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トップ死因は虚血性心疾患
マレーシア統計局によると、2017年度のマレーシアにおける死因のトップは虚血性心疾患であることが発表されました。死亡報告書の死因の約14%を虚血性心疾患が占めていました。
さらに年齢別で見ると、41〜59歳までの中年層で虚血性疾患による死亡がトップだったことも確認されています。それに対して、40歳以下の死因トップは交通事故、60歳以上では肺炎がトップでした。
ちなみに、2016年度も死因の最多は心臓病。死因全体の13.2%を占めていました。
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虚血性心疾患とは?
虚血性心疾患という言葉自体はよく聞き慣れた言葉ですが、一体どういう症状の病気なのでしょうか。
日本心臓財団のホームページを確認してみました。
虚血性心疾患とは
心臓は1日に約10万回も収縮・拡張を繰り返し、全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。この収縮・拡張する心臓の筋肉(心筋)に、酸素や栄養を含む血液を送り込んでいるのが、心臓のまわりを通っている冠動脈という血管です。
虚血性心疾患とは、この冠動脈が動脈硬化などの原因で狭くなったり、閉塞したりして心筋に血液が行かなくなること(心筋虚血)で起こる疾患です。
つまり、冠動脈が何らかの原因で狭まることで血流障害が起きるということですね。
さらに、虚血性心疾患には複数の疾患が含まれています。
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 虚血性心不全
- 虚血性心疾患の致死性不整脈
こうした疾患をまとめて、虚血性心疾患と呼ばれています。
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マレーシアの他の死因
マレーシアの死因の第2位は肺炎、第3位は脳血管疾患、第5位は交通事故、第6位が悪性腫瘍となっています。死亡率でみると、2位の肺炎が全体の12.7パーセントを占めていました。
あれ?意外と1位と2位の死亡率が僅差?
虚血性心疾患が全体の14%でしたので、肺炎が12.7%ということはほとんど変わらない感じですね。トップはトップで変わりないですが、率としては、マレーシアでは虚血性心疾患と肺炎が二大死因といっても過言ではなさそうです。
ちなみに、3位の脳血管疾患は全体の7.1%、交通事故が4.6%、悪性腫瘍が2.3%でした。
日本と比較すると興味深い
日本と比較して見ました。
日本人の2017年度死亡原因のトップは悪性新生物。全死亡原因の27.9%を占めています。対するマレーシアは悪性腫瘍を原因とする死亡率が立ったの2.3パーセント。日本の10分の1以下の死亡率ですね。
日本がガン大国と言われる理由が改めてわかった気がします。
悪性腫瘍に続いて、2位が心疾患、3位が脳血管疾患、4位が老衰、5位が肺炎と続きます。
下記は2017年度日本/マレーシア両国の死因1〜5位を表にまとめた結果です。順位は男女あわせた総数での順位となっています。
日本 | マレーシア | |
1位 | 悪性新生物 | 虚血性心疾患 |
2位 | 心疾患(心臓) | 肺炎 |
3位 | 脳血管疾患 | 脳血管疾患 |
4位 | 老衰 | 交通事故 |
5位 | 肺炎 | 悪性腫瘍 |