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にんにく&唐辛子活用のススメ。マレーシアでは熱を以て暑を制す!

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マレーシアの台所では、にんにく&唐辛子が多用されているのをご存知でしょうか?

マレーシアは多民族国家の国ですが、民族を問わず国全体の食生活の中に、にんにくと唐辛子が重要な位置を占めています。

今回は、マレーシアの蒸し暑い気候を乗り切るために、「にんにくと唐辛子」のパワーにもっと注目して欲しいと思い、この記事を書いています。

にんにくと唐辛子の効能

では、まずはにんにくと唐辛子の成分について書いておきたいと思います。

にんにくの成分

エネルギー、炭水化物、糖分、食物繊維、脂肪、タンパク質、βカロテン、ビタミンB1、2、3、6、9、ビタミンC、カルシウム、鉄分、マグネシウム、マンガン、セレン、リン、カリウム、塩分、亜鉛

こうした成分が含まれているようです。とはいえ、にんにくの成分についてはまだすべて解明されているわけではないようですので、将来的に表示成分が増えていく可能性があります。

「にんにく大辞典」というサイトには、さらに詳しい栄養成分とその働きが説明されていて、大変興味深いですよ。

「にんにくの恐るべき6つのパワー」として、①体力増強・疲労回復、②冷えの改善、③ガン予防、④免疫力アップ、⑤美肌効果、⑥アンチエイジングが挙げられています。

唐辛子の成分

では、次に唐辛子の成分です。

エネルギー、タンパク質、脂質、炭水化物、灰分、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、ビタミンC、食物繊維

こうした成分が含まれています。

ちなみに唐辛子は多種多様で、その種類は数百〜数千種類にものぼると言われています。

マレーシアでも様々な種類のチリが売られていて、用途によって使い分けています。

唐辛子の主な効能としては、疲労回復、むくみ改善、美肌効果、アンチエイジング、食欲増進、血行改善などが挙げられています。

マレーシアで積極的ににんにく&唐辛子を摂取すべき理由

ここまでで、にんにく&唐辛子の成分と効能についてざっくりと理解していただけたかと思います。とにかく、体に良さそうなことは伝わったでしょうか。

とはいえ、体にいいとは分かっていても、日本では摂取量が少ないのが現状。

臭いや汗を気にする日本人にとって、にんにくと唐辛子は控えめに用いることが多いのかもしれません。

ですが、マレーシアではこうした点はあまり問題にはなりません。慣れてくると、逆に臭いや汗を気にしすぎる日本の方が不思議に思えてくるほどです。

では、マレーシアでにんにく&唐辛子を積極的に摂取するべき理由について、解説していきたいと思います。

1.夏の疲れに効く

言うまでもなく、にんにくは夏バテ防止やスタミナをつける食材としてよく知られています。しっかり栄養価の高いものを食べられるようになると、熱中症対策にもなりますね。

そして、マレーシアは年中「夏」の国。つまり、にんにくの恩恵が一年中受けれる訳です。

「にんにくパワーで夏を乗り切ろう!」というスローガン、一度は聞かれたことがあるのではないでしょうか。

これは、にんにくの成分の1つ「スコルジニン」の効果で、スコルジニンには疲労回復に役立つビタミンB1の働きを高める作用があります。

肉や魚にはビタミンB1が豊富に含まれているので、こうした食材の調理の際ににんにくを使うのがおすすめです。

また、唐辛子も疲労時に役立ちます。それは唐辛子に含まれているビタミンEやカプサイシンのおかげ。

ビタミンEは体にたまった疲労物質を体から追い出す効果があり、カプサイシンは新陳代謝を高めて疲れにくい体作りに役立ちます。

2.高血圧・肥満予防

実はマレーシア、成人の約30%が高血圧だと言われているのをご存知でしょうか?

自覚症状のない人や病院にかかっていない人を含めると、現実には30%以上の成人が高血圧かもしれません。

また、マレーシアでは経済発展に伴って、肥満問題も深刻化しています。2015年の報告によれば成人の50%近くの人は標準体重以上もしくは肥満だそうです。

その結果、30歳以上の人の2割以上が糖尿病にかかっていると言われるほど。

マレーシアで長期間にわたって生活していると、例え日本人であってもそのようなマレーシアの生活環境や食習慣の影響を受けることがあります。

というわけで、にんにくと唐辛子は高血圧・肥満にどのように役立つのでしょうか?

唐辛子には、体内脂肪を酸化分解させる働きがあり、エネルギーを燃やすのを助けてくれます。

その結果として脂肪の貯蓄が少なくなり、肥満防止に効果があるといわれています。

また、唐辛子を積極的に料理に取り入れることで塩分摂取を減らせる効果もあります。

唐辛子は味に辛みとメリハリをつけてくれるので、その結果減塩→高血圧予防につながるというわけです。

また、にんにくにはスコリナジンという成分が含まれており、新陳代謝を活発にして肥満や高血圧を予防してくれるといわれています。

さらに、にんにくに含まれるフラクトオリゴ糖という成分は腸内フローラを改善し、肥満を改善予防するのに役立ちます。

3.食中毒の予防

マレーシアは常夏とは聞こえがいいものの、常に高温多湿のため食あたりや食中毒の危険が存在しています。

その上、衛生状態の悪いレストランや屋台も多く、日本人のお腹では耐えられないことも。

では、にんにくと唐辛子はどのように食中毒の予防になるのでしょうか。

まず、にんにくには抗菌、抗ウイルス作用があると言われています。にんにくの殺菌・抗菌効果は食中毒細菌すべてに対して効果があるという研究結果もあるほど。

特に、生にんにくの効果が高いといわれています。生のにんにくをスライスもしくはすりおろして食べることで食中毒の予防に使うことができます。

唐辛子に関しては、残念ながら食中毒菌に対しての効果はないそうです。

4.食欲増進

先ほども少し触れましたが、マレーシアは一年を通して高温多湿のため、食欲が落ちることも考えられます。

また、建物内は冷房が効きすぎていることが多いので、自律神経が乱れて胃腸の働きが弱ることも。

そんなマレーシアの厳しい環境にも、唐辛子とにんにくの効能はぴったりです。

まず、にんにくには胃腸の働き、消化液の分泌を活発にする働きがあります。

これはにんにくに含まれるアリシンという成分のおかげで、疲れた胃腸の働きを活性化してくれるため、食欲を回復することができます。

さらに、唐辛子ですが、唐辛子といえば刺激成分が含まれていますね。そのおかげで口や胃などの粘膜が刺激され、食欲を増進させてくれます。

また、腸も刺激を受けることで腸の運動が促進され、結果として栄養も吸収されやすくなるので、夏バテ対策にぴったりなのです。

5.シミ対策になる

マレーシアでは年中シミ対策が必要になります。日焼け止めや帽子、傘に腕を守るグローブなど、年がら年中日焼け対策をしています。

そんなマレーシアでのシミ対策にもにんにく&唐辛子が大活躍。

まず唐辛子は、辛み成分「カプサイシン」の働きで体の代謝が上がり、肌のシミやくすみなど肌の悩みに効くといわれています。

体の代謝があがり、お肌の水分保持力が改善されることで、日焼けしたあとの肌のシミやくすみを軽減させたり、乾燥やしわといった様々な肌トラブルにも効果が期待出来るそうです。

次ににんにくですが、にんにくを多用する文化のある中国や韓国女性のお肌を見れば、なんとなく美肌に効果があるのはわかりますね。

シワ、シミの原因になる活性酸素ですが、にんにくに含まれるビタミンE、アリシン、アホエンといった15種類もの成分に抗酸化作用があり、活性酸素を除去して美肌に効果を発揮してくれるそうです。

6.血液がさらさらに

マレーシア生活は血液がドロドロになる要素がいっぱい?!

マレーシアに肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病が多いことを考えると、血液がドロドロになりやすい環境といえるかもしれません。

そうでなくとも、夏場は日本でも汗によって体内の水分が減るため、血液濃度が高まりますね。

暑いマレーシアでは年中血液がドロドロになりやすい危険性をはらんでいるんです。

その点、にんにくには血液をさらさらにする働きがあるといわれています。中国では血栓症の治療ににんにくの搾り汁を点滴?!なんて話しもあるほど。

にんにくの有効成分である硫黄化合物には動脈を拡げる効果があり、さらに血小板の粘着力を弱める働きで血流をよくしてくれます。

唐辛子に関しては、体を温める作用がありますので、血管を広げて血流を改善するのに役立ちます。

マレーシアで食べれるにんにく&唐辛子を活用した料理

では、マレーシアに売っている食材を利用して、マレーシアでも作れる、にんにく&唐辛子を活用した料理をいくつかご紹介したいと思います。

キムチ

キムチにはにんにくも唐辛子もどちらも含まれています。

キムチはスーパーなどで売っていることもありますが、添加物のことや味はそんなにおすすめできない物も。

我が家では手作りのキムチを作っています。マレーシアのスーパーで売っている食材だけでも、十分においしいキムチを作ることができます。

ペペロンチーノ

by Sayuri Miss

ペペロンチーノだと簡単ににんにく&唐辛子の両方を活用できますね。

パスタでもいいし、ブロッコリーのペペロンチーノもおいしいですね。マレーシアでもブロッコリーは手に入りやすい野菜の1つです。

また、にんにく&唐辛子はなす、トマト、ベーコンなどの食材とも相性がよく、パスタ系メニューは両方を使えるメニューが豊富です。

野菜炒め

野菜炒めは、にんにくをたっぷり使えるメニューの1つです。とんな野菜炒めでも、にんにくは合いやすいと思います。

どうやってにんにくを使おう?と迷ったら、とりあえず野菜炒めを作って見てくださいね。

マレーシアならどこでも手に入る野菜の1つが空心菜。この空心菜がにんにく&唐辛子との相性がバッチリなんです。

ぜひ試して見てくださいね。

ただし、炒め物の場合は唐辛子の入れすぎにご注意を。

アヒージョ

By Krista

アヒージョはマレーシアでも手軽に作れるメニューの1つ。にんにく、鷹の爪、塩こしょう、オリーブオイルがあればできちゃいます。

具材は、シーフードはマレーシアでも豊富で、市場では新鮮な魚介類を手に入れることができますし、スーパーには冷凍の海老やイカ、貝も売られています。





にんにく&唐辛子摂取に際しての注意点

ここまでで、にんにくと唐辛子がマレーシアで大活躍する話をしてきましたが、摂取に関してはいくつかの注意点もあります。

にんにくの注意点

まずはにんにくの注意点ですが、1つは食べ過ぎないことです。

特に生で食べる場合には1日に1片と言われています。加熱した場合でも1日に3片ほどに抑えておくことが推奨されています。

食べ過ぎると貧血の元にもなるそうです。

また、空腹時に生のにんにくを食べることで胃を痛める可能性があります。

唐辛子の注意点

唐辛子には辛み成分である「カプサイシン」が含まれていますが、食べ過ぎることで粘膜が傷つく恐れがあります。

唐辛子を扱った手で顔や体を触らないように(特に目や鼻の中など粘膜部分)注意が必要です。

また、身近でも辛い唐辛子を食べ過ぎたために、になった人がいました。

胃や食道、肛門などカプサイシンの取り過ぎでダメージを受けることがあるようですので、くれぐれも摂取量には気をつけてくださいね。

さいごに

今回は、暑いマレーシアでの生活を乗り切るために、にんにく&唐辛子を積極的に活用しよう!という話でした。

いかがでしたか?参考になりそうな情報はありましたか?

いくら体によくても、マレーシア独特の食材ではちょっと料理がおっくうに感じますよね。

ですが、にんにく&唐辛子は日本でも普通に使っている食材ですので、使い慣れている人も多く、そんなにハードルは高くないと思います。

また、にんにく&唐辛子を使った料理のレシピも、日本語で豊富に検索することができますね。

それに加えて、マレーシアのにんにく&唐辛子はとても安く手に入れることができます。

マレーシアでのにんにく&唐辛子効果を試してみたい方は、ぜひ毎日の料理に積極的に取り入れてくださいね!

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