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赤道直下で熱帯雨林気候に属するマレーシアでは、年中休む間も無く暑いです。なので、常に熱中症にかかるリスクを抱えて生活することになります。
ずっと住んでいれば、マレーシアの暑さに体が慣れていく?残念ながらそんなことはありません。マレーシア人みんなが「暑い…暑い…暑い…」と言いながら生活しています (Kura-kura net 調べ)。
それでも、生まれてからずっと暑い気候の中で育ってきたマレーシアの人たちには、熱中症にかからないための対策方法が自然と身についています。
今回は過去に書いた記事を振り返りながら、マレーシアの暑さ・熱中症対策についてまとめてみたいと思います。
マレーシアで特に熱中症になりやすい季節っていつ?
モンスーンによって変化するマレーシアの季節については「蒸し暑いだけじゃないマレーシアの気候」という記事をご覧ください。
マレーシアの最高気温は通常33〜34℃くらいです。そんな中でも南西モンスーンが優勢となる6月から8月くらいまでは暑さが特に厳しくなり、最高気温が35℃を超える日が続く場合があります。
日差しが強く、湿度が90%を超える日の多いマレーシアでは、30℃台前半の気温でも熱中症リスクが高くなります。
マレーシアの風物詩のスコールと呼ばれる短い大雨が降る時間帯によっては、さっぱりと過ごしやすくなることもあれば、逆に湿度が増して熱中症リスクが上がることもあります。
マレーシアの気象局が発表する長期予報では、今後半年の雨量予報や、モンスーンの切り替わりについての予報が発表されますので参考にしてください。
マレーシア方式の熱中症対策方法は?
マレーシアの人たちは、とにかくシャワーをよく浴びます。朝起きてシャワー、昼間出掛けて帰ってきたらシャワー、寝る前にシャワーみたいな感じです。
今では多くの家にウォーターヒーターシャワーがついていますが、基本的に昔からマレーシアのシャワーは「水シャワー」です。
水道管が深く埋まっていないからか、マレーシアの水道水はぬるめです。それでも日本人からすると「ヒャァッ!」となる温度のことも。
でもこの水シャワーが、火照った体の熱をとってくれて、さっぱり、すっきりできて、熱中症予防になるようです。
水シャワーを試すとき、水道水が冷た過ぎると感じる場合は、ウォーターヒーターの温度設定をかなり低めにして浴びてみるのがオススメです。しばらくすると水シャワーの方が心地よく感じるようになります。
毎回時間をかけてシャワーを浴びる必要はなく、さっと水浴びをするだけでも熱中症のリスクを下げられます。
マレーシアの水道の水圧が低くてシャワーを心地よく浴びれない!という方は、こんな低水圧用のシャワーヘッドを日本から買ってくるのをお勧めします。こちらは我が家で愛用しているTOTOのシャワーヘッド。ネジの規格は基本的に日本と同じなので安心です。
マレーシアでは、どこへ行くにも、出かけるときには必ず水筒を持って出かけます。
マレーシアの一般的な家庭では「スマホもった?財布持った?水持った?」のような会話をよく耳にします。
しかも、500mlのペットボトルを持ち歩く的な可愛いものではなくて、2Lくらい入るプラスチックの水筒に水を満たして出掛けます。男の子も女の子も、でっかいボトルでがぶ飲みしてます。
このこまめな水分補給が熱中症対策の1つになっているようです。こまめに飲まないと、汗を常にかく暑さのマレーシアではすぐに脱水状態になってしまいます。
マレーシアでは、とにもかくにも水分補給、と覚えておいてくださいね。
以前に公開した「マレーシアの水道水は飲める?」の記事でも取り上げましたが、マレーシアでは飲料水が安くで手に入ります。都市部ではウォーターサーバー式の飲料水販売・配達サービスもあります。
また、発汗でミネラル分を失いやすいため、マレーシアの熱中症対策としては、アイソトニック飲料のパウダーをお水に足して飲むことをお勧めします。詳しくは「常夏マレーシアではスポーツドリンクのパウダーがおすすめ」という記事をご覧ください。
マレーシアには、100plus (ハンドレップラス) という国民的アイソトニック飲料がありますので、真水に混ぜて飲むのもオススメです。
マレーシアでの熱中症対策は、とにもかくにも水分補給、と覚えておいてくださいね。
熱中症のリスクが高くなる日中には極力外に出ないマレーシア人。もちろん家庭や仕事内容にもよりますが、可能であれば炎天下の中を歩き回ることは避けようとしています。
歩くとしても屋根のあるところや建物の中の通路を上手に利用して歩いています。
主婦なら早朝の比較的涼しい間に市場で買い物をして、昼間は家で家事をしたり、休憩したり、基本的に家で過ごします。
マレーシアの人たちは、日の陰ってくる夕方以降に元気になるように感じます。仕事が終わって家でシャワーを浴び、その後に夜のスーパーマーケットやショッピングモールに出かけるので、そういった場所は夜に人で溢れかえっているのがマレーシアの日常です。
赤道直下のマレーシアに真上からカンカンと降り注ぐ太陽には、人間太刀打ちできません。すぐに熱中症になってしまいます。なので、無理に抗わない、暑い時間帯は建物の中で過ごすのが一番です。
熱中症のリスクを下げるために、太陽が高い、気温が高い昼間には、外に出ないことが多いですが、その時間帯はちょうどお昼寝に適した時間でもあります。
マレーシアの家の床はタイル張りになっていることが多いため、タイルの上に寝転ぶとヒンヤリして気持ちよく、火照った体を冷ましてくれます。
お昼ご飯の後は、コテっと一眠りしてしまいます。
職場でも昼食を食べた後に涼しい場所で昼寝をしたり、就業時間中でもうまい具合にバレないスペースを見つけて昼寝をしている人が多いです。
午前中の暑さや日差しでダメージを受けた体を昼間に一旦休ませるのも、熱中症対策の1つになると思います。
マレーシアでの熱中症対策として、体にこもった熱を取ることがとても大切です。
氷の入った冷たいドリンクを想像しがちですが、人種や年代によっては、氷の入ったドリンクを飲もうとすると怒られることも。逆に体に悪いと言われてしまいます。
東洋医学の影響を受けていることもあり、さまざまな食べ物や飲み物が、体を温めるもの、冷ますものに分類されています。
例えば…、コーヒーは「冷」で紅茶は「温」。マンゴスチンは「冷」でドリアンは「温」。てな具合です。
なので、暑い日に体に熱がこもったなと思ったら、体を冷ますものを食べたり飲んだりします。
以前に「常夏マレーシアで体を冷やしてくれるおすすめの飲み物10選」をまとめましたのでご覧ください。あと、一部の人には怒られますが、暑い日にはアイスクリームですよね。こちらをまとめた記事もどうぞ。
バーリージュースや涼茶 (リャンテー) などは、熱中症対策のローカルドリンクの代名詞です。
ココナッツウォーターなんかも体の熱を冷ます効果があるので、暑い日にマレーシアでは好んで飲まれています。
それでも体の熱が取れない場合は、怪しげなクーリングウォーターもありかも…。中国漢方で使われる石膏が入った、天然の含水硫酸カルシウム飲料です。
猛暑の続くマレーシアに住みながら、熱中症対策として実践して効果があるな〜と感じているのが、とにかくジューシーな旬のトロピカルフルーツを食べまくることです。
トロピカルなマレーシアではローカルフルーツが安く手に入ります。水分補給としても、熱中症対策しても、栄養価が高い上に手軽に食べられるフルーツを意識して取り入れることをオススメします。
マレーシアでは、街中でカットフルーツスタンドがあちこちにあります。衛生面で心配な方にはオススメしませんが、カットフルーツが袋やカップに入って売っているので、すごく手軽に食べられます。
マレーシアで売られているトロピカルフルーツの個別の記事の一覧はこちらからご覧ください。
以前書いた「にんにく&唐辛子活用のススメ。マレーシアでは熱を以て暑を制す!」の記事でも取り上げましたが、暑い日こそ汗がどんどん出てくる辛い料理を食べるのがオススメです。
にんにくや唐辛子には、スタミナをつけて夏バテを予防する効果があります。
マレーシアのさまざまな料理に欠かせないにんにくと唐辛子ですが、やはり常夏のマレーシアの人たちの知恵なんでしょうか。
唐辛子の効いた辛い料理を食べた後は、全身から汗が出てくるんですが、その後不思議とサッパリします。食後に水シャワーで熱中症対策は完璧という気分です。
マレーシアでも太陽は東から昇って、西に沈んでいます (当たり前)。
マレーシアに移住して生活を始める場合に盲点となりがちなのが、家の向き。しかも何気にこの点がマレーシアでの熱中症対策でとても重要な要素になるんです。
レンガを積み上げて壁を作るマレーシアの家の壁は、太陽の熱を吸収しやすく、一度熱を吸収すると冷めるまで時間がかかります。
なので、夕日が壁に当たらないような方角の家を探すのが大切だと思います。夕日がずっと壁に当たると、寝る時になっても壁に溜まった熱のせいで室内がムワ〜っと暑くなってしまい、熱中症の原因となります。
できれば東西の壁はお隣さんと接するように。玄関と裏口が南北に向くような方角の家をオススメします。
この効果、マレーシアでは結構大きいです。
当たり前といえば当たり前ですがマレーシアでは本当に大切なことなんです。
炎天下に停めた車の中はすごいことになってます。直射日光が当たったシートは熱気を吸い込んで、その後しばらく冷めてくれません。そんなシートに座ると、それだけで熱中症のリスクが…。
ショッピングセンターなど、屋外駐車場は料金が安いのに、地下駐車場に入れると料金が高い、ということがあります。
でも、熱中症対策の観点からも、暑い日は少々お金を払ってでも、絶対に地下に停めることをお勧めします!
もし炎天下に駐車しないといけない場合、高温になった車内温度を素早く下げる方法がウェザーニュースの調べで投稿されていました。
窓を全開にして車のエアコンを付ける。
その状態で数分走行する。
その後窓を閉めてエアコンで冷やす。
とのことです。
マレーシアでおすすめの熱中症対策になる服装とは?
体に熱を溜め込まないためにも、通気性の良い薄手の服やサンダルが楽です。
でも、いくら暑いとはいえイスラム教が国教の国なので、肌の露出の高い服装も場所によってはあまり好まれません。
官公庁ではカジュアルすぎる服装だと中に入れてもらえないこともあります。郵便局に不在票の荷物を取りに行ったのに、ハーフパンツだったので中に入れなかったというお話も聞いたことがあります。
マレーシアには、バティックやバジュクルンなどのマレーシアならではの服装があります。
バティックを男性が着ていると、日本人から見るとカジュアル…またはチンピラ…にも見えてしまいますが、マレーシアではオシャレ着として、普段の生活からフォーマルな場まで着ることができます。
バジュクルンはマレー系 (イスラム教系) の女性がよく着る服装です。色鮮やかな柄や落ち着いた柄まで多種多様なバジュクルンが売られていますので、マレーシアを十分に満喫するには持っておきたい衣装の1つです。
どちらも薄手の生地で、体を締め付けるような服装ではないので、通気性も良く、高温多湿のマレーシアでは過ごしやすい服装と言えます。
バジュクルンについて詳しくは、マレーシアのナオコさんのブログ記事をご覧ください。お持ちのバジュクルンコレクションの写真を眺めているだけでも楽しくなりますよ。
半袖を着ることが多いマレーシアでは、腕がすぐに日焼けしてしまいます。日焼けすると熱がこもってしまって、熱中症になる気がします。
そんな時に役立つのがアームカバーです。日本の100円ショップでも売られているアイテムですが、これがとても役立ちます。
ただし、これをつけていると、遠目からでも日本人っぽさが出てしまいますので、防犯対策もしっかりと!
マレーシアの強い日差しで道路はチュンチュンに焼けています。徒歩で街を歩き回ると、足の裏から伝わってくる熱は尋常ではありません。
そのため、足回りは通気性の良い靴やサンダルを選ぶのがお勧めです。
ショッピングセンターなど寒い場所に入ることもありますし、長時間歩く場合もあるかと思いますので、単純にビーチサンダルでというわけにはいきません。目的に合った通気性の良い靴を選んでください。
熱中症の症状をマレー語で何て言うの?
そもそも2010年台末ごろまでは、マレーシアでは「熱中症」という単語が一般的ではありませんでした。
最近ではマレーシアの保健省が「熱中症」について解説したり、注意喚起をSNSでこまめに行い、一般の人たちも意識するようになってきました。
マレー語で熱中症のことを「Strok haba (ストロッ・ハバ)」と言います。直訳すると「熱の発作」って感じでしょうか。
熱中症になるとさまざまな症状が出てきます。お医者さんにかかったり、薬局で薬を処方してもらったり、ご近所さんやローカルの友達に助けてもらう時なんかに、マレー語で症状を伝えられると良いですよね。
まとめ
マレーシアでの観光・生活を十分楽しむには、熱中症の対策が欠かせません。
異国でテンションが上がってしまって、ウェ〜〜〜ぃと騒いで、次の日に頭が痛くて起き上がれない…、なんてことは避けたいですよね。
他にもさまざまな熱中症対策方法はありますが、みなさんの熱中症対策も良かったら下のコメント欄やTwitterのDMでお知らせください。
役立つものを随時こちらに追加していきたいと思いますので、ぜひブクマして参考にしてください。