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マレー語の子音: 歯の裏

マレー語で歯の裏を使って発音する子音は全部で 8 つ (n, d, t, j, c, ny, z, s) です。ハキハキと口を大きく開けて発音しましょう。

マレー語では鼻音がとても大切な音です。歯の裏を使って発音する子音のグループでは “n” (な行) と “ny” (にゃ行) が「ボス」的な音になります。

「鼻音」とは?
声は口から出てきます(当たり前)。でも鼻音は、口から出るはずだった音を口の中でせき止めて、鼻で響かせた音です。なので、鼻が詰まっているとうまく発音できなくなりませんか?
マレー語では鼻音がたくさん登場します。そのためマレー語全体の音の雰囲気が優しく聞こえるのかもしれません。

また、子音の発音は「有声音」と「無声音」に分類されます。

  • 「有声音」とは、日本語の濁音のようにのどの振動を伴う音です。
  • 「無声音」とは、のどの振動を伴わず、息が口から勢いよく出る「飛んでいきやすい音」です。
「無声音」の「飛んでいきやすい音」とは?
ティッシュペーパーを1枚取って、顔の前に垂らしてみてください。
まず「だぢづでど (有声音)」と発音してみてください。ティッシュはあまり揺れません。
でも「たちつてと (無声音)」と発音してみてください。そう、ティッシュが飛んでいきそうになりませんでしたか?
これが「飛んでいきやすい音」のイメージで、実はこの感覚はマレー語でとても大切なんです。

歯の裏を使って発音するマレー語の子音をまとめると…

鼻音破裂音摩擦音破擦音鼻音
ndtzscjny
な行だ行た行 ざ行さ行ちゃ行じゃ行にゃ行

歯の裏の子音の大ボス: n (な行)

マレー語の歯の裏の鼻音の n は、日本語の「な行」とほぼ同じ音です。ローマ字読みでOK。

negara
ねがら
naik
ないっ
登る
乗り物に乗る
nanas
ななす
パイナップル
notis
のてぃす
注意書き

破裂音: d (だ行) と t (た行)

マレー語の歯の裏を使う破裂音は 2 つあります。有声音の d は、日本語の「だ行」で「だ、でぃどぅ、で、ど」と発音します。無声音の t は、日本語の「た行」で「た、てぃとぅ、て、と」と発音します。

50音と異なる音
日本語の50音では…
・だ行は「だ、ぢ、づ、で、ど」
・た行は「た、ち、つ、て、と」
…ですよね。

でも、マレー語では「ぢ」は “ji(じ)”、「づ」は “zu(ず)”、「ち」は “ci” と表記します。
ちなみにマレー語には「つ」の音はありません。
それで、 “di” は「でぃ」、 “du” は「どぅ」、 “ti” は「てぃ」、 “tu” は「とぅ」と発音します。

有声音 (d)無声音 (t)
diam
でぃあむ
静か
黙る
 tahun
たふん
dua
どぅあ
2 topi
とぴ
帽子
daftar
だふたー
 登録takut
たくっ
怖い
 datuk
だとっ
おじいさん tanda
たんだ
しるし
注意点

母音を伴わない破裂音の d や t は、舌先を上の前歯の裏に付けた状態の小さい「っ」として発音します。

khidmat
きっまっ
サービスpancit
ぱんちっ
パンク
kulit
くりっ
parit
ぱりっ
どぶ

破擦音: j (じゃ行) と c (ちゃ行)

マレー語の歯の裏を使う摩擦音は 2 つあります。有声音の j は、日本語の「じゃ行」とほぼ同じ音です。無声音の c は、日本語の「ちゃ行」とほぼ同じ音です。ローマ字読みでOK。

c (ちゃ行)のワナ
英語では、c には can (キャン)、car (カー)、city (シティー)、cut (カット) のように、いくつかの発音があります。
でも、マレー語では「ちゃ、ち、ちゅ、ちぇ、ちょ」だけです。読み間違えないように注意!
有声音 (j)無声音 (c)
 jauh
じゃう
遠いcakap
ちゃかっ
話す
 jiran
じらん
近所cucu
ちゅちゅ
 jadual
じゃどぅある
予定cepat
ちぇぱっ
早い
 jam
じゃむ
時間comel
ちょめる
かわいい

歯の裏の子音の小ボス: ny (にゃ行)

マレー語の歯の裏の鼻音は 2 つあって、こちらの ny は、日本語の「にゃ行」とほぼ同じ音です。ローマ字読みでOK。

nyanyi
にゃに
歌う
nyamuk
にゃもっ
nyawa
にゃわ

摩擦音: z (ざ行) と s (さ行)

マレー語の歯の裏を使う摩擦音は 2 つあります。有声音の z は、日本語の「ざ行」で「ざ、ずぃ、ず、ぜ、ぞ」と発音します。無声音の s は、日本語の「さ行」で「さ、すぃ、す、せ、そ」と発音します。

50音と異なる音
日本語の50音では…
・ざ行は「ざ、じ、ず、ぜ、ぞ」
・さ行は「さ、し、す、せ、そ」
…ですよね。

でも、マレー語では「じ」は “ji(じ)” と表記します。
ちなみにマレー語には「し」の音はありません。
それで、 “zi” は「ずぃ」、 “si” は「すぃ」と発音します。

有声音 (z)無声音 (s)
 zaman
ざまん
時代susu
すす
ミルク
zat
ざっ
栄養sahabat
さはばっ
親友
 zon
ぞん
ゾーンsaiz
さいず
サイズ
zoo
ずー
動物園sakit
さきっ
痛い
注意点

母音を伴わない s の音は「すーっ」と息だけを出して発音します。

nafas
なふぁ(s)
polis
ぽり(s)
警察
meN- 接尾辞の音の変化

接頭辞 meN- の “N” の部分は、ルートワードの最初の音によって変化します。変化の規則を表で丸暗記してもいいのですが、子音の分類を使うと一瞬で覚えられてしまいます。

「歯の裏を使った子音で始まるルートワードには、同じ歯の裏の子音の鼻音でつなげる。そして無気音の破裂音は弱い音なので、破裂して消えてしまう。ただし s は例外」と覚えておきましょう。

例えば、daftar (登録) というルートワードは、”d” (歯の裏の子音) で始まるので、”men-” をつなげ、mendaftar (登録する) となります。

tolong (助け) の場合は、”t” (歯の裏の子音+無気音) で始まるので “t” の音が破裂して消えてしまい、menolong (助ける) となります。

例外の s には、”meny-” (もう1つの鼻音) がつき、息と一緒に “s” の音は消えてしまいます。例えば、susu (ミルク) の場合は、menyusu (赤ちゃんにミルクを飲ませる) となります。

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