この記事内には、ご紹介する商品を閲覧・購入できるように広告リンクを設置しています。気になった商品やサービスがありましたら、ぜひリンク先をチェックしてみてください。
マレーシア王室は1月6日、第15代国王であるムハンマド5世が辞任したことを発表しました。
国王退位に関する地元記事(英語)→Sultan Muhammad V steps down as Agong
マレーシアの国王の選ばれ方
マレーシアでは国王はアゴン(Agong)と呼ばれています。国王という称号を持つものの、実際の政治に関してはほとんど実権を持たないのが特徴。
国王は輪番制
興味深いことにマレーシアの国王は5年任期で、輪番制となっています。どういうことかというと、マレーシアには全部で13の州がありますが、うち9州にスルタンと呼ばれる首長がいます。
つまり全部で9人のスルタンがいるということですが、この9人のスルタンが5年ごとに輪番制で国王を担当するという仕組みになります。
今回辞任した国王とは
今回辞任した国王は、クランタン州のスルタン、ムハンマド5世。前国王の任期満了に伴い、2016年12月13日に第15代国王に即位しました。
即位当時の年齢は47歳。マレーシアの歴代の国王の中でも、比較的若い国王として知られていました。前国王は任期当時すでに80代後半でしたので、年齢だけをみると孫でもおかしくないほど年の離れた新国王誕生でした。
ちなみに、ムハンマド5世は2016年に即位していますので、本来なら任期は2021年までとなります。任期満了まであと2〜3年残されていました。
しかも、マレーシアの歴史上、国王の任期満了前の辞任は初めてのこと。イギリスから独立した1957年以来初の国王辞任となりました。驚きの声が上がると同時に、辞任の理由に注目が集まっています。
辞任理由は?
辞任の理由に関しては、マレーシア王室からのコメントはまだ出ていません。これまで明らかになっている情報としては、ムハンマド国王は去年11月から2ヶ月に渡り、健康上の理由で国外に滞在しているということです。
また、今話題となっているのは、国王が国外滞在中に元ミス・モスクワのロシア人女性と結婚したのでは?という情報。病気療養を理由に休暇を取っていた間の結婚ということで、批判を受けています。
ただ、王室は現在に至るまで退位の理由を公表していません。
関連記事:マレーシアの概要