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マレー語の”ialah” と “adalah”
マレー語の “ialah”(イアラ)と “adalah”(アダラ)は、英語の be動詞 “is, am, are” のような役割があり、主語と述語をつなぐのに使われます。
また、長い文の場合に、主語と述語の区切りをはっきりさせる時にも使われます。
ただし、マレー語では、”ialah” と “adalah” の多用はあまりよくありません。厳格に考える必要はないものの、外国人は多用する傾向があるので気をつける必要があります。
例えば、主語と述語をつなぐために、日本語には「は」を使いますね。英語にも be動詞があります。
このように主語と述語の間に何か一言挟まっている言語に慣れているので、マレー語のように主語と述語を直接くっつける文が気持ち悪く感じられて、”adalah” や “ialah” を多用してしまうようです。
例)日本語:わたしは学生です。
英語:I am a student.
マレー語:Saya pelajar.
(「は」、”am” に相当するものがない)
マレー語の “ialah” は、述語が名詞句の時に使うことができる
例)Sarawak ialah negeri yang paling besar di Malaysia.
(サラワクはマレーシアで一番大きな州です。)
上の例の場合は、”negeri yang paling besar di Malaysia”(マレーシアで一番大きい州)の部分が名詞句です。
マレー語 “ialah” は接続詞 “bahawa” の前に使われる
例)Hal yang dibincangkan ialah bahawa kita akan naik keretapi.
(話し合っていた内容は、わたしたちが電車に乗ることだ。)
マレー語 “ialah” は限定詞 “yang” の前に使われます。
例)Ali ialah yang berpakaian biru itu.
(アリは、あの青い服を着ている人です。)
マレー語 “ialah” は動詞句の前に使われる。
この用法で、”ialah” の後に来る動詞句を動名詞(〜すること)として扱うことができます。
例)Perbuatan yang paling jahat ialah berbohong.
(一番悪い行ないは、嘘をつくことだ。)
マレー語の “adalah” は、述語が形容詞句、前置詞句の時に使うことができる。
例)Harga ayam yang dijual di kedai itu adalah mahal.
(あの店で売っている鶏肉の値段は高い。)
例)Letaknya negeri Johor adalah di seratan Semenanjung Malaysia.
(ジョホール州の位置はマレー半島の南部だ。)
“adalah” は動詞の前に使うことはできない
例)Kejayaannya adalah bergantung pada usahanya.(誤)
Kejayaannya bergantung pada usahanya.(正)
(成功は努力にかかっている。)
“ialah” と “adalah” は基本的に否定詞と一緒には使えない
例)Nanas itu adalah bukan yang dijual di kedai ini.(誤)
Nanas itu bukan yang dijual di kedai ini.(正)
(このリンゴはあの店で売られているものではない。)
ただし例外として、”adalah” の後ろに否定詞が来ることがある
“adalah + 否定詞 + 形容詞句” の文型の時に限って、”adalah” と、否定詞を並べて使うことができます。
例)Perpindahan dia adalah tidak sesuai pada waktu ini.(正)
(彼の引っ越しは、今はふさわしくない。)