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マレーシアの喫煙率は、日本の喫煙率と比べてずいぶん高いと思う人も多いのではないでしょうか?
都市部では最近多少路上喫煙車を見る回数が減ってきたような気もしますが、地方ではまだまだ喫煙者が幅を利かせています。
マレーシアの保健省では、そんな喫煙や受動喫煙からくる健康リスクを考慮し、禁煙外来の設置など、さまざまな対策を行ってきました。
そんな対策の一環として、マレーシア全国の飲食店内では、2019年1月1日から喫煙が禁止されるようになりました。
マレーシア全国の飲食店での喫煙が禁止に
これまで長きに渡り、飲食店を含む公共の場所での喫煙が常態化していたマレーシア。
日本では「分煙」なんてのが進んできましたが、マレーシアでは食事中でも食後でも周りを気にすることなくタバコを吸う姿が日常光景でした。
そんなマレーシアでは、2019年から全国の飲食店での店内での喫煙が禁止されています。
ただしこの法律は、公共エリア全般というよりは、飲食店のみを対象としていますので、飲食店から3メートル以上離れた場所であれば喫煙できることになっています。
なので、食後に席を立って外でタバコを吸う人が増えるかもしれませんね。いや、実際にいます。
違反した場合は?
違反者には、罰金1万リンギット以下もしくは2年以下の禁固刑が科されるということです。また、利用客の喫煙を放置した飲食店に対しても、最高で2,500リンギットの罰金が課されることになっています。
しかもこの喫煙禁止令は、屋内だけでなく屋外のフードコートや屋台などでも適用されるとのことですので、喫煙される方は十分にご注意ください。
現在のマレーシアでは電子タバコやベープなども流行っていますが、今回の法律は電子タバコにも適用されるとのことです。
飲食店での喫煙禁止法についてマレーシア国内で異論も
マレーシアの飲食店での喫煙禁止法が施行され、国内ではさまざまな異論も上がっています。
2018年には「喫煙者保護協会」なるものが7名の人によって設立され、この法律の是非について裁判が起こされました。
彼らによると、喫煙は連邦憲法第5条によって保障されている「個人の自由」を侵害しており、また飲食店の利用方法について第8条の「法の下での平等」が喫煙者と非喫煙者間で守られていないとして、この法律が違憲であると訴えています。
この裁判は5年にわたって争われ、2023年6月に連邦裁判所が訴えを却下し、また協会側に訴訟費用3万リンギットを保健省に支払うよう命じる判決が確定しました。
飲食店での喫煙禁止法のマレーシア国内での施行状況
マレーシアの飲食店での喫煙禁止法が施行されて時間が経ちましたが、今のところまだまだ普通に飲食店でタバコを吸う人の姿をみかけます。
2019年に喫煙禁止法が施行された後、しばらくしてマレーシアではCOVID-19のロックダウンが始まり、そもそも飲食店での喫煙禁止法の存在を忘れている人がほとんどだったようです。
そのため、ロックダウンが緩和され、飲食店利用が可能になってきたタイミングで、マレーシア政府が注意喚起を行っていました。
その後、実際にマレーシアの保健省職員による取り締まりが行われ、罰金が科された人が出ています。
まとめ
というわけで、マレーシアの飲食店では、屋内外問わず喫煙が法律で禁止されている、ということを覚えておいてください。
この法律の施行はまだまだ緩やかで、時折取り締まりが行われてニュースになるという程度ですので、飲食店内で喫煙している人をよく見かけます。
だからと言って一緒になって喫煙していると、取り締まりを受け罰金を科されるってこともありますので、マレーシアに来る人が喫煙者の場合は注意してあげてください。
そもそも喫煙するかどうかは本人の自由で決めればいいと思いますが、私個人としては、受動喫煙は苦痛すぎますので、私の周りでは吸わないでください。