日本と比べてどうなのか、危険な目に遭うことはないのか、心配するのも当然です。
今回、2017年に発表された「世界で最も危険な都市ランキング」を振り返り、マレーシアの安全度について検証したいと思います。
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世界で最も危険な都市ランキングとは
このランキングは、アメリカのサイト「 Escape Here 」が発表している「 10 Most Dangerous Cities in The World to Travel 」です。
このサイト上では、ベストミュージアムランキング、南アフリカですべき15の事柄、10の訪れるべきサッカースタジアム、などの多岐にわたる分野のランキングを発表。
ちなみに、治安に関係する危険都市ランキングは、犯罪率、犯罪密度、犯罪や暴力事件の過去の歴史などを基準に選ばれています。
このランキングの目的は、ランキングに上がっている都市をできれば旅行先から外すように勧めるものです。
ですが、もし何かの理由でそうした都市を訪れる必要が生じた場合に、普通以上の注意を払い、犯罪を回避する手段を十分に講じておくよう促す目的もあります。
では、2017年のランキングに上がっている都市を一つずつ見てみることにしましょう。
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2017年度危険な都市トップ10
10. カラカス ( ベネズエラ )
カラカスは、南米有数の世界都市であり、ベネズエラ共和国の首都にあたります。2008年時点での人口は4,340,076人。都市圏ではおよそ620万人です。
ベネズエラ共和国は周りをコロンビアやブラジルに囲まれたカリブ海に面した国。首都カラカスの位置はベネズエラの北端、カリブ海沿いにあります。
世界一治安が悪いと評されることもあるカラカス。
2008年の時点では人口当たりの殺人発生率が世界一位(10万人当たり130人)となり、殺人大国とまで呼ばれています。
2012年には少し回復を見せたものの、それでも10万人あたり119人と世界で3位どまり。ゆうに東京の100倍を超える殺人事件発生率ですが。
首都がスラム街と化しているカラカスは、メキシコ人でさえ怖れる南米有数の犯罪都市として知られています。ギャングによる暴力事件、誘拐、殺人、レイプ、窃盗などは日常茶飯事。
カラカスは大都市。バスや地下鉄など便利な公共交通機関も充実しています。ただし、混雑した車内ではスリなどの犯罪に細心の注意が必要です。
9. シウダー・フアレス ( メキシコ )
シウダー・フアレスはメキシコ、チワワ州最大の都市であり、国境の街でもあります。
メキシコ全体では8番目に大きいとしに指定されています。2010年の統計によれば人口1,332,131人を抱える都市です。
かつては、紛争地帯をのぞくと最も危険な都市と言われていたほど、犯罪であふれていました。特に、麻薬密輸の歴史は古く、かつては「ヘロインの女王」と呼ばれる女性が名を馳せていたほど。
とはいえ、近年では世界でも工業の発展が目覚ましい国として知られています。
写真などで都市の風景を見ていると、他の国の大都市と同じように高層ビルが立ち並び、経済的にも発展しているように見えます。
ですが、実態は麻薬がらみの犯罪が横行、ギャングやドラッグディーラーが幅を利かせている危険な街だそうです。
2008年頃からはいわゆる「麻薬戦争」が勃発。麻薬密売組織の抗争、白昼の銃撃戦、など超危険と隣り合わせの街なのです。
たとえば、2009年にシウダー・フアレスで起こった殺人事件の件数は2,575人。
メキシコ全土ではないですよ、一つの地方都市で一年に2575人が死亡しています。
日本と比べてみるとその酷さがわかると思います。日本全体での2009年の他殺での被害者数はなんと479人。日本全体で479人です。
それに比べて、一都市だけで2575人。5倍以上です。
数字だけでは測れないと思いますが、それにしてもシウダー・フアレスは相当治安が悪いことを認識できます。
8. ディストリト・セントラル ( ホンジュラス )
ディストリト・セントラルは、ホンジュラスの首都で最大の都市である「テグシガルパ」を含む地域です。
ここ数年で治安が悪化の一途をたどっていると言われています。
原因としては、失業者の増加が背景にあると言われ、住民たちの不満が募っている状況です。
ギャングが街を牛耳り、凶悪犯罪が日常茶飯事、殺人事件の発生率も人口10万人あたり102件と高い発生率になっています。
7. ケープタウン ( 南アフリカ共和国 )
ケープタウンは日本人の間でも観光地として有名です。南アフリカでは二番目に大きな都市で、アフリカを代表する観光都市。
ですが、統計をみるとかなり危険な都市であることが明らかです。
たとえば、2016年の世界の都市の殺人率に関する統計を見てみると、ケープタウンは60.77で、13位にランクイン。
南アフリカ共和国の都市の中では一番殺人率が高いです。
また、犯罪の内訳をみると、殺人以外にも強盗、財産関連の犯罪、性的犯罪などが主な犯罪となっています。
警察は、特に危険度の高いエリアを公表していますので、こうした危険度の高いエリアには近づかないようにしてください。
6. リオデジャネイロ ( ブラジル )
メキシコが犯罪大国であることは、最近メディアなどでもよく取り上げられています。
特に、リオでの犯罪率が高く、麻薬に関係した犯罪が多いのが特徴です。
在リオデジャネイロ日本国総領事館の安全の手引きによると、リオの大都市圏には1000を超えるスラム街があり、重火器で武装した麻薬密売組織間の抗争や銃撃戦がしばしば発生しているとのことです。
それ以外にも、路上強盗、すり、ひったくりは多発、観光地などでの集団強盗にも十分気をつけるようにと促されています。
2017年にブラジルで行われた世論調査の結果、リオデジャネイロの住民の72%が可能であるならリオから出たい、との考えを持っていることが明らかになったほど。
さらに、驚くべきことに住民の67%は最近銃声を聞いたことがある、と答えています。
リオの地元の人でさえ、できれば引っ越したいと考えているほどの治安の悪さ。できれば旅行先からは外した方が良さそうです。
5. アカプルコ ( メキシコ )
アカプルコはメキシコ南部ゲレロ州のビーチリゾート地です。
過去にはハリウッドスターのオアシスとまで呼ばれたほど観光地として人気が高く、古くから高級リゾート地として開発されてきました。
ところが、アカプルコでは麻薬組織 (カルテル) 同士の争い、メキシコ政府との間での武力紛争の影響で、急速に治安が悪化。
人口10万人あたり100人が殺害されるほどの危険都市になっています。
とはいえ、アカプルコはメキシコでも有数のリゾート地の一つ。ウォータースポーツやナイトライフ、美しいビーチなどアカプルコで余暇を過ごす人も多い場所です。
滞在を予定している方は、旅行前に最新の治安情報を確認し、危機管理意識をもって行動されるようにおすすめします。
4. バグダード ( イラク )
バグダードはイラクの首都。現在に至るまで、テロ行為が頻発していることで有名です。特に、大規模なテロがバグダード中部、北部にて連続的に発生。
また、テロによる犠牲者数も増加しています。2017年2月16日にはバグダードで車の爆発による大規模テロが起き、50人以上の死者が出ています。
過去には複数の日本人がテロや誘拐の被害に遭っていて、依然として日本人が事件やテロに巻き込まれる危険性があります。
バグダードのみならず、イラク全土 ( エルビル県エルビル市、スレイマーニーヤ県、ドホーク県以外 ) の危険性が非常に高いため、イラクへの渡航は控えるように勧告されています。
3. サナア ( イエメン )
世界で最も危険な都市ワースト3はイエメンのサナア。サナアはイエメンの首都であり、標高2,300mの高地に位置しています。
日本人にはあまり馴染みのない旅行先かもしれませんが、実はサアナは世界最古の町とも呼ばれ、世界遺産である「サナア旧市街」を多くの観光客が訪れています。
「行ってよかった国ランキング」では圧倒的な一位に選ばれたこともあるようで、その都市が最も危険な都市にランキングしているのが不思議に思えます。
サナアが最も危険な都市に入っている理由は、テロ組織「 アラビア半島のアル・カーイダ ( AQAP ) 」の活動が活発であるということです。
しかも、外国人を狙った誘拐や襲撃等が多発していることから、外務省ではイエメンに滞在している邦人に退避勧告を出しているほどです。
2. アビジャン ( コートジボワール )
アビジャンは西アフリカのコートジボアールの最大都市です。かつては首都でしたが、1983年からはヤムスクロに首都が移転しました。
それでも、現在に至るまで、行政、経済の中心地として事実上の首都機能を果たしていると言われています。経済・金融の中心としての役割も大きく、「西アフリカのニューヨーク」と呼ばれることもあるほどです。
アビジャンではここ数年でイスラム過激派の活動が活発化していて、テロに関する危険が高まっています。
外務省の危険スポット情報では、アビジャンは渡航や滞在の際、十分注意するように、特別な注意を払うようにと喚起されています。
また、テロの脅威以外にも、路上強盗や住宅侵入等の犯罪も多発していますので、安全対策と細心の注意が必要です。
1. サンペドロスーラ ( ホンジュラス )
サンペドロスーラはホンジュラス北西部に位置する産業都市です。最も危険な都市に何度も選ばれ、世界最悪の治安の町と悪名高いサンペドロスーラ。
過去数年の「 Top 10 Most Dangerous Cities in the world 」を振り返ってみても、2013年一位、2014年二位、2015年一位、2016年二位と、ほぼ一位二位を独占!
あくまで一ランキングサイトの結果ですが、それにしてもひどい結果ですよね。
サンペドロスーラの位置は地図からご確認ください。
世界一危険で、旅行先に選ぶべきではない都市の位置です。ぜひしっかりと覚えておいてください。
治安の悪さはお墨付き
サンペドロスーラがどれほど治安が悪いかは、統計を見れば一目瞭然です。
殺人率が高いのは言うまでもなく、強盗殺人、麻薬密売組織の暗躍、銃撃、など日常茶飯事です。
サンペドロスーラの刑務所の事情も驚くべきものがあります。考えられないことに、刑務所内で賭博、売春などが容認されているというのです。
街を歩くと、銃で武装した警備員があちこちに配備されていて、治安の悪さを物語っているようです。
実際のところ、当局に申請すればライフル銃や拳銃を所持できる国ですので、そもそも銃口を向けられる危険性の高い国だと言えます。
こうした最悪の事態になっている原因としては、根底には貧困があるようです。ホンジュラス全体で100万人以上が失業者、つまり人口の70%近くの市民が貧困状態にあるとも言われています。
このような治安状況の都市に日本人が出向くことは、まさに飛んで火にいる夏の虫、命知らずの行為といえるかもしれません。
さいごに
最も危険な都市に選ばれている都市をご紹介しました。マレーシアが入っていないことに安心された方もおられるかと思います。
こうした危険な都市と比べると、マレーシアがいかに住みやすいか、また旅行者にとっても比較的安全な国であるか再確認することができます。
とはいえ、他の危険な国と比べて統計上または相対的に危険性が低いとされているだけで、マレーシアでも犯罪は多発しています。
日本とは違うことを忘れず、滞在中は海外での最低限の危険予測や安全対策を行うようにしてくださいね。