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最近日本では熱中症対策として「経口補水液」「熱中症対策飲料」「熱中対策水」なるものが流行っているようですね。
日本は暑さ対策のグッズや飲料・食品など種類も品揃えも豊富で、うらやましい限りです。
ここマレーシアは常夏の国。常夏と言うと「最高!」なイメージが先行するかもしれませんが、ハワイなどとは違って、マレーシアは湿度が高く、年中熱中症にかかりやすい環境なんです。
それなのに、熱中症対策関連のグッズはあまり見かけません。日本のようにポップで「熱中症対策に!」なんて宣伝しているスーパー薬局も見たことありませんし。。。
そんなマレーシアで、スーパーや薬局などでひっそり売られている怪しげな「クーリングウォーター」というのがありまして、それが熱中症対策になるらしいんです。
クーリングウォーターって何?
クーリングウォーターと聞くと、「あぁ!ハッカとかミントとか何かが入っていて、飲むとすっきり爽やかになるドリンクですよね?」と思うかもしれません。
では、まずマレーシアで売られている代表的なクーリーングウォーターの外見を見てみましょう。
マレーシアではいろんなクーリングウォータが販売されていますが、基本的に怪しいパッケージのものがほとんどです。
いかにもダメなものが入っているような、体に悪いものを飲まされているような、怪し〜いパッケージです。
でも飲んでみると…ただの水です。パッケージから連想されるような変な味もしません。ただの水です。
この写真の中では「COOL RHINO」という名前の商品が一番見た目がシュッとしてますね。
クーリングウォーターの後ろには、薬と同じように用法・用量が書かれています。
スリーレッグ社 (足が3本描かれているロゴの会社) の販売するクーリングウォーターの用法・用量欄にはこんな感じのことが書いてあります。
薬のような表記ですが、スーパーの水コーナーの端に売られていたり、薬局で売られていたりします。薬剤師の指示などは不要で買えます。
ここが皆さん一番気になるのでは?
クーリングウォーターは、実は中国漢方が使用されたお水なんです。
成分表を見るとGypsum Fibrosumが入っていると書かれています。
日本語では「石膏」という意味です。正式名称では「含水硫酸カルシウム」というものが入っています。
石膏?!、石膏ってあの日本の壁を作る石膏ボードの石膏?!、骨折した時のギブスの石膏?!と思われるかもしれません。しかし中国漢方の世界では、石膏には解熱・消炎作用があるとされ、昔から生薬として処方されてきたという歴史があるようです。
石膏を少量混ぜた水を飲むことで、体内の熱を取ることができるようです。
初めて見る方はパッケージが怪しげで戸惑われますが、立派な熱中症対策用の飲み物なんです。
クーリングウォーターはどんな時に飲むの?
マレーシアの方たちは、ドリアンを食べた後、運動した後、屋外で仕事をする時など、体が火照った時に飲むようです。
このクーリングウォーターはスーパー、薬局、ガソリンスタンドのキオスク、コンビニなど、どこにでも売られています。
マレー語でクーリングウォーターのことを「Air Penyejuk Badan (アイー・ペヌジュッ・バダン)」というので、お店で迷子になりそうな時は、近くの店員さんに聞いてみてください。
お店の人に「Saya cari air penyejuk badan (サヤチャリ・アイー・ペヌジュッ・バダン)」と言えば、「クーリングウォーターを探しているんですが」という意味になります。
さいごに
マレーシア旅行中は、観光地を歩き回って暑い中無理することも多いと思いますので、火照った体にはぜひ水分補給にクーリングウォーター活用してください。
パッケージからして自分はやっぱり手が出ないという方は、日本からスポーツドリンクや経口補水液のパウダーを持参されることをお勧めします。