マレーシアの長期天気予報 (2023年3-8月)

マレーシアの気象局は、2023年3月から8月までの半年間の長期予報を発表しました。発表内容をざっくり翻訳しますので、旅行の計画にお役立てください。

なおマレーシアの1年間のお天気の移り変わりについての詳細はこちらの記事をご覧ください。

北東モンスーンの終了時期の予想

現在ラニーニャ現象が発生していますが、今後2023年4月ごろまでその影響が弱まってくると見られています。

ラニーニャ現象とかエルニーニョ現象って何?

太平洋の赤道付近の海域では、南米から東南アジア向けに貿易風が吹いています。

ざっくりというとその貿易風が強まって、洋上の暖かい海水が東南アジア方面にギュッと押し付けられる現象がラニーニャ現象です。この場合、大雨をもたらす積乱雲がマレーシアの近くで発生することになります。

逆に貿易風が弱まって、洋上の暖かい海水がユルユル〜っと南米方面に広がっていく現象がエルニーニョ現象です。この場合、大雨をもたらす積乱雲はマレーシアから少し東に離れた場所で発生することになります。

マレーシアでは2022年11月7日に北東モンスーン入りが発表されましたが、2023年3月ごろに終了するものと予想されています。北東モンスーン期間中は引き続きマレーシア全土で北東の風(約10-20km/h)が吹く予想です。半島マレーシアの東海岸、サラワク州西部、サバ州北部では大雨が数回発生すると予想されています。

土砂降りのスコール

2023年3月のお天気

マレーシア各地の降水量

  • 半島: 平年並み (100-350mm)
  • サラワク州: 平年並み (100-450mm)。ただしクチンからシブまでの地域では降水量が平年より少なくなる(200-250mm)ことが予測されています。
  • サバ州: 平年並み (50-150mm)。ただしクダッとサンダカンでは降水量が平年より少し多くなる(150-250mm)ことが予測されています。

2023年4月のお天気

4月ごろからモンスーンの切り替わりの季節が始まります。

マレーシア各地の降水量

  • 半島: 平年並み (50-400mm)
  • サラワク州: 平年並み (150-350mm)。ただしクチンからスリアマンでは降水量が平年より少なくなる(150-250mm)ことが予測されています。
  • サバ州: 平年並み (50-250mm)

2023年5月のお天気

例年5月中旬から9月まで「南西モンスーン」の季節になります。南西モンスーン期間中は降水量が減少し、雨の降らない日も増えます。

蒸し暑い日差し

マレーシア各地の降水量

  • 半島: 平年並み (100-350mm)
  • サラワク州: 平年並み (200-400mm)。ただしクチンでは降水量が平年より少なくなる(150-200mm)ことが予測されています。
  • サバ州: 平年並み (100-350mm)

2023年6月のお天気

マレーシア各地の降水量

  • 半島(北部): 平年並み (100-300mm)
  • 半島(南部): 平年より少なめ (50-200mm)
  • サラワク州: 平年並み (200-300mm)。ただしクチンからシブ、カピでは降水量が平年より少なくなる(100-200mm)ことが予測されています。
  • サバ州: 平年並み (100-350mm)

2023年7月のお天気

マレーシア各地の降水量

  • 半島: 平年並み (50-350mm)。ただしジョホール州では降水量が平年より少なくなる(100-150mm)ことが予想されています。
  • サラワク州: 平年並み (150-350mm)。ただしクチンからシブ、カピでは降水量が平年より少なくなる(100-250mm)ことが予測されています。
  • サバ州: 平年並み (100-350mm)。ただしクダと西岸部では降水量が平年より多くなる(150-400mm)ことが予想されています。

2023年8月のお天気

マレーシア各地の降水量

  • 半島: 平年並み (50-400mm)
  • サラワク州: 平年並み (2000-350mm)。ただしクチンからシブ、カピでは降水量が平年より少なくなる(150-250mm)ことが予測されています。
  • サバ州: 平年並み (100-400mm)

マレーシア気象局の発表

マレーシア気象局の公式発表文書は以下のリンクから参照できます。詳しく知りたいと思われたら、マレー語ですがゴリゴリ読んでみてください。

マレーシアの天候についてもっと知りたい?

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