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マレーシアに観光などの目的で入国する場合、日本のパスポートを持っていれば、ビザなしでも90日間の滞在が許可されます。
90日間の滞在中にマレーシアに恋してしまった、もっと長く滞在したい、という場合どうしましょうか。
マレーシアには長期滞在を可能にする様々なパスが用意されていますので、その取得を検討することをお勧めします。
また、短期の訪問であっても、入国目的が就労であれば適切なパスの取得を行わないと大変なことになります。
訪問パス (基本就労禁止)
訪問パス (Pas Lawatan Sosial) には、短期パスと長期パスが用意されていて、様々な滞在理由によって申請方法や提出書類が異なります。
以下に、訪問パスのカテゴリに入っているいくつかのパスをご紹介します。
2022年10月に導入された「ノマドビザ」です。オンラインで仕事ができ、定住する必要のないノマド系フリーランスの方や、リモートワークが可能なマレーシア外の企業で働く方が申請できる専門家向け長期訪問パスです。
申請すると3か月から12か月の滞在が許可されます。また家族の帯同も可能です。
導入当初はデジタル分野の業種を持つ人のみが対象となっていましたが、2024年にはデジタル分野以外の職種にも対象が広げられました。
マレーシアの学校に入学するのも長期滞在の1つの方法です。移民局が認定する教育機関に入学し、学校から学生パスを申請してもらえます。
有効期間は1年間で、1年以上通学する場合には更新が必要です。学生パス申請者が未成年の場合、家族の中から保護者1名が保護者パス (Guardian Pass) を申請できます。
就労ビザを持っている家族 (配偶者や未成年の子供) に帯同してマレーシアに滞在する場合に取得できる長期訪問パスです。帯同パス保持者がマレーシア国内で就労することは禁止されています。
こちらは言わずもがなですが、マレーシア人と結婚した場合に申請できる長期訪問パスです。
最近では長期滞在パスの不正受給のため、偽装結婚をする人も多いらしく、配偶者パスの有効期間は婚姻実態や実績に応じて更新時に決定されます。
配偶者パス保持者がマレーシア国内で就労する場合には、移民局で別途就労許可証を申請する必要があります。
就労パス
マレーシア国内の企業に就職する場合、駐在員として現地に派遣される場合には、適切な就労パスを取得しなければなりません。
ビザランを繰り返してマレーシアで不法就労して捕まったとのケースを時折聞きますが、甘い言葉で誘われても絶対にやめてください。
マレーシア国内で管理職や専門職で雇用される人に発給される就労パスです。月額給与で3つのカテゴリに分かれます。
- カテゴリ1: 月収RM10,000 (約350,000円) 以上
- カテゴリ2: 月収RM5,000 (約170,000円) 以上
- カテゴリ3: 月収RM3,000 (約100,000円) 以上
マレーシア国内のプロジェクトで技術指導ができたり、専門知識が活かせたりする場合に申請できる短期就労パスです。雇用期間は最大12か月です。
緊急で重要な専門的な作業をマレーシアで行う専門家に発給される、最長30日間有効な短期訪問パスです。
就労パスではない点に注意が必要ですが、前述の雇用パスやPVPよりも比較的短時間で発給されるのが利点です。
マレーシア人と家族のつながりを持つ外国人、マレーシアの永住者と家族のつながりを持つ人、マレーシア国籍喪失者に発給される長期滞在パスです。
レジデンスパス—タレント (RP-T) マレーシアの経済に長期的に貢献できる才能を持つ、高度に熟練した駐在員に発給される、10年間有効で更新可能な長期滞在パスです。
申請には以下のような条件を満たしている必要があります。
- 申請時に3年以上連続でマレーシアで働いている。
- 申請書の提出時に有効期間が3か月以上の雇用パスを保持している。
- 所得税申請番号を持ち、申請時に直近2年間所得税を支払っている。
- 基本月給がRM15,000 (約520,000円)以上ある。
- 認められた大学から任意の分野の博士号/修士号/学士号または卒業証書、または認定された専門機関からの専門/能力証明書を保持している。
- 少なくとも5年間の実務経験を持っている。
その他長期滞在パス
5年以上の長期滞在を目指す場合、MM2Hの取得が1つの選択肢となります。マレーシア国内の州ごとの自治権の強さの違いから、3つのMM2Hプログラムがあります。
富裕層向けに20年間の滞在を許可する最近導入されたビザです。投資、修学、居住、不動産の購入が可能です。
まとめ
どの国でも共通しますが、マレーシアで長期滞在したい場合は、適切な滞在資格を取得して滞在しましょう。
長期滞在を可能にする甘い話がたくさん出回ることがありますが、くれぐれも詐欺や怪しい話にはご注意ください。