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マレーシアってさぁ、冬ないんでしょ?一年中ムシムシ暑いんでしょ?ずっと同じ季節なんでしょ?
マレーシアはずっと暑いけどね、ほんとは季節の移り変わりがあるんだよ。「暑い」季節と、「死ぬほど暑い」季節が順番にやってくるんだよ〜(爆
最初からつまらない寸劇をご紹介しましたが、実はマレーシアでは結構鉄板でウケます (当社比)。
赤道直下に位置するマレーシアは常夏の熱帯雨林気候に分類されていますが、モンスーン (季節風) の方角が変化することで季節の移り変わりがみられます。
最新のマレーシア気象局が発表している長期予報についてはこちらの記事をご覧ください。
マレーシアの気候をザックリ説明
マレーシアの気候をザックリ言うと「蒸し暑い」これに尽きます。飛行機がマレーシアの空港に到着して、ボーディングブリッジに足を踏み出した瞬間から体中の細胞が湿気始めるのが分かります。
マレーシアは「熱帯雨林気候」に属しているため、年間の平均気温は26〜27℃ (最高気温が 34℃前後、最低気温 23℃前後) で、湿度は90%越えの日も多く、蒸し暑い気候が年中続きます。
また湿気が多く、大気が不安定になる日には「スコール」と呼ばれるゲリラ豪雨が突然襲ってくることもあります。
エルニーニョやラニーニャ現象の影響をモロに受けるマレーシア
日本でも時折耳にする「エルニーニョ現象」や「ラニーニャ現象」。お米の取れ高などを左右するというイメージですが、マレーシアではその影響を毎年モロに受けています。
というのも、太平洋の赤道付近の海域では、南米から東南アジア向けに貿易風が吹いています。この貿易風の東西のパワーバランを表しているのが「エルニーニョ」や「ラニーニャ」というもの。
ざっくりというとその貿易風が強まって、洋上の暖かい海水が東南アジア方面にギュッと押し付けられる現象がラニーニャ現象です。この場合、大雨をもたらす積乱雲がマレーシアの近くで発生することになります。
逆に貿易風が弱まって、洋上の暖かい海水がユルユル〜っと南米方面に広がっていく現象がエルニーニョ現象です。この場合、大雨をもたらす積乱雲はマレーシアから少し東に離れた場所で発生することになります。
だからマレーシアでは晴雨兼用の傘が必須
マレーシアでの旅行・生活では、小雨が降ったり、日差しがきつくなったりした場合に備えて、UVカット+遮光・遮熱性のある晴雨兼用の折り畳み傘を1つ持っておくと安心です。
通称「銀傘」は現地でも手に入りますが、予想しているよりもすぐに壊れますので(数時間で壊れたこともあります)、日本からちょっと良さげな傘を持ってくるのがオススメです。
今まで日本から買ってきた傘ではLiebenという会社の銀傘が、耐久性、遮光・遮熱性能が良くて長く愛用しています。
モンスーン (季節風) て何?
マレーシアは常夏なので、日本のような四季の移り変わりはありませんが、モンスーン (季節風) の影響を受けた季節の変化があります。
マレーシアの気候を左右しているモンスーンには2種類あります。マレーシアの地図を見た時に、右上から吹いてくるのが「北東モンスーン」、左下から吹いてくるのが「南西モンスーン」です。このモンスーンの切り替わり時期には、日本の梅雨や秋雨のように、大気の状態が不安定になることがあります。
このように吹き付ける風で季節が変わるため、マレー半島の西海岸と東海岸では気候が異なり、また半島側とボルネオ島側でも気候が異なります。
北東モンスーンは、北太平洋から吹き込む雨量の多いモンスーンで、ボルネオ島やマレー半島東海岸で大雨をもたらすモンスーンです。
南シナ海では強風と高波が発生し、マレー半島の東海岸やボルネオ島の海岸部に打ち付け、沿岸部では高潮、台風並みの強風や大雨が起こることもあります。また山間部でも大雨が降り洪水が発生する場合があります。
マレーシアで北東モンスーンが強くなる時期には、全体的に気温が低めになる傾向があります。雨が降った後や、朝晩は肌寒く感じる場合があるので、サマーセーターなどを持参されることをオススメします。
雨が降って外の気温が下がっても、ショッピングモールなどの各種施設の冷房は相変わらずガンガン効いていますので (マレーシアの風物詩)、風邪を引かないように注意してください。
また、雨の日が増えるこの時期は、カビが生えやすくなる季節でもあります。普段以上に食品に生えるカビに注意してください。家具や本に生えるカビのせいでアレルギーを発症したり、カビが原因の肺炎になることもあるので、体調管理は万全に!
北東モンスーンが強まってくると、あぁ、日本列島を吹き抜けた寒波が、徐々に温められながら南へ南へと向かい、赤道に近づいてきた頃に自転の影響でクイッと向きを変え、マレーシアの東側から雨風をもたらしてるんだろな…と勝手に妄想してます (科学的根拠はありません)。
南西モンスーンは、オーストラリアの砂漠地帯から吹き込む雨量の少ないモンスーンで、進路上のインドネシアの焼き畑農法で発生する煙害 (ヘイズ) をマレーシアにもたらします。
南西モンスーンの場合、インド洋でたくさんの水蒸気を吸い込むことになりますが、まずスマトラ島などにぶつかるため、マレーシアに届く頃には水分が少なく、南西モンスーンの季節にはマレーシアでは雨量が減り、気温が上昇する傾向があります。そのため、この南西モンスーンの時期が「乾季」と呼ばれます。
ただし、乾季ではあってもスコール (雷を伴う急激なにわか雨) が起こります。スコールが起こる時間帯や長さは、週単位、月単位で変化しているように感じます。
南西モンスーンが強まってくると、あぁ、マレーシアで感じるこの熱風が、さらに温められながら太平洋を北へ北へと向かい、日本列島に猛暑をもたらしてるんだろな…ムヒヒヒヒ…と勝手に妄想してます (科学的根拠はありません)。
マレーシア付近で北東モンスーンと南西モンスーンが切り替わる時期は、気候の安定しない状態が続きます。雷を伴う強い雨が毎日数時間降ったと思えば、しばらく雨が降らないことも。
この時期には、天候が不安定だったり、湿度が高くなったりするせいで、体調不良を訴える人が増える気がします。
私も実はマレーシアのモンスーンの切り替わり時期は体が鉛のように重くなります。
最近では、日本でも「ゲリラ豪雨」なんていう言葉が一般的に使われるようになりましたが、そんな感じの強烈な雨で、落雷を伴うこともあります。要は絵に書いたような「バケツをひっくり返したような激しい雨」ですね。
一度スコールが降り始めると傘は役に立ちません。車から建物までの数秒雨に降られただけでびしょ濡れになってしまいます。クダイコピで友達と話していても、お互いの声が聞こえなくなることもしばしばです。
車を運転していると視界がほぼゼロになることも。そんな時はハザードを付けて徐行運転するか、車を路肩に止めてスコールが止むまで待つ方が安全です。
太陽がギラギラ照っていると思っていたら、急に空が少し暗くなり始め、雷の音が遠くからゴロゴロ聞こえてきて、風が吹き始めて、雨のニオイがしてきたら、スコールが来る前触れです。
旅行のベストシーズン
ガイドブックなどでは、マレーシア旅行では「雨期は避けた方がよい」との説明を見かけることがありますが、どんなアクティビティをマレーシアでしたいかによって変わるかと思います。個人的には、雨季は涼しくて過ごしやすくてオススメです。
例えば、マレーシア国内の観光地巡りをミッチミチに詰め込んだ旅行の計画だと、雨で足止めを食らうのは辛いですね。でも、少し余裕を持たせた旅行のプランなら、スコールのおかげで涼しくなって、キレイになった空気を楽しめます。
でも、マレー半島東海岸やボルネオ島の離島でのマリンスポーツを楽しみたいという場合は、11月から翌年2月頃は避けた方が無難です。雨季 (北東モンスーン) で海が荒れることが多く危険です。