マレーシア生活で適応障害になる人の特徴

日本では、精神疾患で医療機関にかかる患者さんの数が300万人以上いると言われています。そして、国内に限らず、海外赴任中に本人やご家族が精神的にバランスを崩す、という例も多数報告されているようです。

マレーシアでも、身近でうつ病のような症状を発症して帰国された方、また残念ながら赴任中にもっと深刻なところまでいかれる方もおられます。

身近に何人もそういう方がおられるということは、マレーシア全体ではどうでしょうか。きっとこれまでに相当数の日本人が、マレーシアでの生活でメンタル不全を起こしているのでは?と感じています。

今日本では海外移住ブームが起きていますね。マレーシアは、なんと海外移住したい国 No.1 に選ばれ続けています。

海外赴任という形にしろ、老後の移住にしろ、若者の長期滞在にしろ、海外での生活がいよいよ現実のものとなれば、期待に胸を膨らませて移住してこられると思います。

それが、思い描いていた生活と違う!もう耐えられない!となれば残念ですよね。そうならないためにも、十分にリサーチをして、メリットとデメリットをよく考えた上での決定が、あとあと海外生活の成功を左右する秘訣かと。

今回は、マレーシアの生活で適応障害、または海外不適応症を発症しやすい人の特徴を書いていきたいと思います。本題に入る前に、適応障害について少し復習しておきましょう。

適応障害

適応障害の概念は、ストレスによって社会適応に支障を来す精神疾患です。主な症状としては、気分の落ち込み、不眠、意欲の低下、不安状態、素行の異常、アレルギー症状などがあります。

ストレス要因は様々ですが、新しい環境に移ったとき、職場での立場の変化、家庭内不和など、心理的あるいは環境的なストレスが原因となることがあります。

海外不適応症

最近、海外不適応症という言葉をよく耳にするようになってきました。適応障害のストレス因子が海外生活にある場合に、海外不適応症と診断されます。

海外で生活する日本人が増えたことで、こうした新たな精神疾患が広く知られるようになってきました。

日本人の海外不適応症状が現れるのは、移住後数週間から数ヶ月が経った頃。ちょうど引っ越しの非日常的な忙しさが少し落ち着き、日常生活が始まる頃でしょうか。

最初は目新しいことばかりの毎日、海外への引っ越しの興奮、緊張、などが相まって無我夢中という状態かもしれません。その後、少し落ち着き始めた頃が危ないと言われています。

発症しやすい人の特徴

ではここからは、本題に入っていきます。マレーシア生活に限らず、海外で適応障害を発症しやすい人には共通する特徴がいくつかあります。

生真面目で頑張り屋

環境の変化は誰にでもストレスとなります。ストレスというと語弊があるかもしれませんが、いいにしろ悪いにしろ、心身に影響を及ぼす因子が重なる、ということは確かです。

そんな誰にでも負荷のかかる環境の変化ですが、特に環境に適応しようと必死に頑張ってしまう人は発症しやすい傾向が。

環境に順応していくことは必要ですが、「早く順応しよう」「期待されているからがんばらないと」「甘えてはいられない」などと考え、生真面目でいわば過剰な努力をしてしまう人、一生懸命な人は適応障害になりやすいのではないかと言われています。

完璧主義

完璧主義の人はどうして適応障害になりやすいのでしょうか。それは、完璧主義の人は物事を白か黒かでしか捉えられない特徴があるからです。

例えば、仕事でミスを犯した場合。一つのミスがまるで仕事全体を台無しにしてしまったかのように、極端に落ち込むことがあります。一つ失敗したから、もう終わりだと感じてしまうのかもしれません。

また、家庭内でも理想像が高いため、些細な言い争いやうまくいかないことがあると敏感にストレスを感じてしまいます。これも、物事をいいか悪いかの二通りでしか判断できないことと関係があります。

人の評価を気にする

人の評価を気にしすぎるタイプも適応障害になりやすい特徴といえます。常に人の目や評判を気にしながら生活しているため、人からは「いい人」と思われているかもしれません。

ですが、裏を返せば人と違うことをするのが怖い、気が小さい、目立つのが嫌、争いごとが苦手なタイプといえます。四六時中こんな感じで生活していればストレス度合いは大きくなりますし、悩みを一人で抱え込んでしまうことにもつながります。

責任感がある

責任感が強いのは良いことと捉えられます。そのため、責任感が強い性格を治そうとは思えないかもしれません。ですが、その責任感こそが自分を苦しめる要素になってしまうことがあるのです。

責任感の強い人は、休暇を取らない、調子が悪くても無理して仕事する、というように自分の心身を犠牲にしがちではないでしょうか。適度な休憩や息抜きが出来ない、リラックスの仕方がわからない、そんな人は適応障害になってしまうまで自分を追い込むことがあります。

さいごに

一度適応障害になってしまうと、薬を服用しながらの治療は長引くこともあります。病院によっては、一ヶ月から三ヶ月ほどの休養が必要と判断されることも。

そうなると、海外での生活を続けることは難しくなってしまう可能性もあります。つまり、海外での生活は病気になる前に十分用心することが大切なのではないでしょうか。

海外での生活は楽しそうに思えて何かとストレスが多いものです。まずはこの事実を認め、適応障害にならないためのストレス対策を取ることが大切です。

長く海外での生活を楽しむためにも、私も「適当に」「ほどほどに」、をモットーにしたいと思います。

のんびりマレーシアでリアルにストレス感じてます。