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マレーシアなどの海外長期滞在が決まった場合、今までの日本で使っていた荷物はどうされていますか?
滞在する期間にもよると思いますが、今まで住んでいた日本の家は退去するというパターンが多いのでは?
実家があれば一時的に荷物を預かってもらって…なんてパターンもあるかもしれませんし、最近流行りのトランクルームを借りて荷物を一時保管しておくという方もいるかもしれません。
今回は、そんなトランクルームの派生系として最近話題の「宅配型トランクルーム」について取り上げたいと思います。
実際に使ってみて、マレーシアなどの海外と日本を行き来するのに便利な使い方も見つけましたのでご紹介します。
「宅配型トランクルーム」ってどんなサービス?
今回取り上げる「宅配型トランクルーム」は、倉庫スペースを借りるのではなく、業者指定の箱という単位にまとめた荷物を専門の倉庫業者に預かってもらうというサービスです。
荷物は業者に宅配便で送り、その後専用の大型倉庫で丁寧に保管してもらえます。
預けた荷物は、必要になった時に「取り出し依頼」をオンラインでかけることができます。指定した住所に、指定した日時に宅配便で届けてくれます。箱の中身の指定した品物だけを取り出すことが可能というサービスもあります。
荷物のクラウドサービスみたいな感覚ですね。将来必要となる荷物をクラウド(大型倉庫)に預けておき、必要な時にダウンロード(取り出し)するという感覚で使えます。
多くの宅配型トランクルームサービス業者は、月額製の料金体系となっていて、荷物を預かってもらっている期間にのみ保管料がかかります。年間契約などではないので、預ける時には次の帰国がいつか分からないことが多い海外在住者にはもってこいのサービスです。
従来型のトランクルームサービスは、基本的に「物置の賃貸サービス」でした。そのため、その物置に入るものであれば、大型のものから小型のものまで様々な元を預けられるというメリットもありました。
ただし、荷物の運び入れや取り出しは自分で行う必要があります。また、預けた荷物の管理も自分自身で行う必要があり、盗難や天災にあったとしても、補償されないということもあります。
また、倉庫の所在地が固定されていますから、海外移住後に一時帰国で毎回同じ場所へ戻って来られるなら便利なサービスですが、日本に本拠地がなく、どこに戻ってくるか分からないような場合には手が出しづらい感じがしませんか?
宅配型トランクルームサービスが海外在住者・ノマドにとって便利な理由
宅配型トランクルームは、荷物の「クラウドサービス」みたいなものです。気軽に自分の荷物を専門業者に投げて、必要な時に、いつでもどこでも簡単に取り出せるサービスです。
マレーシアに長期滞在していて、一時帰国先が定まっていないというライフスタイルの私が、宅配型トランクルームサービス実際に使ってみて感じたおすすめポイントをあげてみます。
宅配型トランクルームサービスだと、どこかに荷物を自分で収納しに行ったり、取り出しに行ったりする必要はありません。家から1歩も出なくても、宅配便を使って荷物を預けたり、取り出したりできます。
預けている間は、自分の荷物のデータがオンラインで確認できるようになっています。現物がどこに保管されているかは気にする必要はありません。たとえ北海道の倉庫で保管されていても、取り出して沖縄で受け取ることができてしまうのですから。
なので、日本を出発する日の朝に滞在中に使った荷物を入れた箱を集荷に来てもらい、さっぱりしてマレーシアへ。
次にマレーシアから一時帰国する時に、1週間前くらいに今回の滞在先に送ってもらうように取り出し手続きをして、帰国後すぐに必要なものが使える的な使い方が可能です。
預けた荷物は、温度や湿度が徹底管理された、セキュリティもしっかりした専門業者の大型倉庫で保管されます。
また、多くの宅配型トランクルームサービスでは、万が一預けた荷物が破損した場合でも補償が充実しています。
宅配型トランクルームサービスでは、箱単位に月額料金がかかりますが、価格が安いのがありがたい点です。
ちょっとオサレな日本のカフェでのカフェラテ1杯くらいの月額料金で預けられるのが相場のようです。
箱も、預けるものに合わせて小型の箱や大型の箱があり、冬用、夏用などと季節に合わせた服を別々の箱に入れて預け、帰国の季節に合わせて取り出す箱を変えるっていう使い方もできてしまいます。
また、預けている期間のみ費用がかかるというシステムなので、登録料や解約料も一切かかりませんので、かなりリーズナブルに預けられています。
【使用レビュー】業界大手の寺田倉庫が運営するminikuraを使ってみた
マレーシアと日本の行き来が自由にできるようになった2022年から、宅配型トランクルームサービスを使い始めました。
マレーシアではCOVID-19のパンデミック中は、結構厳しいロックダウンが実施されていましたので、外に出ることもできず、次の一時帰国で使えそうな宅配型トランクルームサービスを比較検討していました。
最終的に絞り込んだのが、minikuraとサマリーポケットの2社でしたが、結局minikuraの方を使うことにしました。
minikuraを選んだわけ
理由は「kura」ってついてるから。というのは冗談です。
一番の大きな理由はお値段の違いでした。私の場合は「一時帰国で使うものセット」をまとめて預けておきたいというだけだったので、入れた品物の個別写真を撮ってもらったりは不要でした。
写真撮影のない安いプランで比較すると…。たっぷり入るラージサイズで、minikuraの方が約3L多く入って約60円安いという結果に。
レギュラーサイズの場合
- minikura: 約55L入って320円/月
- サマリーポケット: 約52L入って330円/月
- 初月日割り保管料: minikuraは10円/日
- 取出し手数料: どちらも1,100円 (ただしminikuraは1年以上預けると無料に)
ラージサイズの場合
- minikura: 約116L入って520円/月
- サマリーポケット: 約113L入って595円/月
- 初月日割り保管料: minikuraは17円/日
- 取出し手数料: どちらも1,320円 (ただしminikuraは1年以上預けると無料に)
また、取り出し手数料もサマリーポケットはラージサイズで1,320円かかるのに対して、minikuraでは1年を超えると取り出し手数料が無料になるというのも注目ポイントでした。とは言っても、1年以内に一時帰国するので結局同じなんですけどね。
minikuraにもサマリーポケットにも追加オプションが豊富にあります。お洋服のクリーニングをしてくれるオプションも便利かもしれませんね。
私の場合はただ荷物を預かってもらえさえすればいいので、オプションは使いませんでしたが…。
minikuraで荷物を預ける
minikuraの利用はとても簡単でした。箱はminikura指定の箱を使う必要があるので、前もって取り寄せる必要があります。
minikuraのサイトから [minikuraをはじめる] ボタンを押してアカウントを作成します。
マイページのメニューから [ボックスの取り寄せ] を選択します。
利用したいプランと、箱の大きさと、取り寄せたい箱の数を選び、お届け先住所と配達希望日時を指定して [申込内容の確認] ボタンを押し、画面に沿って取り寄せを行います。
私の場合は、HAKOプラン (写真撮影なし) のラージを1箱注文しました。
注意点は、利用する分のみを取り寄せるということ。多めに取り寄せると2か月後に、箱代として1か月分の利用料金を請求されます。
指定した日に宅配便で箱が届きますので、荷造りの開始です!
レギュラーボックスは20kgまで、ラージボックスは25kgまでとなっていますので、重量超過しないように注意して梱包してください。
荷物を入れながら、自分で写真を撮っていくと、後々マレーシアで便利です。バタバタしてると、何を入れたか忘れてしまうんですよね。それで、入れた入れてないで家族で喧嘩の種になります。
荷物を詰め終わったら箱を閉じます。私は念のため布ガムテープでゴリゴリ封をしました。
minikuraのマイページのメニューから [ボックス預け入れ] を選択します。
すでに取り寄せたボックスが表示されていますので、預けたいボックスを選択し集荷依頼を行います。
マイページから集荷を依頼した場合は、付属の荷物送付状は記入する必要はないようです。集荷スタッフの方が印刷された伝票をもってきてくれます。
滞在先もさっぱりしたところで、マレーシアに向けて出発しましょう!
忘れ物はないですか?パスポートは持ちましたか?
ちょうどマレーシアに着いて一息した頃に、荷物の「入庫が完了いたしました」メールが届きます。
minikuraのマイページの [ボックスリスト] から、預けた荷物が確認できます。
預けた荷物の写真撮影が付いたMONOプランで預けていると、撮影された箱の中の品物の写真が、マイページの [アイテムリスト] に表示されるんだと思います (未経験)。
minikuraで預けた荷物を受け取る
minikuraのマイページで預けた荷物を確認できます。日本へ一時帰国する時、荷物を取り出すのも簡単でした。
マイページで [取り出し] > [ボックスを取り出す] と進み、ボックスリストから、取り出したいボックスを選択します。
MONOプランをお使いで、特定のアイテムのみを取り出す場合は、[アイテムを取り出す] を選択します。
配送先と配送希望日時を選択するだけです。
指定した日時、住所に宅配便で荷物が届きます。1度目に預けた荷物を受け取った時の画像です。
普通にカビたり、破れたりすることなく届きました。
そして、この箱はマレーシアへ帰る時の預け荷物の箱として再利用されました。
まとめ
宅配型トランクルームサービスは、日本に定住場所がなく、一時帰国中の滞在場所が毎回変わるようなライフスタイルの場合にはとても役立つサービスだと思います。
また、夏服と冬服で箱を分けて預けておき、季節に合わせて必要な方を取り出したり、実家が空港から遠い場合に帰国後すぐに使いたいものをまとめて預けておくと、途中宿泊するホテルがOKならそこで受け取ったりも可能だと思います。
ただいま我が家の荷物が1箱倉庫に眠っておりますが、取り出すのはいつになるやら…。