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マレーシアの小学校で無料学校給食が開始!ただし低所得層家庭の子どもに限定。

マレーシアの学校

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今回の話題は、マレーシアの小学校で学校給食が開始されたというニュースです。

今日から朝食の給食サービスがマレーシアの小学校で開始。
公立学校の生徒たちが無料で栄養価の高い朝食を食べられるようになった。
マレーシアは学生数が多く、学校の数が足りていないところが多いので、午前と午後の2部入れ替わり制になっている学校が多い。午後クラスの生徒は昼食が無料に。

日本ではごくごく当たり前の学校給食ですが、マレーシアではこれまでそのような便利な制度はありませんでした。

ちなみに、本日2020年1月20日から一斉に始まりました。

マレーシアの子どもたちは朝ご飯を食べない?

マレーシアの子供たちは朝食は基本食べないことが多く、低所得層ほどその傾向が強いという調査結果もあるほど。

学校に行く前には、砂糖をたっぷり加えた紅茶を飲むだけの子どももいて、朝食は基本学校にお弁当を持って行くか、学校の売店(キャンテーンと呼ばれる)でお金を出して購入する形です。

日本のように、規則正しい時間にしっかりと家で朝食を食べる習慣は、まだまだ浸透してないですね。

そんなマレーシアの習慣に大きな変化をもたらすであろう今回の学校給食開始。

まだ始まったばかりですが、今後も続いていくのか、家庭への影響はあるのか、また給食を提供される子と提供されない子との間で問題は起きないのか、などいろいろ気になるところです。

マレーシアで給食が導入されたきっかけ

では、まずはどのような経緯で学校給食の制度が始まることになったのか、ご説明したいと思います。

そもそもの発端は、2018年にさかのぼります。マレーシアのマハティール首相とマスズリー教育大臣が日本を訪れた際、東京都の小学校を視察。

その際に日本の学校給食システムを目にしたことから、マレーシアでも同様のシステムを導入するのがよいという結論に達したようです。

つまり、マレーシアの学校給食システムは日本がお手本!というわけです。

教育大臣辞任で危機も

この新しい給食システムは2020年1月から実施されることになり、2019年にはすでに着々と計画が進められていました。

ところが、このシステムを決定した前教育大臣が辞任することになり、一時はこのプログラムの実施が危ぶまれることに。

国会も通ってすでに決定済みのプログラムが大臣交代のせいで中止に、なんて日本ではちょっと考えにくいですが、ここはマレーシア。

関係者はきっとやきもきしていたと思いますが、先日マハティール首相が会見の中でこの件についてコメント。

「教育省による無料の朝食プログラムは次の月曜日(2020年1月20日)に計画通りに進行する」、と発表しました。

対象となる生徒

B40家庭の子どもたちのみが対象

ちなみに、タイトルでも少し触れていますが、この無料給食はすべての生徒が預かれるわけではありません。

ちょっと驚きですよね。同じ学校に通っている子どもでも恩恵を受けれる子とそうでない子がいるなんて。

このシステムを利用できる子どもたちは「B40 children」と呼ばれていて、両親が下位40%(B40)グループに分類される生徒を指しています。(B40は世帯月収が4.360リンギット未満が対象)

親の所得で子どもがグループ分けされる。。。つまりお金があるないで分けられて、お金がない家庭の子どもたちのみ政府の援助で朝食が提供される、そんなシステムです。

100校のみ限定

また、すべての学校が対象となるわけでもありません。発表によると、今のところ選ばれた100校のみでの提供となります。

この100校に関しては段階的に対象校が広がる可能性もあるとは思いますが。

以上、マレーシアの小学校で低所得家庭の子どもたちに無料給食システムが導入されたという話題でした。

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