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いきなり、画像のすごい色にびっくりされたでしょうか?これなに?食べ物?と思われるかもしれませんが、これはれっきとしたマレーシアの伝統菓子です。
今回は、意外と日本人の間で知られていないこの伝統菓子「クエ・アンクー」について解説したいと思います。
クエ・アンクーの歴史
「クエ・アンクー」はマレーシアの古都マラッカ周辺でよく食べられている「ニョニャ・クエ」の1つです。
マレー語では「Kuih angku」といいますが、人によっては「アンクー・クエ(Angku Kuih)」と逆さまにいう人も。
「ニョニャ・クエ」の「ニョニャ」とは、プラナカンの女性のことを指しています。イギリス領だった時代にマレー半島にやってきた中国系移民が現地人と結婚した結果、生まれた子孫がババ(男性)・ニョニャ(女性)と呼ばれています。
つまり、他の国や民族の文化が混ざり合ってできた独特のお菓子ともいえるんです。その歴史は15世紀後半から続いていると言われています。
「クエ・アンクー」はそんなニョニャ菓子の1つですが、他にも有名なニョニャ・クエには「オンデオンデ」、「クエ・ラピス」、「クエ・コチ」、「クエ・クタヤップ」など種類がたくさんあります。
ニョニャクエの特徴としては、彩りが鮮やかなこと、そして見た目からは想像できない優しい味わいでしょうか。
甘すぎたり油っこかったりというマレーシア特有の癖がなく、日本人の口にも合いやすいお菓子だと思います。
クエアンクーの特徴
それでは、いよいよクエアンクーのご紹介です。クエアンクーの「クエ」はお菓子を指しています。そして「アンクー」の方は「赤い亀」の意味が。
皮部分には長寿の象徴である亀をデザインし、丁寧に1つ1つバナナリーフの上に乗せられています。そして中には餡子がぎっしり。
まさに中華系文化と東南アジアが融合して出来上がったお菓子ですね笑。
ちなみに、色は赤だけでなく、緑、オレンジ、ピンク、などいろいろバリエーションがあります。個人的には赤のクエアンクーが一番オーソドックスで好きですが。
クエアンクーはどんな味?
では、最後にクエアンクーの味をご紹介。
クエアンクーはもち米、砂糖、塩、油、餡子といったごくごくシンプルな原料で作られた餅菓子です。
そのためお味もいたってシンプル。日本の和菓子でいうことろのういろう生地に餡子を包み込んだ感じでしょうか。
見た目は派手ですが、お味は素朴。このギャップがなんともいえず興味深いです。和菓子好きな日本人の方なら、きっと気にいると思いますよ。
こんな感じで蒸し器に入れて10分から15分蒸して作ります。
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クエアンクーはどこで買える?
では最後に、クエアンクーを購入できるお店の情報をお伝えしたいと思います。
本来はマラッカ周辺が本場なのですが、一応クアラルンプール周辺でクエアンクーを販売しているお店の情報も載せておきますね。
スランゴールのペタリンジャヤ地区にあるお店です。店内でニョニャクエを1つずつ手作りしています。
住所:16, Jalan 21/22, Sea Park, 46300 Petaling Jaya, Selangor
電話番号:03-7874 4169
営業時間:9時00分~17時00分
次にご紹介するのはクランにあるお店「Tasty kuih nyonya」です。歴史のあるお店で、1979年には営業を始めていたと言われています。
住所:80, Jalan Rengas, Southern Park, 41200 Klang, Selangor
電話番号:013-989 9268
営業時間:平日13時00分~18時00分
こちらはシャーアラムにあるカフェレストランです。モダンでおしゃれな店内ではニョニャ料理の他、ニョニャクエを幅広く扱っていて、カラフルで美味しそうなラインナップは目を楽しませてくれます。クエの種類も多く、どれにしようか迷うほど。
住所:Jalan Renang 13/26, Tadisma Business Park, 40100 Shah Alam, Selangor
電話番号:012-640 0652
営業時間:8時00分~20時00分
有名人も訪れるほど人気のお店、ババーチャーリーカフェ。マラッカに来られた際は、ぜひお立ち寄りください。
カフェですので、ニョニャ料理もいただくことができます。お店の雰囲気も、ザ・マラッカという感じで、文化の入り乱れた感が好きです。
住所:631, Jalan Siantan 1/5, Taman Siantan Seksyen 1, 75200 Melaka
電話番号:06-332 3488
営業時間:11時00分~21時00分
ペナンでも随一のニョニャ料理を扱うカフェです。こちらのニョニャクエが最高においしいと人気です。
住所:349, Jalan Burma, George Town, 10350 George Town, Pulau Pinang
電話番号:017-464 3757
営業時間: 7時30分~16時30分
さいごに
マレーシアの伝統菓子「クエアンクー」をご紹介しましたが、いかがでしたか?興味をもっていただけたでしょうか?
日本人にも馴染みのある味で、かといってデザインがとてもマレーシアらしいのがオススメポイントです。
まだ食べたことのない方は、ぜひ一度試して見てくださいね。1つ50円以下で買えるお店がほとんどだと思いますので、気軽に挑戦することができると思います。
もしも、日本でマレーシアの味が恋しくなったら・・・
こちらのカヤジャムがおすすめです。トーストしたパンにバターとカヤジャムを塗って食べると、マレーシアの懐かしい「ロティカウィン」が完成です。