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マレーシアの学校は、二部制を採用しているところと、一部制の学校があります。子どもの数が多いため、一部制では足りないんですね。
二部制の場合、早朝クラスの子どもたちは朝4時半から5時頃には起きてシャワーを浴び、早い子だと家を5時過ぎに出ることも。
もちろん日本のように私立の学校もありますし、イスラム系・クリスチャン系など宗教色の強い学校、さらには言語の異なる学校も存在します。
日本とマレーシアの制服の違い
マレーシアにも日本と同じように学生服があります。ですが、一つ違うのは公立校はみんな制服が同じということ。
日本のように学校によっての制服の違いはありません。転校しても同じ制服でいけるのです。ただし、色が違ったり、校章ワッペンの違いはありますが。
日本のように凝った可愛いデザインの制服もないため、「あの高校の制服可愛いから」と制服で学校を選ぶなんてこともないですね。
マレーシアの制服はどの学校も一緒です。制服を兄弟姉妹や親戚、友人でお下がりを着回す習慣から。教育費の負担軽減を目指したものらしいです。 pic.twitter.com/ltyr4lb294
— プルメリア (@cutyplumeria) 2017年2月9日
この水色のジャンパースカートの制服は日本でいう中高生が着る制服です。
あと、イラスト中央ですが、イスラム教徒の女の子は真っ白の被り物をする必要があります。
イスラム教の男の子たちは、普通の学校であれば他の人種と同じような格好ですが、イスラム系の宗教学校に通っている場合は、黒いスカルノ帽(マレー語ではソンコッ)を被って登校します。
そして、注目すべきは、マレーシアの制服の安さ!日本では数万円も出して制服を揃えますが、マレーシアではそんな値段の制服はあり得ません。
スーパーでマレーシア全国共通の制服がセール。物価の違いを考えても激安。百円単位なので日本と二桁違う。学校の制服なんてこういう簡素なものでいいように思いますが。 pic.twitter.com/demwkctdaT
— あべよしゆきinペ島 (@yoshiabe) 2017年2月13日
そう、マレーシアの制服って本当に安いんです。数百円で買えてしまう。スーパーやその辺のショッピングセンターで普通に売ってるんです。
スーパーで買えるマレーシアの学校制服。子どもは成長するし、汚したりするだろうし、安い制服を買い換えたほうがよいのでは。 pic.twitter.com/NF1gXLNQw7
— まれーぱみゅ (@furi0804) November 23, 2017
マレーシアのスクールシューズは白!
ちなみに、マレーシアではスクールシューズと靴下は白と決まっています。最近黒でもいいと変更されつつあるようですが。
経済的といえば経済的ですよね。しかも貧富の差が出にくいという利点もあるかな?
ところで、学校に履いていくシューズが白だと汚れが目立ちますよね。でも、マレーシアの子供たちは毎週金曜日に学校が終わると、家に帰ってきてから自分の靴を洗うんです。
そう、自分で。ブラシと洗剤を使ってゴシゴシゴシゴシ。どこの家庭でも見かける週末の風物詩。。。ほんとえらいですよね〜。
子だくさんのマレーシアならではの教育でしょうか。確かに、子どもが四人も五人もいたら、毎週末に大量の靴の洗濯。。。お母さんの手がいくつあっても足りないですよね。
学校の送迎とスクールバス事情
では次に、マレーシアの子どもたちがどうやって学校に通うのかご紹介したいと思います。大きく分けて、マレーシアの子どもたちは三つの方法で学校に通います。
マレーシアでは、通学時間帯に、車で、徒歩で、あるいはバイクで、親が子どもたちを学校に送り届ける姿をよく見かけます。
学校の正門の近くは送迎の保護者の車で溢れかえり、二重駐車していることも多い。あり得ないほど激しく周辺の道が混むのでお気を付けください。
たまに不慣れな場所で大渋滞に巻き込まれて、何があった?!と焦っていると前に学校があった、なんてことがよくあります。
送迎用のバンを利用している子どもたちも多いですね。早朝から「ブーーーーーーーーン」「ガヤガヤガヤワヤワヤワヤワヤ」と、学校の生徒たちをいっぱいのせたスクールバスが通り過ぎるといつもこの騒々しさです!
ちょっと古びた送迎バスのエンジン音はうるさいし、子どもたちの声はにぎやかだし笑。
とはいえ、この送迎バン、日本のスクールバスのように学校が用意している訳ではないんです。あくまで個人間での契約。なのでもちろん有料です。つまり、学校送迎のドライバーを職としている人がたくさんいるということです。
中には、自家用車に近所の子どもを乗せて、月毎に一定の料金をもらって送迎している「闇ドライバー」もいますよ。
最後に、少数派ではありますが、中には自分でバイクや自転車を運転して、あるいは学校が近い場合には徒歩で通学する子たちもいます。
最初は学生たちが制服を着てバイクで通学する姿を見て卒倒しそうになりましたが、マレーシアではよく見かける光景です。
たまにノーヘルで、しかも二人乗りで走ってたりするので心配になりますが。
スクールバスのシステムとは
スクールバス、学校から出ている訳ではありません。バスの運転手さんも個人事業です。そしてもちろん有料です。
距離にもよりますが、毎月バスに 80 ( 約 2,006 円) 〜 100 ( 約 2,508 円 ) リンギ ( 子ども一人あたり ) 出している家庭が多いです。
数千円程度とはいえ、毎月となるとかなり痛い出費ですね。でもすごくいいシステムだと思うのです。
家の前から拾ってくれて学校まで送り届けてくれる。親が送り迎えできない家庭でも、お金さえ出せば安心して登下校させられる。
マレーシアでオレンジ色のバスを見かけたら、きっと可愛くて写真撮りたくなりますよ。「BAS SEKOLAH」と書いてあるバスがそうです。
昨日の有意義なMTGに希望が湧いてきた所なのに、今は小学生通り魔事件に打ちのめされている……涙が止まらない。子供達が守られない国。
— 長塚香里🇲🇾ペナン (@kaoremix) 2019年5月28日
全国で今すぐスクールバスを導入すべき。
マレーシアでは、公立も私立もスクールバスを導入しており、登下校や近隣へも歩かず、必ずバス移動させる。
以上、マレーシアの学校、学生たち、そして学校送迎はどうしているのかについて、少しご紹介してみました。マレーシアの学生たちの日常が少し想像していただけたでしょうか。情報がみなさまの参考になれば幸いです。